『たかが世界の終わり』あらすじ・ネタバレと感想!鳩時計の意味は?

映画『たかが世界の終わり』
のネタバレです!

第69回カンヌ国際映画祭で
グランプリを受賞した
グザヴィエ・ドラン監督の最新作
『たかが世界の終わり』

 

家族に大事な告白をするため
12年ぶりに帰省した主人公と
彼を迎える家族とのスリリングな会話劇。

 

ラストに映る鳩時計が
強烈な印象を残します。

 

今回はそんな映画
『たかが世界の終わり』の
詳しいあらすじやネタバレについて
触れていきたいと思います。

 

※注意:結末ラストまでネタバレしていますので
映画を見ていない方はご注意ください。

 

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◯あらすじ・ストーリー

では、まずあらすじから。

 

人気劇作家のルイ(ギャスパー・ウリエル)
は自分の余命がわずかであることを
告げるために12年ぶりに帰省。

 

実家がある空港に降り立ちます。

 

そんな目的で帰省したとは知らず
それぞれの思いでルイを待つ家族たち。

 

母マルティーヌ(ナタリー・バイ)は
一生懸命おしゃれをして
ルイの好きな料理をつくり

 

ルイとは子供の頃に会ったきりの妹
シュザンヌ(レア・セドゥ)は
憧れの兄に会えるのが楽しみ。

 

そんな2人とは対照的に
素っ気ない態度の兄アントワーヌ
(ヴァンサン・カッセル)。

 

ルイとは初対面の兄の妻
カトリーヌ(マリオン・コティヤール)。

 

実家に到着したルイは
12年ぶりに家族と顔をあわせますが

どこかよそよそしくて気まずい空気から
12年という空白の長さを実感します。

 

母、妹、そして義姉は
12年ぶりに帰ってきたルイを
優しく迎え入れてくれましたが

兄のアントワーヌだけはルイに対して
「今さら何しに帰ってきた」とケンカ腰。

 

弟が家を出ていってしまったことで
自分はこの家から出られなくなった
怒りがアントワーヌにはあるのでしょう。

 

そして家族全員でテーブルを囲み
食事の時間が。

 

母は場の空気を和ませようと
昔話に花を咲かせたり

ラジオから流れる「恋のマイアヒ」
に合わせて踊ってみたりしますが
努力もむなしく空回り。

 

12年ぶりの家族団欒の時間。

 

他愛のない会話や口喧嘩を眺めながら
告白のタイミングをうかがうルイですが
なかなか切り出すことができません。

 

はたしてルイは
家族に告白することができるのでしょうか?

 

ラストの鳩時計が意味するものとは?

 

◯ラスト・結末(ネタバレ注意!)

以下、ネタバレ含みます。

告白するタイミングを見計らいつつ
家族一人一人と個別に話をするルイ。

 

しかし家族との間には埋まらない距離が。

 

物静かで内気な義姉のカトリーヌだけは
唯一自分を理解してくれそうな印象です。

 

わずかな時間、一人になれたルイは
実家の懐かしい家具を眺めながら

 

当時愛していた男性のこと、
そしてほとんど記憶にない父のことを
思い出していました。

 

デザートの時間となり
ふたたびテーブルを囲む家族たち。

 

この場で告白しようと決めたルイは

「実はみんなに話がある」
と思いきって話を切り出します。

 

すると兄のアントワーヌは唐突に
「俺が空港まで送るから今すぐ帰れ」
と言ってルイの発言をさえぎり
強引に帰宅させようと立ち上がりました。

 

12年間保たれてきた家族の均衡が
ルイの身勝手な告白によって乱される
とアントワーヌは察知したのでしょう。

 

せっかくの家族団欒の場も
アントワーヌの一言ですべてが台無しに。

 

激しい言い争いがはじまり
それぞれが隠してきた不満が爆発。

食卓は最悪の雰囲気となってしまいました。

 

アントワーヌが自分に対して
どう思っていたのか知ってしまったルイは
自分の余命のことは家族には話さずに
実家を去ることに決めます。

終わり

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◯ラストの鳩時計の意味は?

実家の壁に掛けられた
鳩がうまく出てこない鳩時計。

 

ルイが実家を去ろうとした瞬間
時計の中から小鳥が飛び出し
部屋の中を激しく飛び回りながら
壁にぶつかって死にます。

 

壊れていた鳩時計は
ルイが12年間帰らなかった実家を意味し
時計から飛び出して最後に死んだ小鳥は
ルイの人生を象徴していたのでしょうか?

 

さまざまな解釈できそうな
観た人によって感想がわかれるラストです。

 

 

◯感想

ネタバレを含みつつ
あらすじなどについてご紹介しましたが

家族とはいえ12年も
コミュニケーションがないと
他人のようになってしまうのか?

 

いや、もともと他人のように
分かり合えない疎外感や孤独を
家族に感じていたから
ルイは家を出ていったのでしょう。

 

 

ましてや同性愛者のルイにとって
田舎特有の閉塞感は
息がつまるものだったはずです。

 

兄と間にある埋められない確執が
セリフ全体からすごい熱量で伝わってきて
観ていてキツかったですね。

 

家族とはいっても自分とは違う個人。

相性が合う、合わないもあります。
ならば距離を置くのもきっと正解なのかも。

 

『たかが世界の終わり』

 

映画を通して自分と家族との心の距離を
再認識させられるそんな作品でした。

 

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