映画ネタバレ

映画「グッバイ、サマー」のあらすじ・ネタバレ・感想!

「エターナル・サンシャイン」や「恋愛すいみんのすすめ」のミシェル・ゴンドリーによる、一夏の少年達の冒険映画。夏にぴったりの本作のあらすじ・ネタバレ・見所をご紹介!


【あらすじ・ネタバレ】クラスのはぐれ者の2人

主人公の少年ダニエルは、身体が小さく学校ではミクロというあだ名でバカにされていた。思春期特有の無気力感や苛立ちがあり、死ぬのが怖いと言ってみたり、やるせない日々を送っていた。そんな中、特技でもある絵を描くことだけは毎日続けていた。

そんなダニエルのクラスにテオという転校生がやってくる。テオは変わり者で、自作の改造自転車に乗っている。

彼はガソリンというあだ名をつけられ、からかわれていた。家の仕事柄、身体にガソリンの匂いが染み付いていたのだ。ダニエルとテオはクラスのはぐれ者。2人はすぐに仲良くなった。

ダニエルは三人兄弟。一番上の兄は自称パンクロッカーで、いつも家を溜まり場にしていた。モヒカンに革ジャンで仲間とつるむ。

そんな兄を題材に描いた絵が何枚も溜まっていた。テオが背中を押してくれたこともあり、ダニエルはギャラリーにその絵をプレゼンしに行った。

するとギャラリーでの展覧会が決まり、地元紙にも掲載された。しかし、展覧会のオープニングパーティーにはテオしか来なかった。自分の母も父も兄弟も来なかった。それでもダニエルはテオが来てくれて笑顔になった。

テオの家は貧しく、よく廃材屋に物を売りに行っていた。その廃材屋はテオにとって宝の山だった。テオは機械の整備が得意だった。テオとダニエルは廃材屋から芝刈り機に積まれていたエンジンを買って帰ってきた。

それを整備し、エンジンを起動させる。テオは車を作って未来を変えないか?とダニエルに話す。2人は家族からの自立を望んでいた。そして2人だけでどこかへ行こうと企んだ。

【あらすじ・ネタバレ】廃材で作った自分達だけの車

免許が不要の50cc以下の自家製車を廃材を集めて作ることにした。しかし、2人の作った車は勿論認可されずに、自動車での旅は諦めざるを得なかった。

しかし、ダニエルが家の形にすれば良いんだ!とテオに提案する。家の形の下にタイヤをつけて、警察が来たらタイヤをしまって道端に止める。そうすればただの家に見えて問題ない!寝泊まりもできるよ!と伝える。2人は早速家の形をした車作りに励んだ。

よくやく車は完成。親にはそれぞれ向こうの家族と旅行に出かけると嘘をついて出発した。

ダニエルは密かに想いを寄せるローラという女の子が、夏の間、家族で滞在するモルヴァンに行こうと提案した。

【あらすじ・ネタバレ】旅での沢山のハプニング

途中、ダニエルは女の子に間違えられるのが嫌だと行って髪の毛を切ることにした。テオと別れて1人散髪店に入ったつもりが、そこは風俗散髪店で、バリカンで頭頂部だけを刈られサムライのような髪型になってしまった。

そこはマフィア達の溜まり場でもあり、揉め事が始まる。ダニエルは走って逃げるものの、10ユーロも奪われてしまった。車に戻ると、テオに髪型を大笑いされる。

モルヴァンに付いて車を止め、ローラが滞在する湖に行くものの、こんな髪型じゃ会えないと走って逃げる。

2人が車を止めた近くにはロマ人の不法住居がたくさんある地区で、ちょうど退去させるために燃やしているところだった。ロマ人のキャンプと間違えられた2人の車も一緒に燃やされてしまったのだ。

車も燃やされなす術がなくなった2人は途方にくれて歩き回る。山を下っていくとようやく街を見つけた。その街はお祭りで賑わっていた。

【あらすじ・ネタバレ】ミクロとガソリンの別れ

ダニエルはそのお祭りで開催されたお絵かき大会に参加。子供向けだったが、小さいダニエルは年齢をごまかして参加。そのお祭りは航空会社が協賛していたしていた為、飛行機の絵を書いたダニエルは特別賞としてパリ行きの航空券を手に入れた。

ダニエルとテオはこれで無事に自分の住む街へ帰れたが、2人が旅している間にテオの母が病気で亡くなっていた。この事に怒ったテオの父は、テオを転校させてしまう。2人は離ればなれになってしまった。

そして新学期、テオのことを悪くいうクラスメイトをダニエルがぶん殴った。そのやり方は、旅路でテオが教えてくれたやり方だった。ダニエルはその場から走って駆け出したのだった…。

「グッバイ、サマー」感想・見所

「エターナル・サンシャイン」「恋愛睡眠のすすめ」などでは、ストップモーションアニメや、手作り感のある美術、早送りや逆再生などの撮影技法で独特な世界観を生み出しているミシェル・ゴンドリー監督。

本作では、その作家性は薄められているが、それでいて監督が生み出すディティールを壊していない。

少年達のロードムービーもので、ワクワクするのはもちろん、登場人物のテオの話す言葉には芯があり、ハッとさせられる。

家族の中で、居場所を感じることが出来ない2人が自立の為に旅に出るというストーリー。