映画『ガルム・ウォーズ』あらすじとラスト結末(ネタバレ)や感想など

押井守監督の実写映画『ガルム・ウォーズ GARMWARS The Last Druid』を紹介します。

『ガルム・ウォーズ GARMWARS The Last Druid』は2014年に制作され、昨年2015年10月2日に北米で先行公開されました。

日本では今年2016年5月20日に公開予定です。

あのパトレイバーや攻殻機動隊、イノセントなどのアニメ大作を手掛けた押井守監督が長年温めていた構想をついに実現したパワー作品です。

押井監督独特の世界観は多くのファンを虜にしていますが本作も押井パワー全快なのでファンにはたまらない一作となっています。

注目すべきは日本の監督作品としては珍しいオールキャスト外国人なのですね。

押井監督がこれらの外国人キャストをどう扱うのか注目が集まるところです。

 

今回はそんな押井守監督の作品『ガルム・ウォーズ GARMWARS The Last Druid』のあらすじとストーリー、見た感想などをお伝えしたいと思います。

※注意:結末ラストについてもネタバレしますので映画を見ていない方はご注意ください。

 

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あらすじとストーリー

登場人物
・カラ  :空の部族コルンバの女性兵士
・スケリグ:陸の部族ブリガの男性兵士
・ウィド :情報部族クムタクの老人
・ナシャン:部族ドルイドの生き残り
・グラ  :彼らが神聖視する犬

 

数億年以上さかのぼること遥か昔、戦いの星アンヌーンには「ガルム」というクローン民族が存在していた。

彼らは身体を機械化して記憶をデータ化していた。

肉体が破壊されてもクローンへ記憶データを引き継がせることで蘇ることができる。

 

そのため”子”を作らずとも何世代も種族を維持することができた。

ガルムは部族を形成しそれぞれの特徴に合わせて種の変貌を遂げている。

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彼らは長い間激しい部族間の戦いを繰り広げていた。

その結果かつて8つ存在した部族は3つとなり、残り3つの部族が星アンヌーンの覇権を争って続けていた。

 

ある時、陸の部族ブリガの巡洋艦が正体不明のシャトルを追跡していた。

空の部族コルンバのカラがこれを見つけ戦闘機でシャトルを救出する。

シャトルには情報部族クムタクの老人ウィドと部族ドルイドの生き残りのナシャン、そしてガルムの崇拝する犬のグラが乗っていた。

 

ドルイド最後の生き残りであるナシャンは、星の基幹システムへアクセスして大災害を起こせる能力を持っている。

そこに目を付けたウィドは部族最後の切り札とするべく、ブリガからナシャンを奪い逃走していたのだった。

拿捕されたウィドとナシャン、犬のグラはコルンバの航空母船へ収容されることになる。

 

カラはウィドからナシャンは滅した部族ドルイドの生き残りであると説明を受ける。

不思議そうにナシャンを見つめるカラ。

ナシャンは大きなフードをかぶり顔は見えない。

だがフードの後ろからは美しいブロンドの髪が見えていた。

 

母船の上官達はウィドとナシャンの審問を始める。

しばしのやり取りの後、ウィドはナシャンの”力”をコルンバの上官達へと見せつける。

圧倒されるコルンバの上官達。

だがそれもつかの間、彼らはその力で瞬時に殺害してしまう。

 

同じころ、ナシャンを奪還するべくスケリグ率いるブリガの部隊が船を強襲してきた。

スケリグ部隊は船内へと乗り込んでくる。

空の戦闘ならいざ知らず、白兵戦ではコルンバよりもブリガの方が圧倒的に有利だった。

 

カラはブリガから攻撃をうけるが辛くも難を逃れる。

だが、唯一残されていたカラのクローン肉体をすべて破壊されてしまう。

母船はウィドとナシャンによって指揮系統が破壊され、さらにブリガの攻撃を受けて壊滅状態となる。

 

そしてスケリグは、ウィドとナシャン・犬のグラを捕獲しシャトルで母船を脱出する。

母船とクローンを破壊され怒りに震えるカラ。彼女は戦闘機に搭乗して母船を脱出しシャトルを追跡する。

シャトルを執拗に追い回するカラ。

ついにシャトルをロックオンをして撃墜するが、自身もブリガの巡洋艦から攻撃を受け墜落してしまう。

 

砂漠の荒野にカラの戦闘機は墜落した。彼女は辛うじて生存していた。

残った武器を手にして砂漠の地を歩き始める。

砂漠は先程の激しい戦闘がまるで嘘だったかのように暑い日照りのなか、平穏な静寂を漂わせていた。

 

砂漠の中を探索すると、撃墜したシャトルの墜落現場を発見した。

だが現場には誰もいない。

どうやらスケリグとウィド、ナシャン、犬はその場から脱出したようだった。

 

砂嵐が舞う中、徒歩でスケリグたちを追跡するカラ。

ついに海岸にたたずむスケリグたちを発見する。

彼らは大砲を搭載した高速移動戦車にのってここまで来たようだ。

 

カラは武器を手に取り油断したスケリグへ襲いかかる。

だが屈強な男性兵士のスケリグにかなうはずもない。

カラは返り討ちにあい倒れてしまう。

そしてスケリグがトドメを刺そうとした瞬間、犬のグラがカラをかばう。

 

彼らにとってグラは神聖な存在だった。

いくら敵とはいえグラがかばう相手を殺害することはできない。

しかたなく武器を収めるスケリグ。そしてカラも武器を収める。

 

スケリグが戦車をメンテナンスする中、ウィドは彼女に語りかけた。

創造主はなぜこの星を去ったのか?

我々ガルムとは一体何者なのか?

戦いの果てにわれわれには一体なにがあるのか?

 

兵士として生まれてから戦うことしか教えられてこなかったカラ。

そんなことは今まで考えたこともない。

それはスケリグも同じだった。

 

ウィドはその”答え”と自分たちのルーツを見つけようと、カラとスケリグに提案する。

ここから3人は行動を共にし、ナシャンと犬グラとともに旅に出る。

海の遥か向こうのに存在する伝説の森「ドゥアル・グルンド」を目指して…

 

だが彼らは悲しい事実を知ることになるのだった。

 

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ラスト・結末(ネタバレ注意)

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聖地ドゥアル・グルンドへ向かう道中、互いに憎しみあっていたカラとスケリグは少しずつ距離を縮める。

互いの事を幾度となく語り合う。

いつしか敵対心はなくなり互いに惹かれ合うようになる。

 

それはガルムが機械化する以前に持ち合わせた”愛”という感情だった。

2人は今まで経験したことのない感情に戸惑いを感じるがそれを受け入れる。

 

一行はついに伝説の森ドゥアル・グルンドにたどり着いた。

ゆっくりと戦車で森の中を進む。

森は幻想的で静寂の広がる光景だった。

 

途中からカラとスケリグ、ウィドは戦車から降りる。

ウィドはナシャンのスイッチを入れ”起動”した。

ここからはナシャンの”導き”が必要なのだ。

 

不気味な静寂の中警戒しながら森を進むカラとスケリグ。

突如、彼らの前に巨人があらわれた。

 

巨人はロボットのようで巨大な斧を携えている。

巨人兵は2人を見つけると、おもむろに巨大な斧を振り下ろし襲いかかってきた。

 

斧の攻撃はとても重く、空振りであっても衝撃で2人は吹き飛ばされてしまう。

カラはライフル銃で必死に応戦するがまったく効かない。

 

スケルズが戦車に乗り込み巨人兵へと突撃するがそれも効かない。

絶対絶命だった2人。

 

その時カラは巨人兵の背中に動力エネルギーを供給している”パイプ”を見つける。

彼女が巨人兵1体のパイプを切断すると巨人兵は動きを止めた。

これが奴らの弱点だった。

 

カラとスケリグは残り1体のパイプを切断し巨人兵を止める。

終わったと思ったのもつかの間、他の巨人兵が次々と現れる。

 

必死に応戦するカラとスケリグだが、数に圧倒されてしまう。

強烈の斧の一撃をうけて戦車が壊された。

だがスケリグは捨て身の攻撃をしかけ最後の巨人兵を倒すことに成功する。

 

だがスケリグはここで戦死してしまう。

スケリグの死に悲痛な涙を浮かべるカラ。

 

一方、聖地の”泉”にたどり着いたウィドとナシャン。

すると今まで無口だったナシャンが突如ウィドの目の前でフードを取り外して美しいブロンド美少女の姿をあらわす。

 

同時にナシャンは巨大なクリーチャーのような四肢をむき出して、泉の大木へと蛇のように巻き付く。

そしてナシャンの本性「マラーク」がロードされた。

マラークはウィドの肉体を乗っ取ってしまう。

 

そこへ駆けつけるカラ。

 

カラはクリーチャーと化したナシャンをライフルで破壊する。

だがすでにマラークはウィドへ乗り移っていた。

 

カラはウィドの手足をライフルで撃ち身動きが取れないようにする。

 

カラは精神を乗っ取ったマラークへ尋問を開始した。

カラの質問にマラークは答える。

ガルムの存在に意味などないこと。

ガルムには子孫を残す価値すらないこと。

彼らの戦争は終わらないこと。

本当の戦争はこれからであること。

 

心惹かれていたスケリグを失ってまで得た答えがまさかこんなものだとは…。

 

カラは絶望しライフルでウィドを撃ちマラークもろとも”破壊”する。

 

・・・

時は流れ、いがみ合っていたコルンバとブリガ、クムタクは互いに手を取り合い大きな戦いに備えていた。

 

対する勢力は巨人兵の超大軍団。

これから種の存亡をかけガルムと巨人兵たちとの最終決戦が開始されるのだった。

End

 

感想とまとめ

いやぁ~押井守監督テイスト全快の映画でしたね(笑)

『ガルム・ウォーズ GARMWARS The Last Druid』をみた感想です。

 

本作はオールキャストすべて外国人ですが、それ以上に背景グラフィックなどにCGをふんだんにつかっているので全体的な雰囲気としてはファイナルファンタジーのCG映像をみているような感じでした。

 

ちょっと残念なのはナシャンが美少女の姿をあらわした時の映像がちょっと…あれれ???おもいっきりCGなんですけど(笑)

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しかもしゃべっても口が動かない(笑)

どうも予算的?また技術的に口を動かすところまで作り切れなかった様子。

ちょっとしたところなのですが、押井監督のいちファンとしては残念な部分でした。

 

全体的な作品のクオリティはとても高かったと思います。

とくに戦闘シーンは迫力があってとても良かったですね。

 

またヒロインのカラとスケリグとの切ない関係はちょっと胸が締め付けられました。

ラストの結末は悲劇っぽくなってしまっていて、しかもすこし消化不良ぎみです。

 

ここは賛否が分かれるところですが、個人的にはもう少しなにか欲しかったですね。

 

それと惹かれあうカラとスケリグの2人ですが、作中では2人の関係はそれ以上に発展をせず、スケリグが死亡して終わってしまったのでカラがちょっとかわいそうでした。

できれば…ライトな描写でもよいので大人の関係みたいなシーンがあってもよかってのではないかと思います。

ここは日本人の監督にはちょっとやりにく描写ですかね~。

 

作品全体には押井監督にカラーが強烈に出ています。

 

押井監督のファンや作品がすきであれば本作は十分楽しめる内容です。

管理人も何を隠そう昔は押井守監督のファンでした。

はじめて押井監督の映画をみたのはアニメのパトレイバー劇場版でした。

 

当時は管理人はまだ中学生でしたが、パトレイバー劇場版が面白くて映画館まで3回ほど足を運んだことを覚えています。

そんな押井監督のパワー作品である『ガルム・ウォーズ GARMWARS The Last Druid』。

 

押井ファンであれば是非とも映画館まで足を運んでみてください。

逆に押井監督の作風がちょっとダメな方は見合わせてほうが良いかもしれません。

このような個性の強い映画は他のレビュー評価や感想などに左右されず、一ファンとしてみておきたいかどうかで判断されるとよいと思います。

 

 

 

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