映画『バイバイマン』のネタバレです!
名前を知っただけで呪われてしまう、そんな恐怖を描いたホラー映画『バイバイマン』
本作はあの『ソウ』のジェームズ・ワン監督が近年、最も怖く、面白いホラー映画!と大絶賛したそうですね。
そんな怖い映画なら見てみたい!
とホラーファンならすぐに食指が動きそうですが、原題も『The Bye Bye Man』となっており、題名だけではなんともどんな内容なのかイメージしにくい作品であります。
このバイバイマンとはいったい何者なのか?
その正体は?
今回はそんな映画『バイバイマン』の詳しいあらすじや結末ネタバレを触れていきたいと思います。
※注意:結末ラストまでネタバレしていますので映画を見ていない方はご注意ください。
あらすじ・ストーリー
では、まずあらすじから。
1969年、ウィスコンシン州のマディソン。
近所の住民らに銃を向け「誰かに名前を話したか?」「考えるな、言うな」と意味深な言葉を何度もつぶやきながら、ラリーという男がライフル銃で住民らを射殺する痛ましい事件が起こりました。
それから月日は流れ、大学生のエリオット、サーシャ、そしてジョンの3人は家具付きの古い一軒家で共同生活を始めます。
エリオットとサーシャは恋人同士、エリオットとジョンは幼なじみの親友同士という間柄でした。
ところが、いざ引越してみると、誰もいない部屋から物音が聞こえたり、気がつくと意識が飛んでいたりと次々と怪現象が…。
数日後、3人は一軒家に友人らを招いて、引越しパーティーを開きます。
エリオットの兄と、その娘のアリスもお祝いに来ました。
好奇心がつよいアリスは家の中を探検。
2階に上がり、エリオットの寝室に入りました。
するとサイドテーブルからコインの落ちる音が…。
アリスはコインを拾って、サイドテーブルに置きその話をエリオットにしました。
気になったエリオットは寝室へいくと、アリスの言うとおり、サイドテーブルからコインが落ちます。
エリオットは落ちたコインを拾って、サイドテーブルの引き出しに入れますが、そこにはびっしりと「考えるな、言うな、考えるな、言うな…」との文字の書かれた紙がありました。
エリオットはその不気味な紙を取り出しますが、引き出しの底板には「Bye Bye Man(バイバイマン)」との文字が…
[adrotate banner=”3″]
パーティーも終わり友人たちは帰宅。
サーシャは霊感の強い女友達のキムにだけ残ってもらい、家に霊が憑りついていないか確認してもらうことにします。
エリオット、サーシャ、そしてジョンとキムの4人はテーブルに座って手をつなぎ降霊の儀式を始めます。
霊感や霊能力に懐疑的なエリオット。
自分しか知らない話をズバリ言い当てられても、キムの言うことがどうしても信用できません。
このときエリオットはキムの霊感を試そうとして引き出しに書いてあった言葉を思い出し、キムに言い当てさせようとします。
するとキムの表情が突然険しくなります。
なぜかキムはその言葉を口に出さないようこらえているようですが、エリオットは勢いで
「Bye Bye Man(バイバイマン)」と答えを言ってしまいました。
その瞬間、部屋の電気が消えて真っ暗に…
この時はそれ以上何もなかったものの、その晩から3人は幻覚や幻聴に襲われるようになってしまいます。
エリオットはサーシャとジョンが浮気している幻覚。
サーシャはジョンが誘惑してくる幻覚。
ジョンはキムの髪にウジ虫がわいている幻覚。
それぞれが精神を疲弊させるようなおかしな幻覚を見るようなりました。
さらにサーシャは咳が止まらなくなり、体調も次第に悪化していきます。
4人はこの後どうなってしまうのでしょうか?
[adrotate banner=”3″]
ラスト・結末(ネタバレ注意!)
以下、ネタバレ結末含みます。
おかしな幻覚以外にも、なぜか列車事故の夢見るようになったエリオット。
その列車事故はいったい何を意味するのか?
エリオットは図書館で「バイバイマン」のことを調べ始めますが、ネット端末で書籍検索をしてもヒットは0件。
そこでエリオットは「考えるな、言うな」のワードで再び検索すると、図書館のデータベースに1件だけヒット。
エリオットは図書館司書の案内で過去の新聞資料を閲覧させてもらいます。
その資料によると、1960年代に起きた惨殺事件において、犯人の少年が「バイバイマンがそうさせた」と供述。
その記事は新聞に掲載されなかったものの、この事件を取材していた記者が自らも近所の人たちをライフルで射殺して自殺。
図書館司書の女性はその記者の名前がラリーだと教えてくれました。
(※映画の冒頭で流れた事件の犯人)
エリオットは図書館司書の女性に対して「バイバイマンが仕向けたんだ」と思わず口にしてしまいます。
解決の糸口を見つけるため、必死に資料に目を通すエリオットですが、なぜか途中で意識が飛び、気がつけばペンで資料を黒く塗りつぶしていました。
この時エリオットはバイバイマンが自分に近づいてくる幻覚を見て、すぐに図書館を飛び出してしまいます。
図書館と飛び出したエリオットはサーシャとの待ち合わせ場所へ行きますが、そこでサーシャとジョンが、まるで恋人のように車に乗り込んでいる様子を目撃します。
サーシャもジョンも自分を裏切って浮気しているやがる…
しかし、それは真実ではなく幻影であることに気づいたエリオット。
この幻覚はきっとバイバイマンの仕業にちがいない。
そう思ったエリオットはキムの家を訪ね、無礼だった態度を詫びキムに除霊してほしい頼みます。
実はキムもあの日から幻覚に悩まされていました。
二つ返事でOKしてくれたキムは家から出かける前に手を洗いますが、なぜかその手は血まみれ…。
エリオットはキムを車に乗せて、自分たちが暮らす一軒家に向かいますが、その途中、踏切で事故を起こした車を発見。
キムは車を降りて救助に向かいますが、それはキムだけに見えている幻覚でした。
実際には事故など起きていなかったのです。
キムが車から出ている最中にエリオットはキムのカバンの中から血のついたハンマーを発見。
理由を尋ねようとハンマーを手にしてキムの後を追いかけますが、線路の上で事故の幻覚をみていたキムはそのまま列車にはねられてしまいます。
警察による現場検証が行われ、エリオットは事情聴取を受けました。
連絡を受けたサーシャとジョンも事故現場へやってきます。
バイバイマンの名前を教えた相手には恐ろしい死が待っている。
この事を理解したエリオットは2人に「バイバイマン」の名前を誰かに言っていないかを確認。
そして今後この名を誰にも言うなと念を押しました。
[adrotate banner=”3″]
そしてサーシャにはあのサイドテーブルの持ち主を大家さんに聞いてもらうようお願いします。
列車の運転士にはエリオットがハンマーを持って、キムを追いかけているように見えたらしく、その証言によってエリオットには暴行の容疑がかかります。
女性刑事のショウはエリオットを連行し、真相を聞き出そうとしますが、バイバイマンの名前が言えないエリオットは「本当のことを話したら大変なことになる」「本当のことは話せない」の一点張り。
その後、警察の捜査によってキムの遺書が発見。
実はキムはエリオットと出かける直前にルームメイトを殺害しており、エリオットら3人も殺害しようとしていたことが判明したのでした。
キムの遺書によってエリオットの容疑は晴れましたが釈然としません。
きっとキムもバイバイマンの仕業でこんな事になってにちがいない。
そう思いつつ釈放されたエリオットは急いで自宅へ向かいます。
するとサーシャとジョンが裸で抱き合っていました。
頭に血が上ったエリオットは部屋にあったバットでジョンの頭を殴ってしまいます。
しかし、エリオットが見た光景は幻覚で、実際には2人とも服を着ており、ジョンはサーシャを介抱していただけでした。
ジョンとサーシャが幻覚に惑わされて、自分のように危険な行動をとらないよう、気絶したジョンを縛って地下室に閉じ込めます。
いっぽう眠るサーシャの手にはメモが。
大家さんから聞き出した持ち主の住所でした。
エリオットはその住所の場所へと車を走らせます。
その途中、図書館司書の女性から電話が…。
バイバイマンについて分かったことがあるらしく後で会って話を聞くことに。
しかし、実はこの時、電話で話す図書館司書の後ろには、その家族の死体らしきものが横たわっています。
エリオットが訪ねた家は、射殺事件を起こした記者ラリーの妻が暮らす家でした。
一連の事情を説明すると彼女は当時のことを話してくれました。
妻がいうのは、当時、新聞記者だったラリーはあの惨殺事件の取材をするうちに
だんだんとおかしくなり「考えるな、言うな」とつぶやくようになったといいます。
そして事件の当日も友人や近所の人に「誰かに名前を言ったか?」と確認してまわり、名前を知ってる人をライフルで殺害。
そして自分も劇薬を飲んで自殺したとのこと。
妻である彼女が今も生きているのはまだバイバイマンの名前を知らなかったからでした。
ラリーは自分の妻がその名前を知ってしまわないよう、自殺して全てを終わらせたのです。
「もしすべてを終わらせたいのなら、ラリーのように名前を知っている人物を全員殺して、自殺する以外に方法はない」
そう言ってラリーの妻はエリオットに拳銃を渡しました。
拳銃を渡されたエリオットは自宅へと車を走らせますが、車道をふさぐように立つジョンの姿が目に飛び込んできました。
これは幻覚に違いない!
振り返って確認するとたしかに幻覚。
エリオットがほっとした瞬間、今度は本当に誰かを轢いてしまい、そのはずみで車は激しく横転してしまいます。
道路で死んでいたのは図書館司書の女性でした。
エリオットは動揺しながらも車から脱出し、走って自宅へと急ぎます。
その頃、家では目を覚ましたサーシャがジョンに襲われる幻覚を見て悲鳴を上げていました。
その悲鳴を聞いたジョンは地下室を抜け出し、サーシャの元へと駆けつけます。
しかし、サーシャだと思って顔を見ると、立っていたのは血だらけのキムでした。
(※ジョンにだけ見えている幻覚)
ジョンは驚いて逃げようとしますが、サーシャにはジョンがエリオットに見え、(※サーシャにだけ見えている幻覚)サーシャはジョンの後を追いかけます。
家にたどり着いたエリオットは2人の異変に気づき、姿が見えない2人に向かって、幻覚に惑わされないよう必死で呼びかけますが、2人の耳には届いていません。
ジョンは追いかけてくるキム(実際はサーシャ)に恐怖を感じてハサミを手に取り、馬乗りになって突き刺しました。
そこへエリオットが入ってきます。
エリオットにはジョンがサーシャに馬乗りになって、ハサミで刺し殺そうとしている姿が見えました。
エリオットはサーシャを助けるためにジョンに向かって拳銃を発砲。
ところが、ジョンだと思って撃った相手はサーシャだったのです。
幻覚に惑わされてしまったエリオット。
助けようとして逆に殺してしまうなんて…
サーシャの遺体を抱きしめ、泣きながら謝りるエリオットでした。
すると今度は、血まみれの犬を連れた黒いバスローブの男が近づいてきます。
その男こそ本物のバイバイマンでした。
その時、玄関のチャイムが…。
エリオットの兄と娘のアリスが踏切事故を心配して訪ねてきたのです。
しかし、エリオットは玄関の内側で必死にドアを開けないようにして、2人が家に入れないようにします。
事情が分からず心配な兄は「とにかく入れてくれ」と粘り、アリスもトイレに行きたいとグズります。
バイバイマンの名前を言ってしまったら2人を巻き込んでしまう。
エリオットは「帰ってくれ」の一点張り。
アリスはおしっこが我慢できず、外の暗がりの方へ…。
ドアの内側ではバイバイマンがエリオットに近づき、エリオットの頭に指を当て考えていることを探ります。
エリオットは兄のことを考えてしまいました。
このままではまた幻覚に惑わされて兄や姪にも危害を加えてしまう…
そしてエリオットは2人を守る決断。
拳銃で自殺をしてしまいますが、死の直前に「バイバイ…」とつぶやいてしまいました…。
玄関の外で「バイバイ」という言葉と銃声を聞いた兄は、エリオットが自殺したことを察して嗚咽。
すると今度は2階から火の手が上がりました。
危険が迫っているのを感じたエリオットの兄は娘を連れて家から離れようとしますが、アリスの姿が見えません。
暗闇の中を必至に捜しますが、アリスはすでに車に乗り込んでいました。
捨てられていたサイドテーブルの引き出しに何か書いてあった、と言うアリス。
何が書かれていたのか尋ねますが、「夜だから暗くて読めなかった」と答えるアリスでした。
火が出た一軒家に到着した救急車と警察車両。
ただ一人生き残ったジョンにショウ刑事は何があったかのかを尋ねると、ジョンの口元が微かに動き、刑事の耳元に何かを囁きます…。
ジョンはバイバイマンの名前を言ってしまったのか…
呪いがさらに広がってしまうのか…
思わせぶりなラストで映画は終わります。
End
[adrotate banner=”3″]
感想
『バイバイマン』ネタバレを含みつつ、あらすじを結末まで紹介しました。
「考えるな」と言われると余計にそのことばかり考えてしまう特性が人間には備わっているらしいですが、そのことが頭の中を支配し、幻覚や被害妄想によって精神が崩壊していく過程がリアルでしたね。
ただ、ホラー映画として怖いか?というと…そもそも「バイバイマン」の正体は?血まみれの犬の正体は?何度も挿入される列車事故の映像は?
謎が明かされないまま終わるので、正直モヤモヤ感が残る作品でしたね。
次回作まで引っ張るのかな?
「考えるな」はともかく「言うな」の方はおしゃべり好きの自分には少々キツイかも!なんて思ったりもして(笑)