サスペンス

『エリザのために』あらすじとネタバレ(結末)を紹介!犯人は誰?

映画『エリザのために』のネタバレです!

第69回カンヌ国際映画祭で監督賞を獲った『エリザのために』

娘を守るために道を踏みはずしてしまう、父親の姿を描いたサスペンス映画です。

物語の舞台はルーマニア。

日本人にはなじみのうすい国ですが、闇を抱える社会状況がリアルに描かれ、緊張感のある2時間の作品です。

子どもに幸せな人生を送らせたい親の願い。
自分の人生は自分で選択したい娘の思い。
そんな両者の思いが導きだす結末は?

今回はそんな映画『エリザのために』の詳しいあらすじやネタバレについて触れていきたいと思います。

※注意:結末ラストまでネタバレしていますので映画を見ていない方はご注意ください。


あらすじ・ストーリー

では、まずあらすじから。

 

ルーマニアの病院に勤める外科医のロメオは家庭内離婚状態の妻マグダと高校卒業試験を控える娘エリザの3人家族。

 

民主化によって国が変わるのを期待して、一家はルーマニアに帰国しましたが、治安も悪く不正と汚職が蔓延したままのこの国に未来を見いだすことができず、娘をイギリスに留学させようとしています。

 

ある朝、何者かがロメオの自宅に石を投げ、窓ガラスが割られてしまいます。

 

外に出て犯人を捜すロメオでしたが、犯人らしき人物は見あたりません。

 

エリザを車で学校に送るロメオ。
急いでいたため学校手前で降ろします。

 

工事現場の脇を通って学校に向かうエリザの姿を見届け、ロメオが向かった先は愛人サンドラが暮らすアパートでした。

 

サンドラの部屋でくつろいでいるロメオに学校近くでエリザが暴漢に襲われたという連絡が入ります。

 

急いで病院に駆けつけると妻が先に到着。

 

さいわい性的被害はなかったものの精神的ショックで泣きくずれるエリザ。

 

はたしてエリザは大事な卒業試験をパスし、イギリスに留学することができるのか?

 

エリザを襲った犯人は誰なのか?

 

エリザのために奔走する父親の5日間が始まります。



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ラスト・結末(ネタバレ注意!)

以下、ネタバレ含みます。

 

エリザが襲われた朝、学校の前まで送り届けなかった自責の念もあり、娘のために全力をつくすと誓うロメオ。

 

そして迎えた卒業試験一日目の朝。

 

ロメオは学校に出向き、娘の試験で便宜を図ってもらえないか交渉を持ちかけますが門前払いされます。

 

いっぽうエリザは事件のショックで実力が出せず、10点満点の8点。

 

次の試験で満点をとらないとイギリス留学は絶望的です。

 

そこでロメオは友人でもある警察署長に相談します。すると署長からある提案が。

 

それは、重い肝臓病の副市長の臓器移植の順番を早めて、副市長に恩を売るというもの。

 

その見返りとして卒業試験で便宜をはかってもらえるはずだと。

 

医師の倫理に反するため悩みますがエリザのためにその提案に応じることに。

 

副市長の口添えでロメオは試験委員会の委員長に会いにいきます。

 

そしてエリザが満点をとれるよう画策。

答案用紙の名前の脇に目印をつけ、エリザの答案を見つけやすくする指示が。

 

その晩、ロメオはエリザの部屋に行き、答案用紙に目印をつけるようエリザに伝えます。

 

自分のために父が裏工作していたことを知ってしまうエリザ。

 

自分のためとは知りつつも不正までしてイギリスに留学したくない、自分の将来は自分で決めたいと反抗。

 

話は両親の不仲にまで及び、無理して一緒にいる必要はないとまでロメオは言われてしまいます。

 

卒業試験二日目の朝。

 

こんどは車に石が投げつけられ、フロントガラスが割られてしまいます。

 

エリザを学校に送り届けたロメオは警察へ。

 

エリザが襲われたときの映像が防犯カメラに映っていました。

 

その映像にはエリザを助けようともしない無関心な通行人たちの姿が。
憤りを隠せないロメオでした。

 

試験の日程はすべて終了。

 

犯人の面通しで警察に呼ばれたエリザ。
集められた容疑者を見ますが確信がもてません。

 

エリザのことで頭がいっぱいのロメオでしたが新たな問題が同時に発生。

 

副市長の汚職捜査をしている検事官の尋問がロメオにまで及びます。

 

また、家から出ていってほしいと妻のマグダに言われたロメオ。

 

愛人のサンドラ宅に身を寄せます。
しかし愛人との間にも微妙な空気が。

 

サンドラの息子マティを遊ばせていると、公園の遊具の順番を守らない子供にマティは石を投げつけます。

 

ロメオは慌ててやめさせますが「順番を守らない人をどうすればいいの?」とマティに聞かれ、エリザのために不正をしているロメオは答えにつまってしまいます。

 

そして迎えたエリザの卒業式。

 

ロメオも学校に駆けつけます。

校庭で写真を撮り合うエリザら卒業生たち。
ロメオのカメラでも記念撮影をします。

 

レンズに写るエリザはとても堂々とており、その晴れ晴れとした笑顔からは彼女の成長と自立が感じとれます。

 

試験結果がどうなったのか?

イギリスには留学したのか?

エリザを襲った犯人は?

自宅や車への投石が誰の仕業なのか?

 

 

いずれの結末も明確には描かれないまま、映画は余韻を残して終わります。



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感想

映画『エリザのために』のネタバレを含みつつ、あらすじなどについてご紹介しましたが、わが子を思う親の気持ちはどこの国もきっと同じだと思いますが、自分がロメオの立場だったら娘のためにどんな行動をとるだろうか?

 

また、不正に手を染めたロメオを自分は非難することができるだろうか?

 

そして、自分が子供だった頃、親がよかれと思ってしてくれたことを素直に感謝し受け入れていただろうか?

 

2時間のあいだ、そんなことを考えながら観ていました。

 

人生は選択の連続。

選んだ答えが裏目に出て、余計に事態が悪化していくこともしばしば。

 

誰かの力を借りて打開しなければ、難局を乗り越えられないこともありますし、ときには誰の力も借りずに自力で乗り越えなくてはならないことも。

 

エリザが卒業する以外は何も解決しないまま映画は終わりますが、ロメオとエリザが選択した答えに正解・不正解はなく、どこか希望が感じられる結末だったなぁというのが率直な感想です。