『ユリゴコロ』映画のネタバレ(あらすじ・結末)と感想!

映画『ユリゴコロ』のネタバレです!

 

沼田まほかるのミステリー小説を、吉高由里子主演で実写映画化した『ユリゴコロ』。

 

人の死を心の拠り所として生きる悲しき殺人犯の宿命と葛藤を、過去と現在を交錯させながら描いています。

 

吉高由里子、松坂桃李、松山ケンイチら若手実力派が熱演。

 

今回はそんな映画『ユリゴコロ』の詳しいあらすじやネタバレについて触れていきたいと思います。

 

※注意:結末ラストまでネタバレしています。

 

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◯『ユリゴコロ』映画のあらすじ

 

 

 

では、まずあらすじから。

 

亮介(松坂桃李)は、婚約者の千絵(清野菜名)と高原でカフェを経営していましたが、千絵が突然失踪。

 

さらに、父親の末期ガンが判明。亮介の精神状態は不安定に。

 

ある日のこと。実家で暮らす父親の様子を見にいった亮介は、留守中の父親の書斎から1冊のノートを見つけます。

 

表紙に「ユリゴコロ」と書かれたノートには、文字がビッシリと埋め尽くされていました。

 

何の気なしに読み始めた亮介。そのノートには美紗子という女性の半生が綴られていました。

 

(ノートの記述内容)

感情を表に出さずに誰とも話さない子供だった美紗子は、医師から「ユリゴコロがない」と診断を下されます。

 

ユリゴコロとは「拠り所」のこと。

 

子供だったので聞き違えて覚えていたようです。

 

そんな美紗子にもミチルちゃんという友達ができましたが、池に突き落として溺死させてしまいます。

 

その時、喜びにも似た感情を初めて体験した美紗子。

 

人が死ぬのを見ることが自分のユリゴコロ(拠り所)であることに美紗子は気づきます。

 

中学生だったある日のこと。

 

側溝に落ちた帽子を拾おうとしている少年を発見。

 

通りすがりの若い男性が重い側溝の蓋を持ち上げて、少年が帽子を拾えるように蓋を支えていましたが、

美紗子はそれを手伝うかのように近づき、わざと重い蓋を落としました。

 

少年は蓋の下敷きとなって死亡。

 

ふたたび美紗子のユリゴコロは満たされます。

 

ここまで読んだ亮介は、このノートに書かれていることが事実なのか?

それとも創作なのか?いったい誰が書いたのか?次々と疑問が…

 

その時、父親が帰宅。慌ててノートを元の場所に戻します。

 

カフェに戻ってからもノートの続きが気になる亮介でしたが、千絵の友人と名乗る細谷という中年女性(木村多江)が店を訪ねてきました。

 

なんでも3日前に千絵と偶然会ったそうで、亮介の前から突然姿を消したことを詫びていたとのこと。

 

そのことをわざわざ伝えに来たのです。

 

婚約者でありながら千絵の素性を知らない亮介は、細谷さんに協力してもらって千絵の手がかりを探すことに。

 

それから数日後、父親が不在であることを確かめた亮介は、ふたたび実家を訪ね、ノートの続きを読み始めます。

 

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◯『ユリゴコロ』映画のラスト結末(ネタバレ)

以下、ネタバレ含みます。

 

(ノートの記述内容)

高校を卒業した美紗子(吉高由里子)は調理師の専門学校へと進み、リストカット癖のあるみつ子(佐津川愛美)という女性と仲良くなります。

 

みつ子の中に自分と通じる何かを感じた美紗子。ユリゴコロがざわめき出します。

 

自分の手でみつ子を絶命させたい。

そのためにも、みつ子には死なれたら困る。

 

そこで、みつ子がリストカットするときは自分も立ち会うことに。

 

そんな2人に言い寄ってくる男がいましたが、美紗子は石段から突き飛ばして殺害。

 

しかし不思議なことに、美紗子のユリゴコロは満たされませんでした。

 

自分に隠れてリストカットをするみつ子。それを知った美紗子は殺害を実行します。

 

安堵の表情を浮かべながら冷たくなっていくみつ子を見て、美紗子のユリゴコロは満たされました。

 

その後、社会人となった美紗子はレストランの厨房で働き始めますが、職場の人間関係になじめず1年で退職。

 

生活が行きづまって娼婦に。そこで偶然、職場の元上司に再会してしまいます。

 

閉店後の厨房で体を重ねますが、美紗子は近くに会った鉄鍋で元上司の頭を殴打。殺害してしまいます。

 

…と、ここまで読んだところで、父親が帰宅。

ノートを元の場所に戻します。

 

亮介がカフェに帰ると、細谷さんが千絵の情報をもって訪ねてきました。

 

実は千絵は既婚者で、夫はヤクザ者とのこと。

 

性的に虐待する夫から逃げてきた千絵は亮介と知り合いますが、夫に居場所がバレてしまい、どうやら夫に監禁されているらしい。

 

その話を聞いた亮介は、千絵を助け出すため居場所を調べてもらうよう、ふたたび細谷さんに協力を求めます。

 

ノートの続きが気になる亮介は、またまた実家へ。

 

 

(ノートの記述内容)

元上司を殺害した後も娼婦を続けていた美紗子は、5つ年上の「アナタ」(松山ケンイチ)と出会います。

 

他の男と違って自分に手を出してこない「アナタ」は、美紗子にとっていつしか大事な存在に。

 

そんな「アナタ」から衝撃の告白が…。

 

その告白とは、自分の過失で見知らぬ子供を側溝の蓋の下敷きにして殺してしまった過去についてでした。

 

今でもその罪悪感に苦しめられ、人生までも狂ってしまい、性的不能者になってしまった「アナタ」。

 

美紗子はその告白に驚愕。

 

あの時の若い男性が「アナタ」だったなんて!なんという運命のいたずらなんだろう…。

 

自分のせいだと打ち明けられずにいる美紗子でしたが、お腹の中には父親が誰かも分からない赤ちゃんが。

 

「アナタ」はそれを受け入れたうえで美紗子にプロポーズ。2人は結婚し、新居へと引越します。

 

そして元気な男の子が産まれ、それと同時に美紗子のユリゴコロも消えてなくなりました。

 

しかし、子供も順調に成長していたある日のこと、過去の事件を知る男が美紗子のもとを訪ねてきます。

 

幸せな生活を壊されたくない美紗子はその男を殺害しますが、その男の持ち物から警察が美紗子を訪ねて来ました。

 

美紗子はなんとか切り抜けますが、「アナタ」には気づかれてしまいます。

 

美紗子はこれまでの半生を一冊のノートに綴り、表紙に「ユリゴコロ」と記します。

 

それは美紗子にとっての遺書でした。

 

そして真夜中の川に向かい、入水自殺を図ります。

 

しかし、心配して後を追ってきた息子が、美紗子を助けようとして反対に溺れてしまいます。

 

美紗子は溺れる息子を助けますが、今度は自分が流されてしまいます。

 

そんな美紗子を助けたのは「アナタ」でした。

 

病室で目を覚ました美紗子が見たものは、「ユリゴコロ」のノートを手にした絶望的な表情の「アナタ」でした。

 

「アナタ」は美紗子をダムへと連れていき、美紗子に自殺を促しますが、

どうしても死なせることができず、現金と地図だけ渡して、自分と息子の前に二度と現れないことを条件に別れます。

 

ノートを最後まで読んだ亮介は、ここに書かれている「アナタ」が父親の洋介で、美紗子が自分の母親であることを確信。

 

自分には殺人鬼の血が流れているんだ!と錯乱状態になる亮介。

 

自暴自棄となった亮介は、千絵を奪い返すためヤクザ者の夫を殺すことを決意。

 

協力者である細谷さんに千絵の監禁場所を教えてもらいますが、包丁を持ってそこに行くと、ヤクザ者の夫はすでに何者かに殺されていました。

 

別の部屋に監禁されていた千絵を無事に助け出した亮介ですが、そこで新たな疑問が。

 

自分よりも先回りして千絵の夫を殺したのは細谷さんなのでは?そして細谷さんはもしかして…美紗子、つまり自分の母親なのでは?

 

その時、亮介のカフェに細谷さんが現れました。そして、亮介の疑念が確信に!

 

美紗子はダムで洋介と別れたあと、整形手術で顔を変えて、飲食店の厨房で働いていました。

千絵とはそこで知り合い、年の離れた友達に。

 

そんな千絵が息子の婚約者だと知った美紗子は、なんとか亮介の力になりたいと思い、洋介との約束をやぶって姿を現したのです。

 

亮介と美紗子は激しい口論に。

 

しかし亮介は、父・洋介の余命があと僅かであることを美紗子に教えます。

 

洋介の病室には、二度と現れないと約束した美紗子の姿が。

 

そして、すべてを知ってしまった亮介は、昔住んでいた実家を泣きながら見つめていました。

 

End

 

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◯『ユリゴコロ』映画の感想

 

映画『ユリゴコロ』のネタバレを含みつつ、あらすじを結末まで紹介しました。

 

『ユリゴコロ』は今年スクリーンで観た邦画作品の中で、個人的には一番心奪われた作品でした。

 

凄惨で生々しい描写が多いサイコスリラーから一転、純愛ラブストーリー、家族ドラマへと展開するストーリーの独創性もさることながら、吉高由里子、松坂桃李、松山ケンイチら主要キャストが見せる苦悩や怒り、悲しみといった演技が素晴らしく、作品の世界観に魅了されました。

 

映画では、美紗子の”ユリゴコロ”をオナモミの実(※洋服などに付着するハリセンボンのような形状をした棘だらけの実)で表現していますが、劇中のいたるところで登場するオナモミの実。

 

とくに、吉高由里子と松山ケンイチのベッドシーンにおけるオナモミの実の描写は圧巻。忘れられないシーンとなりました。

 

他にも、美紗子の幼少期の描き方がなんとも幻想的で美しく、とても印象的でしたね。

 

過去と現在が交錯しながらストーリーは進行していきますが、監督の強いこだわりが感じられる映像の使い分けによって、2本分の違う映画を観ているような気分にも。

 

原作小説の魅力やキャストの演技はもちろんのこと、映像や音楽、時代設定を忠実に再現したセットや衣装など、それらが融合して見応えある作品に仕上がっていると思います。

 

できましたら是非、スクリーンで!

 

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