『散歩する侵略者』のあらすじ・ネタバレ(最後結末)と感想! 

映画『散歩する侵略者』のネタバレ結末と感想です!

 

謎の侵略者によって平和な日常が崩壊していく様子を描いた、長澤まさみ、松田龍平、長谷川博己ら豪華キャスト出演によるSFスリラー『散歩する侵略者』。

 

メガホンをとったのは国内外で注目を集める黒沢清監督です。

 

今回はそんな映画『散歩する侵略者』の詳しいあらすじやネタバレを最後まで触れていきたいと思います。

 

※注意:結末ラストまでネタバレしています。

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◯『散歩する侵略者』の登場人物

 

加瀬鳴海(長澤まさみ)
別人のような夫に戸惑いながらも夫婦の再生のために奔走する妻

加瀬真治(松田龍平)
侵略者に肉体を乗っ取られた鳴海の夫

 

桜井(長谷川博己)
一家惨殺事件の取材中に侵略者と出会うジャーナリスト

 

天野(高杉真宙)
桜井の密着取材に応じ、桜井と行動をともにする若き侵略者

 

立花あきら(恒松祐里)
一家惨殺事件を起こす、女子高生の姿をした侵略者

 

 

◯『散歩する侵略者』のあらすじ

 

冒頭、女子高生の立花あきら(恒松祐里)が、自宅で祖母と両親を殺害。血のついた制服のまま車道を歩くシーンで始まります。

 

では、まずあらすじから。

 

夫婦仲がすっかり冷えきった加瀬真治(松田龍平)加瀬鳴海(長澤まさみ)

 

この数日間、行方不明だった真治は、病院で保護され治療を受けていました。迎えに行った鳴海は、まるで別人のような真治の言動に戸惑います。

 

真治は多くの記憶をなくしていた上に「自分は宇宙人なんだ」と鳴海に告げます。もちろん鳴海はそんな言葉を真に受けることはありません。

 

医師の話では、記憶喪失や若年性アルツハイマー病の可能性もあるとのこと。真治は自宅で療養することに。

 

病院からの帰り道、鳴海は真治から「俺のガイドになってくれ」と言われますが、何を言っているのか理解できませんでした。

 

そして、大人であれば当然知っているはずの言葉の意味を、幼児みたいに訊いてくる真治。鬱陶しく思いながらも、放っておけない鳴海でした。

 

そんな真治ですが、会社を辞めて、毎日近所を散歩するようになります。

 

ある日のこと。家に訪ねてきた鳴海の妹・明日美(前田敦子)に、「家族」の意味について質問をした真治。

 

明日美が家族について答えると、「それ、もらうよ!」と言って真治は明日美の額に指をあてました。

 

すると、明日美の目から涙が。そして、床に崩れ落ちてしまいます。

 

心配した鳴海が明日美の肩に触れますが、まるで他人のような目で鳴海を見返す明日美。

 

真治は明日美から「家族」という概念を奪い取ったのです。

 

実は、真治の肉体は宇宙人に乗っ取られており、人間から「概念」を集めていました。なお、概念を奪い取られてしまうと、その人の中からその概念は永久に失われてしまうのでした。

 

真治は同じように、自宅近所に住む引きこもりの青年・丸尾(満島真之介)からも、「所有」という概念を奪い取ります。

 

「所有」という概念を奪われた丸尾は、所有から解放され、家から出られるように…。

 

 

同じ頃、テレビ局から中継車を借りて取材をしていたジャーナリストの桜井(長谷川博己)

 

一家惨殺事件のあった立花家の前で、天野(高杉真宙)という若者から話しかけられます。

 

この事件の容疑者・立花あきらの居場所を知っているという天野。スクープがほしい桜井は、天野を車の助手席に乗せて、立花あきらを探しはじめます。

 

天野は桜井に「俺のガイドになって」と依頼。さらに自分は宇宙人で、地球を侵略に来たのだと…。

 

 

半信半疑の桜井でしたが、立花あきらが病院で身柄を確保されているという情報を入手した2人は、とりあえず病院へ。

 

刑事(児嶋一哉)が監視する病室で、立花と再会した天野。実は立花も宇宙人だったのです。

 

天野と立花は、刑事から「自分」という概念を奪い取ります。そして、病院から抜け出し、桜井の車で逃走します。

 

2人の話によると、宇宙人はもう1人いるのこと(=真治のこと)。そのもう1人を探すとともに、人間から集めた概念を宇宙へ送信するための発信機を市販の部品でつくることに。

 

その部品を購入していた際、厚生労働省の品川(笹野高史)から声をかけられた桜井。品川から、危険人物に対する警告と、GPSの発信機を手渡されます。

 

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◯『散歩する侵略者』の最後結末(ネタバレ注意!)

以下、ネタバレを最後結末まで含みます。

 

その頃、鳴海は仕事のパートナーである鈴木社長(光石研)と打ち合わせを。そこに真治が現れ、鈴木社長から「仕事」という概念を奪ってゆきます。

 

概念を奪いとる瞬間を目の前で見た鳴海は、やっと真治の話に耳を傾けます。

 

彼は宇宙人で、真治の脳の回路を借りているとのこと。さらに「地球を侵略しに来た」と告白。

 

これまでの不可解な言動に対する疑問は解消されましたが、頭の中で処理しきれずにいる鳴海でした。

 

自宅へと帰る2人を偶然見つけた桜井は、真治が宇宙人であることを見抜き、身元調査を始めます。

 

いっぽう、桜井が買ってきた部品で発信機を完成させた立花。そこへ警察官が職務質問に。

 

指名手配中の立花は、警察官から銃を奪って殺してしまいます。立花の不始末によって天野、桜井も車で逃走する羽目に…。

 

鳴海のもとに病院から連絡が入ります。鳴海は真治をつれて病院に行きますが、病院内は人格が崩壊した市民であふれていました。

 

どうやら皆、散歩する真治から概念を奪われてしまったらしい…。

 

危険を察知した鳴海は真治をつれて病院から逃げ出し、この町を出ることを決意。身の回りの物を物をとりに自宅に戻りますが、玄関の前には桜井が立っていました。

 

自分もガイドだと名乗る桜井。2人の侵略者と一緒に行動していることを説明した上で、その2人と真治を会わせてはいけないと忠告しに来たのです。

 

その忠告も空しく、真治と鳴海の前には天野と立花が。

 

真治と鳴海は車に乗って逃ますが、天野と立花、そして桜井も車で後を追います。

 

その途中、立花は鳴海が運転する車の前に飛び出し、はねられてしまいます。打ちどころが悪く、立花は死亡。発信機を天野に託します。

 

鳴海と真治は、そのまま車を発進して逃走。

 

発信機を託された天野は、桜井とともに町はずれの廃工場へ。中継車のアンテナに発信機を接続していると、厚生労働省の品川とその部下たちに包囲されてしまいます。

 

銃をもった特殊部隊に、天野は丸腰で応戦し全員殺害します。さらに、品川からも「邪魔者」という概念を奪い取ります。

 

しかし、銃撃戦で負った致命傷により命を落としてしまう天野。すっかり天野に感情移入していた桜井は、「俺の体に乗り移れ」と言って自分の肉体を提供。

 

桜井は天野が託された発信機で宇宙に発信してしまいます。

 

ところがその直後、自衛隊の戦闘機による爆撃で桜井は死亡。

 

いっぽう、天野たちから逃げていた鳴海と真治は、地球最後の夜を田舎のラブホテルで過ごすことに。

 

「侵略されたら人類は生きていけない」と言う真司に対して、鳴海は「自分を殺して!」と首を絞めるよう促しますが真司にはできません。

 

人を愛すること、人を想うことを知った真治はもはや自分が宇宙人なのか人間なのか区別がつかなくなっていたのでした。

 

そんな真治に対して鳴海は「愛の概念を私から奪って!私の頭の中はそれでいっぱいだから」と言って「愛」の概念を渡します。

 

翌朝、海岸線が見下ろせる岸壁に来た2人。

 

すると、空一面に黒い雲が。雲の中から火の玉状の隕石が次々と地球に落下。真治は鳴海を必死に守ります。

 

 

それから2カ月後ー

 

どうやら地球は侵略はされなかった様子。

 

侵略者の本隊も“愛の概念”を共有したことで侵略は最小限に収まっていたのでした。

 

真治の姿は病院でボランティア活動のようなことをしていました。

 

病院には概念を奪われた多くの人々がいましたが、医師・研究者たちの懸命な治療の結果少しずつ概念を取り戻せるかもしれないと真治に伝えられます。

 

そして、その病院の一番多くの一室には鳴海の姿がありました。

 

愛ほど大きな概念を失った鳴海に関しては元に戻るのは難しいとのこと。

 

そんな鳴海に真治が語りかけます。「ずっとそばにいる、最後まで…」

 

End

 

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◯『散歩する侵略者』の感想

 

『散歩する侵略者』のネタバレ結末を含みつつ、あらすじについてご紹介しました。

 

『散歩する侵略者』は、宇宙人による地球侵略というSFスリラーでありながら、夫婦のラブストーリーもガッツリ描かれており、ホラーやアクション、コメディーといった要素も盛り込まれていて、ジャンルの枠を越えたエンタメ作品として楽しめる作品になっていました。

 

人間から「概念」を奪い取るという設定も斬新でしたが、映画の中で奪われた「家族」「仕事」「所有」「自分」、そして「愛」という概念。

 

もしこれらの概念が自分の中から喪失してしまったら…

自分を縛っていたものから解放されて自由になれるのか?
それとも、人格が崩壊し、異常行動に走ってしまうのか?

 

観た人同士で話が盛り上がりそうなテーマですね。

 

「愛」という概念を知った真治と、愛という感情を失ってしまい、真治の愛を感じることができない鳴海。

 

この結末がなんとも切なく、同時に素敵なラストだと思いました。

 

長澤まさみのツンデレな演技、松田龍平の何を考えているのか分からない不気味な演技、長谷川博己の人間臭い演技、その他の豪華な脇役陣による演技もすべて素晴らしかったと思います。

 

黒沢清監督作品が好きな人はもちろん、まだ観たことがない人にもオススメの作品です。

 

 

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