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『彼の見つめる先に』あらすじ・ネタバレ(ラスト結末)と感想!

映画『彼の見つめる先に』のネタバレです!

目の見えない少年がひとりの転校生との出会いによって世界が色づきはじめる、そんな青春映画『彼の見つめる先に』

もともとは短編だったものを長編映画化した作品で、2015年アカデミー賞外国語映画賞のブラジル代表作品に選ばれるなど、世界でも高い評価を得ています。

今回はそんな映画『彼の見つめる先に』の詳しいあらすじやネタバレについて触れていきたいと思います。

※注意:結末ラストまでネタバレしていますので映画を見ていない方はご注意ください。

『彼の見つめる先に』のあらすじ

 

では、まずあらすじから。

サンパウロに暮らす高校生のレオナルド(以下「レオ」)

生まれつき目が見えず、そんな彼が心配でしょうがない両親と暮しています。

レオには幼馴染のジョヴァンナという女友達がおり、授業や下校は彼女がサポート。

レオは秘かに交換留学を夢みていますが、両親は反対するに決まっているため、ジョヴァンナに協力してもらい内緒で情報を収集していました。

新学期が始まり、ガブリエルという転校生がクラスにやって来ます。彼の席はレオの後ろでした。

目が見えないのをからかう男子生徒たちと違って、自然に接してくれるガブリエルに心を開いたレオは、3人で下校するようになります。

しかし、ジョヴァンナがレオのためにわざわざ遠回りしていたことを知ったガブリエルは、レオの下校のサポートを買って出ました。

そんな時、同性の2人組で取り組む課題が授業で出され、レオはガブリエルとペアを組むことに。

やる気が起きないガブリエルは、目が見えないレオを映画に誘いますが、レオは初めての映画館に大興奮。

他にも、レオを自転車の後ろに乗せたり、好きな曲を流してダンスをさせたり、月食を観るために夜中に連れ出したり。

ガブリエルのおかげで、今まで経験したことのない世界にふれて心が躍ります。

レオは、ガブリエルが部屋に忘れていったパーカーの匂いをこっそり嗅いで、彼と抱き合うことを夢みていました…。

ところが、映画に誘ってもらえなかったジョヴァンナは疎外感を感じてしまい、自分がレオから必要とされなくなってしまったように思いはじめていました。

そんな時、クラスメイトのカリーナがホームパーティーを開催。

ガブリエルはDJを頼まれ、レオも渋々そのパーティーに顔を出します。

ジョヴァンナはパーティーの席でウォッカを一気飲みし、酔った勢いで「あなたのせいでレオが私から離れてしまったのよ!」とガブリエルに今の心境を打ち明けました。

ジョヴァンナの気持ちを知ったガブリエルは、レオと話し合うよう促しますが…。

その頃、レオはボトルゲームに参加させられ、女子生徒とキスさせられそうになっていました。

ところが、レオが見えないのをいいことに、レオの顔の前には子犬が…。

そこへジョヴァンナが現れ、子犬とキスする寸前のところで連れ出しますが、事情がわからないレオはジョヴァンナと喧嘩になってしまいます。

心配して様子を見にきたガブリエルにも、「みんな僕に干渉してキスもさせてくれない」と怒りをぶつけるレオ。

するとガブリエルは、レオの顔を引き寄せて突然キスをしました。

そして何も言わずに去っていきました…。



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『彼の見つめる先に』のラスト・結末(ネタバレ注意!)

以下、ネタバレ含みます。

ジョヴァンナと喧嘩した状態のまま迎えた課外授業のキャンプ当日。

ガブリエルはカリーナと仲良さそうにバスに乗り込んできました。

2人が付き合っていると思ったレオは、ガブリエルとも距離をおいてしまいます。

キャンプ場でレオがひとり膝を抱えていると、ガブリエルが話しかけてきました。

レオが勇気を出してパーティーの夜のことを質問すると、ガブリエルは酔っていて何も覚えていませんでした。

プールの時間になり、肌が弱いレオの体にガブリエルは日焼け止めクリームを塗ってあげますが、それを見ていた男子生徒が2人に罵声を浴びせます。

そんなクラスメイトたちと一緒にシャワーを浴びたくない2人は、わざと時間をずらして皆がいなくなったシャワールームで体を洗いますが、ガブリエルは初めて見るレオの下半身にドキドキしていました…。

夜になり、ガブリエルはジョヴァンナに声を掛け、レオと仲直りする機会を設けました。

わだかまりも解けて無事に仲直りすることができた2人でしたが、レオはジョヴァンナに「ガブリエルを愛してる」と打ち明けてしまいます。

それを聞いたジョヴァンナは、ショックのあまりレオのもとを離れてしまいます。

夜のキャンプ場で独りぼっちになってしまったレオが、はしゃぎ声のするプールの方へと歩いていくと、プールの中ではガブリエルとカリーナが楽しそうに遊んでいました。

レオは誘われるがままプールに飛び込んでしまいますが、そのせいで風邪をひいてしまい、学校を休むことに。

学校を休んでいるレオのことが心配なガブリエルに、ジョヴァンナはレオの両親が不在の時間帯を教えて、お見舞いに行くよう促します。

レオの家を訪ねたガブリエル。レオからカリーナとの関係について聞かれますが、「カリーナとはただの友達で、ほかに好きな人がいる」と返答。

その相手とはレオも知っている人物で、一度キスをしたことがある、と…。

「もし心当たりがあるなら、お返しのキスをしてみたら?」という言葉を受けて、レオはガブリエルの唇にキスをしました。

そして、ガブリエルの顔に触れて、彼がどんな顔をしているのかを指で確かめました。

レオ、ガブリエル、ジョヴァンナの3人が揃って下校していると、男子生徒たちが野次を飛ばしてきましたが、レオとガブリエルはギュッと手をつなぎ、野次を飛ばしてきた男子生徒たちに堂々と見せつけました。

End



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『彼の見つめる先に』の感想・まとめ

ネタバレを含みつつ、あらすじなどについてご紹介しましたが…。

『彼の見つめる先に』は、差別や偏見につながるテーマを扱っていながら、とても爽やかな後味の作品になっており、それこそ貧困や暴力といったブラジル映画の偏ったイメージを払拭する一本となりました。

描かれているのは少年同士の初恋ですが、とても普遍的で胸キュンな青春映画になっていて、この作品を観た人は学生時代の下校風景やクラスメイトとの記憶を思い返してしまうと思います。

昨年、アカデミー賞作品賞に輝いた『ムーンライト』では、黒人でありゲイである主人公の二重の苦悩が描かれていました。

本作でも、盲目でありゲイに目覚めていく主人公の二重の苦悩が描かれていますが、映画のトーンが重くないのは、主人公をとりまく登場人物たちの接し方がとても温かいから。

幼馴染の少女や転校生の彼はもちろん、過保護すぎる両親のやさしさ、主人公をからかう男子生徒でさえも陰湿ではありません。

なのに、対立軸もきちんと描かれていて、目が見えない息子を過剰に心配する母親と、自立心がめばえはじめた息子との対立シーンには考えさせられる部分も。

外見で人を判断することができない盲者だからこそ、相手の人間性や本質を見抜く自分なりの基準を持っており、男とか女とか性別に関係なく、人として相手を好きになれる。

自分がいかに見た目で他人を判断しているかに気づかせてくれる作品でもありました。