『不能犯』映画のネタバレ(結末)を紹介!

映画『不能犯』のネタバレです!

 

すべてのターゲットをマインドコントロールしてきた男と、ただひとりマインドコントロールできない女刑事との対決を描いた異色のサスペンス映画『不能犯』。

 

宮月新・原作、神崎裕也・作画の大人気コミックを、『貞子VS伽椰子』の白石晃士監督が実写化。

 

ダークなヒーローを松坂桃李が、正義感の強い女刑事を沢尻エリカが熱演。他にも豪華なキャストが脇を固めています。

 

今回はそんな映画『不能犯』の詳しいあらすじやネタバレについて触れていきたいと思います。

 

※注意:結末ラストまでネタバレしていますので映画を見ていない方はご注意ください。

 

 

○映画『不能犯』のあらすじ

 

では、まずあらすじから。

 

殺してほしい理由と連絡先を紙に書いて電話ボックスに貼ると、願いを叶えてくれる男がいる。

ただし、依頼人の殺意が純粋なものでないと、自分まで死んでしまうらしい。

 

…そんな都市伝説めいた噂が街で広がっていました。

 

ある日カフェで、闇金の社長・木島が客に催促の電話を入れていると、黒いスーツを着た怪しげな男(役名:宇相吹正/松坂桃李)が突然現れ、木島の顔にガムシロップを混ぜた水をかけました。

 

激怒する木島でしたが、男はニタァと笑って木島の目を凝視。すると男の目は赤く光り、回転しはじめます。

 

その直後、男は枯葉の入った瓶の蓋を開けますが、木島の目には放たれたスズメバチの大群が顔めがけて攻撃するように映っていました。

 

そして木島はのたうちまわりながら絶命。顔にはスズメバチに刺されたような腫れが何カ所もありましたが、死因は心筋梗塞で、体内からは毒物など一切検出されませんでした。

 

捜査にあたった刑事の多田友子(沢尻エリカ)と新人の百々瀬(新田真剣佑)が店の防犯カメラをチェックすると、カメラを見てニタァと笑う男の姿が記録されていました。

実は3カ月前にも似たケースの事件が起きており、その時も黒いスーツの男が現場で目撃されていたのです。

 

2つ目の事件は住宅街で起きました。

 

町内会会長の烏森(小林稔侍)に家の中を覗かれたりゴミ袋の中をチェックされたり、迷惑行為に悩む羽根田(忍足修吾)でしたが、奥さんが襲われたことがキッカケで、羽根田は烏森の殺害を宇相吹に依頼します。

 

宇相吹のマインドコントロールによって、烏森は苦しみながら命を落としてしまいます。

 

宇相吹は羽根田に、烏森が死んだことを告げ、烏森がつけていた手帖を手渡しました。そこには留守中の妻が薬物に溺れている記録が克明に。

 

真相を確かめるため羽根田が自宅に戻ると、リビングでは妻と裸の男女3人がハイになっていました。

 

羽根田は思わず裸の男女を灰皿で撲殺しますが、妻とも殺し合いとなり全員死亡。

 

事件現場に駆け付けた多田たちは、野次馬の中に宇相吹の姿を発見。任意同行を求めますが、意外なほどあっさりと応じる宇相吹でした。

 

取り調べを担当した夜目刑事(矢田亜希子)は宇相吹の目をみてしまい、マインドコントロールにかかってしまいます。

 

実際とは違う光景が見えている夜目。

 

それは、数カ月前に痴漢容疑で現行犯逮捕した高校生の姿で、無罪を主張しながら自殺してしまった容疑者でした。

 

取り調べでは何も聴き出すことができず、決定的な証拠もないため、宇相吹は帰されますが、

 

マインドコントロールにかかってしまった夜目は、自宅の浴槽で手首を切り、溺死体となって発見されます。

 

実は、宇相吹に夜目の殺害を依頼した人物がいました。

 

それは痴漢容疑で逮捕された高校生の父親で、同じ職場で働く鑑識官の河津(安田顕)でした。

 

息子の復讐をはたして興奮気味の河津でしたが、そこに不純な殺意を感じた宇相吹は、河津にもマインドコントロールをかけます。

 

河津は、多田たちがいる前で宇相吹に殺害を依頼したと自白。非常階段から逃走しようとして転落死してしまいます。

 

宇相吹が殺人の実行犯であることを確信する多田ですが、同時に宇相吹のマインドコントロールが自分には効かないことにも気づきます。

 

いっぽう、宇相吹も多田に興味を示し、「あなたなら僕を殺せるかも」と挑発。2人の対決が始まります。

 

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○映画『不能犯』の結末(ネタバレ注意!)

以下、ネタバレ含みます。

 

宇相吹のもとへ依頼に訪れたデリヘル嬢の木村優(真野恵里菜)。

 

優には別々に育った姉の理沙(芦名星)がおり、ジュエリーデザイナーとして成功を収め、エリート医師との結婚も決まった姉のことを妬ましく思っていました。

 

さっそく宇相吹は理沙と接触。その直後、理沙は車の運転を誤って事故を起こしてしまいます。

 

理沙が入院した先は、婚約者が勤務する病院でした。

 

宇相吹は病室にも姿を現わし、「身近な人があなたの死を望んでいる」と理沙に伝えます。

 

その言葉を聞いた理沙は疑心暗鬼となり、婚約者をメッタ刺しに。そして逮捕されてしまいます。

 

優の依頼とは、姉の殺害ではなく、姉が婚約者を殺すよう仕向けることでした。

 

宇相吹は、依頼が成功したことを伝えると同時に、姉からの手紙を優に手渡します。

 

その手紙には、妹への謝罪の言葉が綴られていました。

 

それを読んで自分の愚かさに気づいた優は、首を吊って自殺してしまいます。

 

妹が自殺したことを聞き、自分たち姉妹をこんな目に遭わせた宇相吹に復讐心を抱く理沙でしたが、精神鑑定のため病院へと移送。

 

「宇相吹を殺せるのは私しかいない」と多田が同僚に話しているのを偶然聞いた理沙は、多田の同僚を人質にとり、宇相吹のところに行けと多田に指示しました。

 

そして、宇相吹を殺すよう多田に命じますが、多田は宇相吹を殺すことができませんでした。

 

それを見た理沙はナイフで自らの首を切り、そのナイフを宇相吹に握らせて、宇相吹が殺したように偽装。

 

そこへやってきた警官によって宇相吹は現行犯逮捕されますが、多田が本当のことを話したため、またしても証拠不十分で帰されます。

 

なんともやりきれない多田でしたが、彼女にもホッとできる場所が。

 

それは、かつて多田が更生させた元不良のタケル(間宮祥太郎)の働く和食店でした。

 

その店で食事をしていると、テレビでは連続爆弾事件のニュースが。

 

そして後日、後輩の百々瀬も爆弾事件に巻き込まれて瀕死の重傷を負ってしまいます。

 

多田が百々瀬の病室を見舞った時のこと。多田を気づかって、タケルが弁当の差し入れを持ってきてくれました。

 

それを食べた多田は気を失ってしまいます。

 

目が覚めると、そこは病院内の改装中のフロアでした。そして目の前にはタケルの姿と爆弾のスイッチが。

 

連続爆弾事件の犯人はタケルだったのです。そして、多田が食べた弁当の中には睡眠薬が入っていました。

 

タケルは、多田が絶望で歪む顔を見たいがために、ずっと更生したふりをして時期を見計らっていたのです。

 

百々瀬の病室と近くの幼稚園に爆弾を仕掛けたと話すタケル。どちらか一つのスイッチを押すよう多田に迫ります。

 

そこへ宇相吹が現れました。タケルは宇相吹のことを知っていました。

 

闇金の社長・木島の殺害を依頼したのはタケルだったのです。

 

タケルは包丁を取りだし、宇相吹に襲いかかりました。

 

攻防戦の中、宇相吹はタケルにマインドコントロールをかけて殺そうとしますが、タケルに生きて罪を償わせたい多田は、落ちていた包丁で宇相吹の腹部を一突き。

 

マインドコントロールがとけたタケルに手錠をかけると、多田は百々瀬の病室から爆弾装置を見つけ出し、急いで屋上へ。

 

しかし、タケルが手錠をつけたまま逃走。病院内の公衆電話を使って爆弾を起動。

 

最初に爆発したのは百々瀬の病室に仕掛けた爆弾でした。

 

しかし、間一髪のところで多田が屋上に運び終えていたため、犠牲者を出さずに済みました。

 

次に幼稚園に仕掛けた爆弾を起動させようとしますが、タケルの目の前にふたたび宇相吹が現れました。

 

そしてマインドコントロールを…。

 

タケルには自分足元に爆弾装置が置いてあるように見え、それが爆発してタケルは爆死してしまいます。

 

実はタケルを殺害するよう宇相吹に依頼した人物がおり、それは和食店の先輩従業員でした。

 

事件から数カ月後。

 

宇相吹と再会した多田は、「私は希望をあきらめない。希望であんたを殺す!」と宣言。

 

「愚かだね、人間は」、そう言って宇相吹は去って行きました…。

 

End

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○映画『不能犯』の感想

 

ネタバレを含みつつ、あらすじなどについてご紹介しました。

 

不能犯の宇相吹正を演じる松坂桃李の役作りがとにかく素晴らしく、髪型に衣装、そしてなんと言っても不気味な表情(笑ったときの口元と左目の目ヂカラ)は宇相吹正そのものと言っていいほど。まさにハマリ役でした。

 

マインドコントロールで相手を殺害する、という荒唐無稽な設定でありながらも、リアリティかつ説得力を持たせていたように思います。

 

マインドコントロールをかけられた側は、思い込みによって自滅してしまうわけですが、

 

殺害の依頼者も、殺したい相手に対して間違った思い込みをしていることが多く(本当は殺す必要などない相手を殺してしまったり)、

 

思い込みや先入観がいかに怖いものかを見つめなおすキッカケになりました。まさに「愚かだね、人間は」の台詞のとおり。

 

物語は5つの事件を追うカタチで進んでいきますが、どの事件のキャストも華やかで、まるで5本のオムニバス作品を観ているようなお得感がありました。

 

とくに近親者同士の嫉妬や憎悪を描いた真野恵里菜と芦名星のエピソードは心に残りましたね。

 

続編が期待できる終わり方でしたが、宇相吹のダークヒーローぶりを是非またスクリーンで観てみたいです。

 

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