『羊の木』映画のネタバレ(あらすじ結末)を紹介!

映画『羊の木』のネタバレです!

 

人間が抱える恐怖に迫った山上たつひこ・いがらしみきおによる傑作コミックを、『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』の吉田大八監督が実写化した映画『羊の木』。

 

6人の元受刑者を受け入れた過疎の町に巻き起こる事件を描いたミステリーです。

 

主演は関ジャニ∞の錦戸亮。元受刑者役には松田龍平、北村一輝、優香、市川実日子らがキャスティング。見応えのある作品になっています。

 

今回はそんな映画『羊の木』の詳しいあらすじやネタバレについて触れていきたいと思います。

 

※注意:結末ラストまでネタバレしていますので映画を見ていない方はご注意ください。

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映画『羊の木』のあらすじ

 

物語の舞台は、過疎化が進む富山県の小さな港町・魚深市(うおぶかし)。

 

市役所の職員・月末一(つきすえ・はじめ/錦戸亮)は、新たに移住する6名の男女の受け入れを上司に命じられます。

 

駅、空港、港、そして刑務所と、出迎える場所はまちまち。月末は町の魅力をアピールしながら丁寧にもてなしますが、6人ともどこか様子が変です。

 

そこで、6人の素性について上司に尋ねると、「彼らは全員、元殺人犯」とのこと。過疎化が進む町に仮釈放した受刑者を移住させるという国家の極秘プロジェクトだったのです。

 

更生の妨げになるため6人が接触しないよう注意を払うこと。そして、口外は厳禁とのお達しが。

 

同じ頃、月末の同級生の石田文(木村文乃)が都会の生活に疲れて帰省。文に片想いをしていた月末は、趣味のバンド活動に誘いました。

 

移住してきた6人は、市役所が手配した職場でそれぞれ仕事を始めます。

 

清掃員として働く栗本清美(市川実日子)は、「羊の木」が描かれた缶のフタを海岸で見つけ、アパートの玄関に飾りました。

 

過去に同僚を殺害している福元宏喜(水澤紳吾)は町の理髪店に勤務しますが、店主に自分の素性がバレるのではないかと常にビクビクしている小心者な一面も。

 

元ヤクザの組長だった大野克美(田中泯)の勤め先は町のクリーニング店。顔に大きな傷があるため客から怖がられてしまいます。

 

介護士として働く太田理江子(優香)が担当することになったのは、月末の父親で半身麻痺の亮介(北見敏之)でした。

 

傷害致死罪で懲役8年だった杉山勝志(北村一輝)は釣り船屋の操縦士に。あまり反省の色が見られず、何かトラブルを起こしそうな気配が。

 

月末と同世代の宮腰一郎(松田龍平)は宅配業者のドライバーに。街で因縁をつけられて抵抗した際、過剰防衛で相手を死なせてしまい、1年6カ月の懲役刑を言い渡されたとのことでした。

 

積極的に町での暮らしに馴染もうとしている宮腰は、月末のバンドの練習にも顔を出すようになり、文とも距離を縮めていきます。

 

この時期、町では伝統的な奇祭「のろろ祭り」の準備に追われていました。かつて住民らを襲った「のろろ」という怪物を祀るためのお祭りで、岬の上には巨大なのろろ像も建てられています。

 

しかし、住民の高齢化によって祭りの参加者は減少。今年は6人の移住者も祭りに参加することに。

 

互いの素性を知らない6人でしたが、祭りの参加者らが一堂に会する席で一触即発の事態が。福元が酒を飲んで暴れ出したのです。

 

大野が止めに入りますが突き飛ばされ、見かねた宮腰が福元を蹴り飛ばして事態は収束。杉山はニヤニヤしながらその様子を眺め、栗本は怯えながら逃げ出してしまいました。

 

栗本はかつて、酒乱でDVだった彼氏を一升瓶で殴り殺していたのです。刑期は6年でした。

 

のろろ祭りの写真が新聞の全国紙に掲載されたことで、静かな町に事件が起きようとしていました…。

 

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映画『羊の木』のラスト・結末(ネタバレ注意!)

以下、ネタバレ含みます。

 

のろろ祭りの当日、介護士の太田は月末の自宅で亮介の介助をしていましたが、自分の不注意でケガをさせてしまいます。

 

月末はこのとき初めて、父親が太田と男女の関係にあることを知り、激しく動揺。太田のことをよく知らない月末は、何をして捕まったのかを尋ねました。

 

太田によれば、首絞めプレイに興奮する夫の要求に応えようとして誤って殺してしまったとのこと。しかし、裁判では信じてもらえず懲役7年の刑に。

 

「人を好きになる気持ちは止められない。亮介さんと一緒にいたい。だから刑務所にはもう行きません」と太田は自分の気持ちを月末に伝えました。

 

新聞の全国紙に掲載された写真を見て、初老の男性が市役所を訪ねてきました。宮腰の居場所を教えてほしいとのことでしたが、市役所では個人情報を理由に拒否。

 

すると、その男性は自分の足で聞き込み調査を開始。偶然会った杉山から情報を聞き出し、宮腰のもとへと向かいます。

 

宮腰はその男性を見ても誰だか覚えていませんでしたが、その男性は15年前に宮腰に我が子を殺された父親でした。

 

その頃、月末は、文の口から宮腰と付き合っていることを聞かされて動揺。2人は口論となり、思わず宮腰が元殺人犯であることを話してしまいます。

 

宮腰の素性を知ってしまった文は、急に怖くなって、宮腰の前から逃げ出してしまいました。

 

翌日、宮腰は杉山に呼び出されます。杉山に男性を殺害した現場を目撃されていたのです。

 

そのことで脅された宮腰でしたが、反対に、配送車で杉山を轢き殺してしまいます。

 

その晩、宮腰は月末の自宅へ。「海を見に行こう」と言って配送車の助手席に月末を座らせ、岬へと車を走らせました。

 

その途中、月末の携帯に文から電話が。宮腰は月末から携帯を奪い取り、「今から岬に行くから君もおいでよ」と言って電話を切りました。

 

嫌な予感がした文は、スクーターを走らせ岬に向かいます。

 

同じ頃、漁港では杉山の遺体が発見。警察の捜査によって宮腰の車両が割り出されていました。

 

岬に到着した宮腰は「ここから2人で飛び降りよう」と切り出しました。

 

岬から人身御供を2人捧げると、どちらか一人が死なずに戻れる、という言い伝えをなぞってのことでした。

 

月末は宮腰に自首するよう説得しますが、「僕は変われないし、どうせ死刑だから」と聞く耳を持ちません。

 

そして宮腰は月末の手を掴み、一緒に海へと飛び込みました。

 

その瞬間を目撃した文は崖下に向かって叫びますが、海面に浮かんできたのは宮腰でした。

 

そのとき突然、岬の上に建てられている巨大なのろろ像の頭部が転がり落ち、崖下へ。そして海面の宮腰に直撃しました。

 

その直後、海面には月末の姿が。

 

後日、海底からのろろ像の頭部が引き上げられ、町にも静けさが戻りつつありました…。

 

End

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映画『羊の木』の感想・まとめ

 

ネタバレを含みつつ、あらすじなどについてご紹介しました。

 

吉田大八監督といえば、前作の『美しい星』や『桐島、部活やめるってよ』など、重厚な群像劇を同時進行でみせ、見事なラストへと着地させることに定評がありますが、本作『羊の木』でもその手腕が発揮されていました。

 

過疎化に頭を抱える自治体にとって新たな移住者を増やすことは重要な課題。また、税金によって運営されている刑務所コストの削減や受刑者の社会復帰といった問題も、国民にとっては大事な社会問題。

 

それらの課題を同時に解決する策として、仮釈放した受刑者を移住者として受け入れるアイデアは実に素晴らしいと思いますが、

 

もし自分が受け入れる側の自治体の住民だったら、受け入れることができるだろうか?…そんなことを疑似体験させてくれる作品でした。

 

クスリと笑える場面もあるものの、全編に流れる不穏な空気に、観ている間中、心がザワザワ。どこかとぼけた打楽器の音や心をかき乱されるノイズ音、凝った照明による演出なども劇中で効果的に使われていたように思います。

 

6人の元受刑者はみな個性的なキャラクターでしたが、それらの役を6人の役者が見事に演じていました。松田龍平の安定感ある演技はもちろんのこと、優香の演技が光っていましたね。

 

また、名バイプレイヤーの安藤玉恵、中村有志の演技にも心揺さぶられました。「大事なのは居場所があること」という台詞には思わず涙が。

 

相手を信じることの難しさ。罪を犯した人間がこの社会でやり直すことの難しさ。

 

この作品を観終わった後も、頭の中でずっと考えつづけています。

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