映画『帰ってきたヒトラー』のネタバレ結末(あらすじ・ストーリー)と評価

今回は2015年に公開されたドイツ映画『帰ってきたヒトラー』のネタバレ情報をお伝えします。

この映画はドイツではタブーとされているヒトラーネタを扱った映画で、コメディ要素をふんだんに取り込んだお笑いタッチの映画です。

ですが、意外とまじめなテーマも多く含まれており、公開時ドイツでは大好評だったそうですね。

日本でも『帰ってきたヒトラー』の小説がベストセラーとなっているだけに、映画がいったいどんな内容になるのか?気に居なるところですよね。

今回は映画『帰ってきたヒトラー』のあらすじとストーリー、そして個人的な評価などをお伝えしていきます。

※注意:結末・ラストまですべてネタバレしますので映画を見ていない方はご注意ください。

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帰ってきたヒトラー・登場人物

・アドルフ・ヒトラー :旧ドイツ第三帝国ナチスの総統。
・ファビアン・ザヴァツキ:うだつの上がらいテレビディレクター
・クリストフ・ゼンゼンブリンク:ベリーニと副社長の座を巡りいがみ合う
・カッチャ・ベリーニ :テレビ局のやり手の女副社長。
・フランツィスカ・クレマイヤー:ザヴァツキに恋するテレビ局社員
・ミハエル・ウィッズマン:トーク番組の主役コメディアン

 

あらすじ・ストーリー(序盤)

男はマナー講師のトーマス・ケッペルに、とある悩みを打ち明けていた。

それは彼が最も得意とする挨拶(右手を斜め上に真っすぐに伸ばす挨拶)をしても、誰も返してくれないからだ。

トーマスは、その挨拶の仕方は今のドイツでは時代遅れで不適切だから仕方がないと言う。

彼は不満そうだった…。

 

ー(彼は還ってきた)ー

彼がベルリンの公園の花壇の中で目を覚ますとそこは現代のドイツだった。

彼の名はアドルフ・ヒトラー。第二次世界大戦でナチスドイツを率いていた総統だ。

ヒトラーは1945年に自殺をして亡くなったはずだが、なぜか現代のドイツに突如姿を現す。

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あの時ドイツは崩壊して自分も死んだはずなのに、なぜまだ生存しているのか?ヒトラー本人も全く理解ができなかった。

敵は進軍をやめたのか?敵機の姿の姿もない。砲撃の音も聞こえない。一体どうなってしまったのか?

 

デーニッツはどこだ?混乱しているヒトラーのもとに、近くでサッカーをしていた少年たちが物珍しそうに近づいてくる。

「こいつ、誰?」と言う少年たちに対して、ヒトラーはマルティン・ボルマン(当時政府の指導者)はどうしたと聞くが、少年たちはそんなのは知らないと答える。

 

そのとき近くでテレビ取材が来たようで子供たちはそちらに呼ばれて行ってしまった。

状況がまったく理解でないヒトラーだが、ひとまず戦争指揮をとらねばと、急いで総統地下壕(地下要塞)を目指して歩き出した。

 

ところが、街中へ行くとそこは多くの歩行者でにぎわう大広場で、自分の知るドイツとは雰囲気が全く違うことに困惑する。

街ではセグウェイに乗る若者、近代的な自動車、そしてなによりベルリンの人々が自分に敬意(ハイル・ヒトラー敬礼)をはらわない。

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自分はドイツ第3帝国の総統アドルフ・ヒトラーなのに、だれも見向きもしないし挨拶もしない。一体ドイツはどうなってしまったんだ?

パントマイムをしている男性に声をかけて総統府はどこだとたずねるが、今パントマイム中だから喋りかけるなと怒られてしまう。

 

近くにいたベビーカーを押す主婦に今日の日付を尋ねると、彼女は”2014年10月23日”だと答えた。

驚いたヒトラーは主婦にもっと話を聞こうとするが、不審者だと思われて痴漢撃退スプレーを顔面にかけられてしまう。

 

スプレーで目をやられてヨロヨロしながら、近くにあったキオスクに足を止め、新聞を手にとって今の年号を確認してみる。

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彼はそこでは今が2014年だと知り驚愕するが、同時に空腹と疲労が重なりその場に倒れ込んでしまった。

彼はキオスクの主人に保護され、しばらくキオスクに厄介になることに…。

 

―(場面はテレビ局へ)―

テレビ局ディレクターのファビアン・ザヴァツキは大手番組制作会社に勤務していた。

彼が最も得意とするテーマは貧困や移民、そして教育問題などで、この日もベルリンの公園で3人の子供たちにインタビューをしていた。

 

彼はディレクターという立場ではあったものの、フリーランスという不安定な立場であったため、安定的な雇用形態とは言えない。

ある日、テレビ局内で大きな人事異動が発生した。

 

それまでリーダーとして統率していたザヴァツキの直属上司でもあるクリストフ・ゼンゼンブリンクが、番組の視聴率の不振を問われリーダー降格となり、代わりに女副社長のカッチャ・ベリーニが局内の指揮を執ることになった。

ザヴァツキはこの余波で人員削減の対象となっていまい、テレビ局から解雇されてしまう。

 

―(場面はヒトラーへ)―

キオスクの店内でヒトラーは目を覚ました。

彼は主人に今は何年だと聞くと2014年だと答える。

主人は彼を見てヒトラーそっくりの役者かコメンティアンだと思い込み、「まだここら辺(頭の中)で戦争でもやってるの?」と頭を指でくるくる回しながら茶化す。

 

主人は空腹だった彼に加工食品のチョコフレークバーを与えると、「驚くべきうまさだ」と言い放ち、主人は呆れてしまう。

彼はまずドイツの状況を把握するため、キヨスクにある過去から現在までの新聞を大量の読みあさった。

 

ドイツが戦争に負けたこと、自分が死んだことになっていること、戦後ドイツが西東に分かれ、その後再び1つになったこと、反原発問題や移民問題など、現代ドイツが抱える様々な社会的・政治的問題をすべて把握する。

主人は彼に「まるでアドルフ・ヒトラーみたいだな」というと、彼は「あたりまえだ」と答える。

 

―(場面はザヴァツキへ)―

解雇になってしまったザヴァツキは酷く落ち込み自宅に引きこもっていた。

そんな彼の隣に母親が来て励まして、最後に撮影した少年3人のインタビュー動画を視聴する。

 

動画ではベルリンの公園で3人の子供たちにインタビューをしているが、母親が映像でヒトラーのような格好した変な男が映っているのを発見した。

ザヴァツキがよく見てみると、公園で軍服を着た不思議な男が映っていた。

 

「スクープだ!」

ザヴァツキは閃いたかのように立ち上がり、この男をさっそく探すこと…。

 

あらすじ・ストーリー(中盤①)

―(場面はヒトラーへ)―

地位も財産も全て失ったヒトラーは、キオスクの主人から店を手伝えと言われた。

「総統である自分が働くのか?」「昨日は12師団を動かしていたのに…」とつぶやく彼に、「なら今日は新聞スタンドでも動かせ」と言い放つ。

 

主人はこのとき彼があまりにも臭うので、まず服を洗濯しろといい、ヒトラーはそのままクリーニング店へ。

ヒトラーはクリーニング店で制服からパンツまですべて洗濯してもらい、その間、クリーニングから服を借りて、ポロシャツにジーパンと、およそ総統に似つかわしくない格好に着替える。

 

キオスクに戻ると、主人からあんたを探しているテレビ局の人がいると言われ、彼を探していたファビアン・ザヴァツキを紹介された。

ザヴァツキは彼と話をし、まるでヒトラーそっくり(本人だが…)のしゃべり方と立ち振る舞い、そして理路整然と社会問題を語る姿にびっくりする。

 

そして彼が時折発するユーモアにとてつもない面白さを見出して、この男なら絶対売れると確信したザヴァツキはテレビ出演しないかと持ち掛けた。

テレビ出演することで、自身の政治理念を再び国民に訴え、支持者を集めようと考えたヒトラーは、快く出演を引き受けることにする。

 

翌日、クリーニング店から総統の帽子と制服を引き上げ、ヒトラーはザヴァツキと共に、彼の母親のオンボロ車で出発した。

撮影はヒトラーが街角の人たちにインタビューし、それをザヴァツキが撮影するというスタイルで、2人は政治、貧困、移民、教育などの問題を、人々がどう感じているのかを聞くためドイツ各地を駆け巡った。

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人々はヒトラーの格好した彼に戸惑いつつも、まじめに政治と社会問題を答える。

多くは人々は政治に対しては無関心だった。

しかし移民や貧困問題となると、多くが不満を抱えており、これ以上移民が流入すればドイツが崩壊するとの意見が多かった。

 

途中ザヴァツキはヒトラーに犬をプレゼントしたいと言い出し、ブリーダーの所へ行くが、ヒトラーはそこで犬に噛まれてしまい、思わず拳銃で犬を撃ち殺してしまう。(このことが後に大きな問題となってしまうが…)

ザヴァツキは何も殺すことはないと彼に怒り、強引に彼から拳銃を没収してしまう。

 

その後も2人は各地を巡り、ヒトラーは人々とさまざまな政治的な意見を交換し合う。

途中、資金が無くなり落ち込むザヴァツキに対し、ヒトラーは男がクヨクヨするなと、街で絵を描いて売り資金を確保する。

 

彼はザヴァツキが想像していた以上にタフな男で、旅の途中、女性との付き合い方もザヴァツキは彼から指導を受ける。
2人は旅を続けるなか、ともに遊園地に行き・ボーリングを楽しむなど唯一無二の仲に…。

 

各地を巡る中、彼は“ヒトラーのコスプレをしたコメディアン“としてインターネット上で人気者になっていた。

 

彼のYoutube動画が100万回再生に達した頃、ザヴァツキはテレビ局に行って彼を売り出すことを提案する。

話を受けたのは元上司ゼンゼンブリンクだったが、彼はもともとザヴァツキを軽んじていたことと、ヒトラーネタが大嫌いだっため門前払いにしようとする。

 

しかし、ヒトラーは局内に勝手に上がりこんで、リーダーであるベリーニと直接交渉し、自分をテレビ出演させれば国をよくすることができることをユーモアを交えて力説し、共にドイツを救おうじゃないかと重役たちに訴えかけた。

カッチャ・ベリーニは彼の演説に大感動し、彼を出演させればと視聴率が取れるに違いないと確信する。

 

ベリーニはユダヤ人ネタを言わないことを条件に彼のテレビ出演を許可した。

ザヴァツキも再びテレビ局で働くことになった(お茶くみだが…)。

 

ザヴァツキはこのとき女性社員のフランツィスカ・クレマイヤーと再会して、2人は恋人同士へと発展する。

そのクレマイヤーはヒトラーの秘書担当となり、ヒトラーにパソコンやインターネットの使い方など教えていく。

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彼はコンピュータを「人類の偉大な成果の一つ」、そしてインターネットを「ハイテクの奇跡」と称賛し、これを発明しアーリア人(ヨーロッパ)で最も優秀だと感激して涙を流す。

クレマイヤーもなぜかつられて泣いていた。

 

そのころ、ベリーニにリーダーを座を奪われ、歯がゆい思いをしていたゼンゼンブリンクは思案を巡らし一計を図る。

彼はヒトラーをコメディアンのトーク番組に出演させて、ドイツでタブーとされている失言(ユダヤ人、移民、同性愛者、人種差別など)をわざと発言させてベリーニを失脚させようと企てる。

 

早速、トーク番組を仕切るミハエル・ウィッズマンにヒトラーのことを頼むが、ウィッズマンはヒトラーのことを快く思わない。

番組が始まるとウィッズマンは自分のコメディを披露した後、いよいよヒトラーを登場させる。

 

ウィッズマンが「アドルフ・ヒトラー氏に拍手を!」というと、ヒトラーがステージに登場する。

ゼンゼンブリンクが今か今かと失言を待つが、ヒトラーは一言も発しようとしない。

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スタッフがフリップを出して”早くしゃべれ”と催促するが、ヒトラーは観客を見渡すのみで一向にしゃべらない。

ウィッズマンも観客もかたずをのんで彼を見つめる。

 

これは彼の総統時代からの戦略だった。

あえて沈黙を挟むことにより、後に発言する言葉に重みをもたせる。

彼の民衆の心をつかむため為の高等テクニックだったのだ。

 

沈黙が数分間続く中、ついに彼は口をあけた。

「今誰かがプラカードを掲げ、私に対して、外国人を馬鹿にするジョークを早くしゃべれと催促している。」

 

そう言うと、彼はドイツが抱える様々な問題(若者の貧困、高齢者の失業、最低の出生率)を、独特の語り口調とユーモアのセンスを交えて語り始めた。

観客は彼のトークに夢中になり、そして感銘を受け・笑い、涙を流すものまでいた。

彼のトークは観客の心をわしづかみにして番組は大成功だった。

 

観客の称賛の大拍手でエンドロールを迎える。

一方、完全に”持っていかれた”ウィッズマンは怒り心頭で、ゼンゼンブリンクに対し怒りをぶちまける。

 

ウィッズマンはこれ以降、番組降板となりヒトラーが番組を仕切ることになる。

ウィッズマンに代わり、彼が仕切るトーク番組は大成功だった。

 

視聴率は急上昇し、様々な有名人が番組に出演しては政治的かつ、面白トークを展開する。

彼はあえて”偽ヒトラー”を演じて瞬く間にお茶の前の人気者に…。

 

あらすじ・ストーリー(中盤② ネタバレ注意!)

だがヒトラーが番組に出演する目的はコメディアンとしての出世ではなく、あくまで支持者をあつめて再び政治進出するためだ。

そのため、彼は番組を通して自らの政治理念を国民へ訴えていく。

 

一方、”偽ヒトラー”に対して拒絶反応する人々もいたが、彼らも「嘆かわしいのは彼の発言は間違ってない」と彼の発言の正当性だけは支持した。

こうして、彼はドイツ国民だけでなく、インターネットのYoutubeを通して世界中で”ヒトラーコスプレのコメディアン”として人気者になっていった。

 

彼の支持者は次第に増えて、わずかに間に数百人に達する。

その間、彼はナチス残党と言われるネオナチス党(NPD)本部を訪れるが、ナチスとは名ばかりで実態は旧ナチスに憧れる単なるオタク集団だった。

ヒトラーは党首の男と対面するが、彼のことを「私の本(我が闘争)を理解できていないのか?この無能め!」と罵り党本部を後にする。

 

飛ぶ鳥落とす勢い人気のヒトラーに焦る男がいた。ゼンゼンブリンクだ。

このままヒトラーの番組が好調だと、ベリーニの評価はますます上がり自分の出世はなくなる。

 

そう感じた彼は、ヒトラーを番組から降板させようと、番組で人種差別発言があったと警察に苦情を入れるが全く効果はない。

だがそんな彼に”朗報”が入る。それは以前ザヴァツキと彼が2人だけで取材をしていたときに、彼が拳銃で犬を撃ち殺した一件だった。

 

ドイツでは犬を殺すことは何よりのタブー。ある意味、人殺しよりも嫌われる。

ゼンゼンブリンクはこれを利用しようと考えた。

 

次の日、いつものようにヒトラーのトーク番組が始まるが、番組の途中彼が犬を射殺する映像が突如流れる。

観客が騒然とするなか彼は「事故だったんだ」と必死に釈明するが後のまつり…。

 

番組をみていたテレビ局の会長は激怒して結局ヒトラーは番組を降板させられることになる。

彼を後押ししていたベリーニも、責任をとってリーダー降格となり、再びゼンゼンブリンクがテレビ局のリーダーとなって、トーク番組は以前のウィッズマンが仕切ることになった。

当然ザヴァツキも解雇となる。

 

行き場を失ったザファツキとヒトラーは、しかたなくザヴァツキの母親の元にしばらく滞在することにした。

だがここでヒトラーは本の執筆を始めだす。

 

彼に”挫折”の二文字はない。本を執筆することで再び世間の注目を浴びようと考えていたのだった。

本の内容は「帰ってきたヒトラー」で、彼が現代のベルリンにタイムスリップして目覚める話。

 

彼が公園から目を覚めしてから、現在に至るまでを物語形式に仕立てたものだった。

ザヴァツキはこれは売れると確信してさっそく本をプロデュースする。

 

すると本は瞬く間にベストセラーになる。

本のことはニュースや新聞に大々的に取り上げられ、再び彼は世間から大きな脚光を浴びた。

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ヒトラーはその印税で動物愛護協会へ多額の寄付を行い、犬を射殺したことを反省していることを世間にアピールする。
ザヴァツキはテレビ局のベリーニと接触して映画化の構想を提案する。

 

これにより一気に映画化への話が進みだした。

一方、ヒトラーはフェイスブックでボディガードを募集し、彼らを鍛え上げ、常ボディガードとして身を守らせるようにしていた。

 

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ラスト・結末(ネタバレ注意!)

―(そして、3か月後)―

テレビ局でゼンゼンブリンクは頭を悩ませていた。

ウィッズマンが出演していたトーク番組は視聴率がさっぱりでサポンサーも次々と降りて行った。

 

このままではリーダーである自分の責任問題だと焦る彼は、部下たちへ八つ当たりをする。

部下の一人が、もう一度ヒトラーを使ってみてはどうでしょうか?と提案する。

 

ゼンゼンブルクはわらをもつかむ思いで、ザヴァツキが監督を務める映画撮影所へ向かう。

ゼンゼンブリンクが撮影所でザヴァツキに声をかけると、それは彼ではなくザヴァツキの顔を模したシリコンマスクをかぶる役者だった。

 

監督のザヴァツキが現れ、ゼンゼンブリンクは彼に対し、映画が完成した後に自分が配給をサポートしたい。そのため100万ユーロ支援すると提案した。

成功と掴んだと大喜びのザヴァツキ。

その夜、彼は成功を祝うため、ヒトラーと一緒に恋人のクレマイヤーの自宅へ訪れた。

 

ところが、ユダヤ人である認知症の彼女の祖母が、ヒトラーの姿を見た途端、我に返り「この男によって大勢がガス室で殺された」と騒ぎだした。

彼は偽物だというが、祖母は「ヒトラー本人に間違いない!」と断言する。

 

祖母は続けて言う「その時も皆が彼のユーモアで笑った。最初のうちは…そして全員殺された。」という。

彼が民衆の心をつかむため、人気者になろうとしている魂胆を見抜いていたのだ。

ヒトラーは冷たい目で彼女を見つめていた。彼女に言い返すこともなく2人は家から立ち去る。

 

撮影所に戻るとザヴァツキとヒトラーは最初の公園で目覚めるところを撮影していた。

ザヴァツキが彼が目覚める直前に何がったのかを聞くが、彼は「知らない」という。

そして、周囲のメンバーが「不思議じゃないか?彼はタイムスリップでもしたのか?」と雑談するのを聞き、ザヴァツキは「もしや…本物?」と思い始める。

 

ヒトラーが休憩中に撮影所の外にでると、2人の屈強な男が近づいてきた。

2人はヒトラーのことを「ドイツの裏切り者」と罵り、警棒で襲いかかって頭を殴打する。

彼は気を失ってしまった。

 

――

気が付くとヒトラーは病院のベッドにいてベリーニが見舞いに来ていた。

彼女が言うには襲った2人はネオナチス党(NPD)らしい。

つづけて、今回の件で彼は世間からナチズムと戦った「民主主義の英雄」として称賛されたのことだった。

 

ヒトラーは一言「バカどもだ」と言い放つ。

そのころ、ザヴァツキはヒトラーを発見した最初の動画を確認していた。

彼が目覚める前にどうしていたのかを知るために…。

 

動画を巻き戻して確認すると、彼が目覚める直前、その場に大きな黒い玉が発生していた。

そしてそれが消えたかと思うと煙が発生し”彼”が立ち上がる。

現場の公園に急いで向かうとそこは「総統地下壕」との歴史看板が立っていた。

 

彼が目覚めたのはヒトラーが死んだとされる総統地下壕の跡地だったのだ。

「タイムスリップ?」

これが何を意味しているかはすぐに理解できなかったが、少なくともザヴァツキは彼が”本物のヒトラー”であることを確信する。

 

ザヴァツキはクレマイヤーの祖母が言っていたことを思いだし、彼が民衆を扇動して再び戦争を起こそうとしている考え、病院へ向かって彼を止めようとする。

だがすでに病院には彼はいない。代わりに病院にいたのはベリーニで、ザヴァツキは彼女に「彼は本物のヒトラーだった」というが、彼女は「そう、彼は本物のヒトラー芸人よ」と言い返す。

 

ベリーニは興奮状態になって取り乱すザヴァツキを取り押させようと、看護師を呼びつけるがザヴァツキに逃げられてしまう。

 

病院から逃げたザヴァツキはボディガードたち一緒にいるヒトラーを見つけた。

ザヴァツキは以前預かった拳銃をヒトラーに突きつける。

普通でないザヴァツキの様子にヒトラーは言われるまま、ボディガードと離れてビルの屋上へ。

 

ザヴァツキはヒトラーに「アンタ…あんたは彼だ」というと「そう言ってきた筈だろ?」と返す。

ザヴァツキが民衆を扇動して欺こうとしてると詰め寄ると、「ドイツ国民が私を選んだのだ」だという。

 

責めるなら自分を選んだ国民ではないか?と反論した。

そして「君には私を撃てない」といった瞬間、ザヴァツキは引き金を引き弾はヒトラーの頭部に命中する。

彼はそのままビルから転落した。

 

ザヴァツキがビルの下をのぞくと、落ちたはずの彼がいない!?

するとヒトラーは背後に現れ「私は君の一部だ。君に私は消し去れない」と言う。

 

その瞬間、「カーット!」との叫びとともに映像は撮影所に戻った。

監督のベリーニが「あれがラストショットよ」といい、映画撮影が終わったところだった。

 

映画の撮影後、監督のベリーニが打ち上げパーティーが行う。

ヒトラーは皆の労をねぎらうとともに「ここにいないもう一人の仲間を忘れてはいけない」と語る。

 

ー(場面はザヴァツキへ)ー

一方、ザヴァツキは檻のある病棟に収監されていた。

ザヴァツキはヒトラーを阻止しようと病院に行った際、看護師に拘束されてしまったのだった。

 

彼はヒトラーが再び世界征服をする妄想(真実だが…)にとらわれた統合失調症と判断され、精神安定剤を打たれて精神病院に収監されていた。

薬の影響か、すでに正常な判断ができるような状態ではなく、ブツブツとなにかをつぶやいていた…。

檻の外では恋人のクレマイヤーが泣いている。

 

―(場面はヒトラーへ)―

映画が大成功し、ベリーニは再びテレビ局のリーダーに返り咲いていた。

彼女は再び人気者となったヒトラーとともにオープンカーの後部座席に乗り込む。

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取材陣からのインタビューに対し「彼は新しい次元を開拓したコメディアンです」といい車を発進させる。

 

ヒトラーは最後に「われわれこそが人民だ!」と連呼する。

こうしては彼は再びドイツを暗黒の時代へと導いくのだった…。

 

End

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まとめと評価

映画『帰ってきたヒトラー』の見た感想と評価です。

ヒトラー役を演じているのは、オリバー・マスッチという役者さんですね。

彼本人はあまりヒトラーには似ていないけど、特殊メイクを施して本人そのものになり切ったそうです。

彼自身は、ヒトラーを演じることに躊躇があったいいますが、見事な演技で観客を魅了します。

ヒトラーというと日本人には「独裁者でナチス総統」とのイメージだけしかありませんが、ヨーロッパでは忌み嫌われる存在として、いまでも彼の名を口に出すことすらはばかるそうです。

なのでヨーロッパでは各国によって本作の評価は分かれるでしょうね。

日本では単なるコメディ映画として受け止め割れる人が大半だと思います。

肝心の内容ですが、これがかなり面白い!!

何度見ても笑える映画でした!

管理人も途中で何回か笑いました。

特にヒトラーが総統として真剣に振る舞っているのに、周囲の人々は彼が”ヒトラーのコスプレ芸人”だと思ってそれなりの対応している場面がすごく笑えます。

外国映画でここまで笑えるのって久しぶりかな(笑)

この映画に出てくるヒトラーはかなりいいやつにみえるのですが、さて実物はどうだったのでしょうか?

すくなくとも当時、彼が民衆の心を掴んでいたのは確かなので、やはりカリスマ性のある何かをもっていたのでしょうね。

本作ではその”カリスマ性”を、俳優オリバー・マスッチが見事に演じています。

なんどみても楽しい映画なので、是非ともご鑑賞ください。

管理人おすすめ評価

★★★★☆(4.7)

です。

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