映画『ブレス しあわせの呼吸』のネタバレです!
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全身麻痺で余命宣告を受けた男性が、家族とともに困難を乗り越え、幸せな人生を送った実話を描いた『ブレス しあわせの呼吸』。
主演は『ハクソー・リッジ』のアンドリュー・ガーフィールド。監督はモーションキャプチャで『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムや『猿の惑星』のシーザーを演じたアンディ・サーキスです。
全身麻痺の男性が家族や仲間とともに豊かな人生を過ごした実話とはいったいどのようなものなのか?
今回はそんな映画『ブレス しあわせの呼吸』の詳しいあらすじやネタバレについて触れていきたいと思います。
※注意:結末ラストまでネタバレしていますので映画を見ていない方はご注意ください。
『ブレス しあわせの呼吸』のあらすじ
1950年代後半のイギリス。26歳だったロビン・カヴェンディッシュ(アンドリュー・ガーフィールド)は、クリケットを観にきていたダイアナ(クレア・フォイ)に一目惚れ。2人は恋におちます。
ダイアナの双子の兄(トム・ホランダー/二役)は、財産のないロビンとの結婚に反対しますが、「彼こそが運命の人!」とダイアナはロビンとの結婚に突き進みます。
茶葉の仲買業をしているロビンに同行したダイアナ。2人はケニアのナイロビへ。仕事が休みの日には、友人たちと大自然をキャンプをしたり、テニスをして楽しんでいました。
その時、ダイアナのお腹の中には新しい命が。
しかし、それから数カ月後、ロビンの体に異変が。右腕に力が入らなくなり、顔面蒼白に。そのうち立っていられなくなり、自力で呼吸ができなくなってしまいます。
病院に運ばれ応急措置がとられますが、診断の結果、ロビンはポリオに感染。首から下が麻痺し、人工呼吸器なしでは生きられない状態に。医師から告げられたのは「余命数カ月」という宣告でした。
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ダイアナは毎日病院を訪ねますが、絶望したロビンは「死にたい」と言うばかり。
ダイアナはそんなロビンに「あなたは生きている。それが現実。私が来るたびに『死にたい』という言葉は言わないで!」と感情をぶつけます。
ケニアで男の子を出産したダイアナは、ロビンを連れて帰国することを決意。
特別に手配した飛行機でイギリスに戻ってきたロビンは、治療設備の整った病院に入院しますが、病室には自分と同じ人工呼吸器につながれた全身麻痺の患者ばかりでした。
相変わらず「死にたい」と思いつめているロビンに、ダイアナは「私にできることはない?」と問いかけると、ロビンは「ここから出たい」と本心を伝えました。
ダイアナはさっそく院長に相談しますが、「自宅での介護など無謀だ」と申し出を却下。
病院のベッドでただじっと生きながらえるのか?
死ぬリスクをとってでも家族とともに自宅で暮らすか?
家族と暮らしたいというロビンの意志を尊重したダイアナは、全財産をはたいて中古の一軒家を購入。看護婦から痰の吸引法を教わったり、主治医から人工呼吸器の操作法を教わるなど着々と準備を進めます。
そしてダイアナは作戦を決行。病室からベッドごとロビンを運び出し、自宅へと連れて帰りました。ロビンにも笑顔が戻ってきました…。
『ブレス しあわせの呼吸』のラスト・結末(ネタバレ注意!)
以下、ネタバレ含みます。
子育てをしながら24時間体制でロビンの介護をするダイアナでしたが、目を離した隙に飼い犬が誤って人工呼吸器のコンセントを抜いてしまうという事故が。
さいわいすぐに発見し、ロビンは一命をとりとめますが、それ以来、ダイアナの兄や友人らも頻繁に訪問してサポートをするように。
ある日のこと。息子のジョナサンのベビーカーを見てひらめいたロビンは、友人で大学教授のテディに手伝ってもらい、人工呼吸器付きの車椅子を開発してもらいます。
電源は2~3時間しかもたないものの、その車椅子のおかげでロビンの行動範囲は格段に広がりました。
それから数年後、車椅子を乗せられるようワゴンカーを改良。ロビンは家族とのスペイン旅行を実現させます。
その後、改良を重ねて車椅子の性能を向上させることにも成功。
入院中に同室だった仲間たちをはじめ、重度の障害に苦しむ人たちのために車椅子の量産を計画します。
しかし、それを実現するには巨額の資金が。
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さっそく事業計画書を作成し、行政サイドと交渉しますが、ポリオ患者は余命が短いことを理由に却下されてしまいます。
そこで資産家の未亡人を訪ねて資金を援助してもらい、車椅子の量産に漕ぎつけるのでした。
こうして人工呼吸器付きの車椅子は量産され、入院中だった患者たちも自宅で生活を送れるように。
ロビンの目標は、重度障害者の生活の質を高める活動へとシフトしていきました。
協力者である医師らとともにドイツの学会に出席したロビンは、会場に集まった医師たちに向けて自らの言葉で訴えかけます。
「ただ呼吸するだけでなく、人間らしく生きたいんだ。重度の障害を持った患者たちが幸せに生きられるよう協力してほしい」と。
こうした活動をつづけるロビンのまわりには多くの賛同者たちが集まり、重度障害者らにも希望を与えました。
そんなロビンも60代に。長年使いつづけてきた人工呼吸器の管との摩擦によって大量の出血を繰り返すようになってしまいます。
自分が死ぬことを感じとったロビンは、ダイアナとジョナサンにそのことを伝え、感謝の言葉を伝えました。
そして、協力者の医師に安楽死を依頼を。家族に殺人容疑の目が向かないよう、アリバイ工作にも配慮。
こうして迎えた最期の瞬間、ロビンは「楽しい人生だったよ」と家族に言い残して天国へと旅立っていきました。
享年64歳。ロビンはポリオ患者として最も長く生きた人物となりました…。
(映画のラストに、実際の本人映像が流れます。)
End
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◯『ブレス しあわせの呼吸』の感想
ネタバレを含みつつ、あらすじなどについてご紹介しました。
『ブリジット・ジョーンズの日記』や『エリザベス』などのプロデューサーでもあるジョナサン・カヴェンディッシュが、自らの両親の実話を題材に選び、プロダクションの共同経営者であるアンディ・サーキスに監督を依頼。
そんな2人の絆が作りあげた『ブレス しあわせの呼吸』ですが、『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラム役や『猿の惑星』のシーザー役を演じた俳優アンディ・サーキスが、監督としてもこんなにも才能あふれる人だったことに驚きました。
笑と感動のバランスが絶妙で、過剰な演出はいっさい排除。どの登場人物にも血が通っていて、とても魅力的に描かれている作品でした。
その中でも特筆すべきは、主人公ロビン役のアンドリュー・ガーフィールドです。スポーツ万能で健康だった頃のロビンと、全身麻痺となり人工呼吸器を付けてからのロビンを見事に演じ分け、とくに中盤以降は表情と台詞だけでロビンの苦悩や喜びを表現しており、スクリーンから目が離せませんでした。
『沈黙 -サイレンス-』、『ハクソー・リッジ』と高い演技力が要求される作品に出演し、着実に成長している若手の俳優ですが、本作でもその実力が発揮されていたと思います。
全身麻痺の主人公を介護する物語としては、『最強のふたり』や『博士と彼女のセオリー』などが思い出されますが、『ブレス しあわせの呼吸』に一番惹かれた私。
好奇心と勇気、そして愛する人がいてくれたら不可能を可能に変えていけるかもしれない。そんな希望を与えてくれる作品です。
愛する人と豊かな人生を歩みたいと思っている人は、この作品からそのヒントを見つけてみてください。
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