『彼女がその名を知らない鳥たち』映画のネタバレをラストまで紹介!

彼女がその名を知らない鳥たち』のネタバレ・あらすじを紹介します。

 

原作は沼田まほかるの同名小説。

沼田まほかるはイヤな後味が残るミステリーを書く作家として有名です。

 

そのミステリーを「凶悪」「世界で一番悪い奴ら」の白石和彌が

どんな映画にしているのか?

 

共感度ゼロとも言われるこの作品は

本当に共感度ゼロなのか?

 

究極の愛を描くというけれども、それはどんな愛なのか?

 

気になるポイント満載の『彼女がその名を知らない鳥たち』の

あらすじとネタバレを早速、紹介していきます!

 

※この作品はラストまでネタバレしています。

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◯キャスト

・北原十和子:蒼井優
・佐野陣治:阿部サダヲ
・水島真:松坂桃李
・國枝カヨ:村川絵梨
・國枝:中嶋しゅう
・黒崎俊一:竹野内豊

 

 

〇あらすじ・ストーリー

 

 

舞台は大阪。

狭くて散らかったマンションの一室。

 

十和子は、仕事もせず、無気力な毎日を送っています。

 

暇にまかせて、デパートやら、DVD屋やらに、

難癖をつけて、ネチネチと苦情電話をしている嫌な女。

 

同居人の陣治は、現場の作業員をしている

下品な薄汚れた50過ぎの男。

 

食べ物を食べるたびに入れ歯がぬけるところも、

目をひそめてしまうような下品さです。

 

この二人、どういう関係なのか?

(まずはそこからミステリーです。)

 

陣治はとにかく十和子のことが大好きでした。

 

働いていない十和子のために、

毎日、なけなしのお金をおいて出勤。

 

帰ってきたら十和子のために

ご飯を作り、マッサージをしてやります。

 

「陣治のマッサージは最高や」と十和子は言いますが、

「陣治の顔が見えへんから」とかひどいことを言っています。

 

手を触れようものなら、

罵詈雑言で陣治をなじりました。

 

そんなやり取りが二人の日常です。

 

ある日、十和子は、時計の修理をデパートの
時計売り場に頼みますが、「部品がないためできない」言われました。

 

十和子は腰の低い店員に電話でしつこく文句を言います。

 

そこで、水島という主任が、お詫びに代替品を持って

十和子の家に来ることになりました。

 

水島はスーツの似合う落ち着いた大人の男でした。

 

いくつかの代替品を見ながら、

「でも、あれは思い出の品やから……」

と涙を流す十和子。

 

そんな十和子に、なんと水島はキスを…

 

そのとろけるようなキスに

一瞬にして心を奪われた十和子。

 

しかし、十和子には忘れられない男がいました。

 

それは黒崎という男。

 

イケメンの実業家で、付き合っていた頃は、

高級レストランで食事したり海外のリゾートへ行ったり……。

 

水島にはどこか黒崎の面影がありました。

 

陣治は十和子の恋に気がつきましたが、

「行くな」と追いかけてくる陣治を振り切って

何度も水島に会いに行く十和子。

 

水島は十和子にポケットマネーで時計をプレゼント。

 

その日のうちにホテルに行きます。

しかし、水島は既婚者で不倫関係に。

 

水島と会うたびに、

「心配だから」と言ってあとをつけまわす陣治。

 

ある日、十和子は陣治と姉家族のマンションへ行き食事をします。

 

陣治のお金で遊んで暮らす十和子を心配する姉に

「黒崎と会っているのではないか?」と言われます。

 

「それだけは絶対にない」と言いきる陣治。

 

その言葉に十和子は違和感を感じます。

 

そんなある日、十和子のうちに警察が訪ねてきて、

黒崎が5年前に失踪したと告げました。

 

(ここを起点に話が動き始めます。)

 

急に黒崎の事で頭がいっぱいになる十和子。

 

いてもたってもいられず、

黒崎に電話をしてしまいます。

 

すぐに切りますが、

折り返し電話がかかってきました。

 

黒崎の妻、カヨからでした。

 

十和子は黒崎の妻のマンションに行くと、

カヨから「黒崎はもう生きていないと思う」と言われます。

 

失踪した日に黒崎の車が
変な止め方だったというのが理由でした。

 

この時、十和子はカヨの叔父である國枝という老人に会います。

 

実は老人と十和子は知り合いでした。

二人の関係はというと…

 

黒崎と十和子が付き合っている時、

黒崎の事業は上手くいっていませんでした。

 

この時、黒崎は國枝に事業の後ろ盾となってもらうため

貢物として十和子を差し出しました。

 

当時、黒崎のためだと思って國枝と寝た十和子。

 

しかし黒崎は口先だけで何度も「愛してる」と言いましたが、

本当に十和子を愛してはいなかったのです。

 

なぜなら、結局、黒崎は國枝の姪と

結婚することになったからです。

 

その姪こそが現在の妻でした。

 

当時、黒崎が車の中で結婚のことを告げると、

十和子は「どうして?どうして?」と泣いてすがりました。

 

黒崎はそんな十和子を車から引きずり降ろし、

頬骨・手首・肋骨が折れるほど殴るのでした。

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〇ラスト・結末(ネタバレ注意!)

 

陣治の執拗な嫌がらせに耐えられず、

水島は十和子から距離を置き始めました。

 

「会ってほしい」とお願いしても、

「忙しい」とはぐらかす水島。

 

そして水島にはすでに別の女がいたのです。

 

十和子は水島にとって単なる遊びの相手でした。

 

傷つく十和子。

 

「そんなことしとったらえらいことが起こる」と言う陣治。

 

ある日、陣治は会社で殴られたと言って、

風呂場で血の付いた作業着を洗っていました。

 

十和子の心の中に「黒崎を殺したのは陣治ではないか」という思いがよぎります。

 

「水島も殺されてしまうのではないか」

おそろしくなった十和子は陣治を問い詰めます。

 

「黒崎を殺したのではないか」と。

 

陣治は「そうだ…」と答え、

「十和子を傷つける奴は絶対許さへん」と叫びます。

 

十和子は「なんでそんなことしたん!?」と錯乱状態になりますが、

その後、落ち着き、二人で肉を焼いて食べます。

 

その次の日、金物屋に行き、果物ナイフを買った十和子は

水島を呼び出しました。

 

「少しならいいよ。ホテル行く?」

とだるそうに言う水島に猫のような叫び声をあげながら、

ナイフで襲いかかる十和子。

 

「やめろ!十和子!」

そこへ陣治が駆けつけます。

 

ナイフで切りつけられけがをして、叫びながら去っていく水島。

 

十和子を抱きしめる陣治。

 

この瞬間、忘れられていた十和子の記憶が甦ります。

 

黒崎を殺したのは陣治ではなく十和子でした。

 

十和子が黒崎と付き合っていたのは8年前。

 

殴られて別れてから3年後、

(つまり、現在から5年前)

黒崎は十和子を呼び出しました。

 

あんなにひどいことをされておきながら、

ノコノコと車に乗って、

昔のようにデートを楽しむ黒崎と十和子。

 

夕暮れ時、駐車場に車を止め、

神妙な顔つきになる黒崎。

 

上目づかいで覗き込む十和子。

 

「どうしても1000万円必要なんだ」

と切り出す黒崎。

 

「國枝が十和子のことを忘れられないと言っている」

 

もう一度、國枝の慰みモノになれという

人でなしの男、黒崎。

 

呆然とする十和子。

 

「頼むから行ってくれ」と言わんばかりに、

助手席のドアを開けた黒崎を十和子は刺しました…。

 

(そこから、陣治と十和子のなれそめが語られます。)

 

陣治が十和子に会ったのは

取引先として訪問していた会社でした。

 

十和子はそこで働いていました。

 

黒崎に肋骨、頬骨、手首にけがをさせられた直後で、

包帯ぐるぐる巻の姿。

 

陣治は十和子に一目ぼれ。

何度も何度もアタックします。

 

陣治は思い切って中古マンションを購入。

二人の生活が始まると思った矢先のことでした。

 

会社のみんなで飲んでいるところへ、

十和子から電話。

十和子は何も話しませんでした。

電話から尋常でないものを察した陣治は

すぐさま、十和子のもとへ駆けつけました。

 

そこには黒崎の死体と

血まみれになって震えている十和子がいました。

 

陣治は黒崎の車で死体を運び、

仕事の現場だった造成地に埋めました。

車は黒崎のマンションの前に乗り捨てたのです。

 

その後、ぐっすり寝てしまった十和子を

マンションに連れて帰って、

自分がすべての罪をかぶるつもりで、

血にまみれた十和子の服を風呂場で洗っていました。

 

そこへ、十和子がやってきて

ねぼけた声で「何してるん?」

 

十和子は自分が黒崎を殺したことを

すっかり忘れていたのでした。

 

 

そして、水島を殺したあとの場面に戻ります。

陣治は

「あの記憶を十和子から消してくれたこと、

 神様に感謝してんねん!」

と十和子に言うのでした。

 

「十和子がこの先、誰かと出会って子どもを授かることがあったら、

 それは俺やから。俺は十和子のお腹に入るから」

そう言って、陣治は飛び降り、

鳥になってしまいました。

 

End

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〇まとめ、感想

 

以上、『彼女がその名を知らない鳥たち』のネタバレを紹介しました。

物語終盤、陣治が犯人だったということで、

終わりそうだったのに、

 

実は十和子だったことが明らかになるところ、

かなりハラハラしました。

 

ミステリーとしてもなかなか手に汗握る展開でした。

 

黒崎も水島も最低な男で、

いつも誰かと恋愛していないと

不安定になる十和子も

女友達いなさそうな最悪な女です。

 

十和子には自分の足で立っていられず、

男になら誰でも信じてしまうような危うさがありました。

それを蒼井優は見事に演じていました。

 

そうかといって、陣治がいい人間かと言われれば、

全くそうではありません。

陣治も十和子を一途に愛するあまり、

ストーカーまがいの行動にでてしまうという異常性を

阿部サダヲが上手く表現しました。

 

そんな醜い男女の愛を、

美しい愛として昇華させていくストーリーには感動を覚えました。

 

醜さと美しさは、うらおもて。

愛と憎しみもまた、うらおもてなのです。

この映画は本当に切ない恋愛映画です。

 

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