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『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のあらすじ・ネタバレ(結末)と感想!

映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のネタバレです!

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ケイシー・アフレックが第89回アカデミー主演男優賞を受賞したことでも話題の『マンチェスター・バイ・ザ・シー

ある事故をきっかけに心を閉ざした男が父を亡くした甥との生活を通して過去のつらい記憶と向き合っていくドラマです。

主人公が抱えるつらく悲しい過去とは?

今回はそんな映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』の詳しいあらすじやネタバレについて触れていきたいと思います。

※注意:結末ラストまでネタバレしていますので映画を見ていない方はご注意ください。


あらすじ・ストーリー

では、まずあらすじから。

(冒頭、兄が操縦する漁船に乗り、まだ幼い甥のパトリックと主人公のリーが仲良く釣りをするシーンで始まります。)

ボストン近郊のアパートで、住み込みの便利屋として働くリー・チャンドラー(ケイシー・アフレック)

アパートの配管工事や電球交換、道路の雪かきなど雑用に追われる日々。

暗い過去を持つ彼は愛想も悪く、失礼な言動も目立つため、住民としばしトラブルになることも…。

仕事の後、バーへ行っても話しかけてきた女性にそっけない態度をとり、目が合った男性客には喧嘩をふっかける始末。

そんなやさぐれ者のリーでしたが、故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーにいる仲の良かった兄のジョー(カイル・チャンドラー)が病院に運ばれたという電話が入ります。

車を飛ばして病院に駆けつけますが、ジョーは1時間前に亡くなっていました。

ジョーは過去にも心臓発作を起こしており、医師から余命宣告を受けていたため、覚悟はしていましたが、突然のことで混乱。

ジョーの遺体に別れを告げたリーは兄の息子で甥のパトリック(ルーカス・ヘッジズ)のもとへ。

車の窓から見えるこの町の風景に過去の記憶が次々と思い出されます。

アイスホッケーの練習中だったパトリック。

彼も心の準備ができていたようで父の訃報に取り乱すことはありませんでした。

パトリックを病院に連れていき、ジョーの遺体と対面させた後、車で帰宅。
今夜はリーも泊まっていくことに。

パトリックも悲しみを紛らわすため、友人を家に呼び、彼女を家に泊めました。

翌日、リーはパトリックを連れて、兄の遺言書を保管している弁護士の元へ。
そこで意外な事実を聞かされます。

リーがパトリックの後見人に指名されており、この町に引っ越すための費用まで、すでに準備してありました。

兄から何も聞かされていなかったリーは弁護士に「後見人なんて無理だ」と告げますが、もし自分が断ってしまった場合、パトリックには近親者がいないため(この時点では実の母親とは音信不通の設定)リーは戸惑いながらも後見人を引き受けます。

リーは父を亡くしたパトリックとともにこの町で新たな一歩を踏み出すことができるのでしょうか?



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ラスト・結末(ネタバレ注意!)

以下、ネタバレ含みます。

リーは自分が暮らすボストンにパトリックを呼ぶことを提案しますが、パトリックにとっては友達や彼女、生活のすべてがこの町にあるため、ここを離れたくありません。

ジョーが遺した自宅や漁船の処分を巡っても2人は揉めてしまいます。

しかし、リーにはどうしてもこの町で暮らしたくない理由がありました…。

リーもかつてはこの町で家庭を持っており、妻と3人の子供と幸せに暮らしていました。

しかし、自分の不注意で自宅が火事になり、眠っていた子供たちを焼死させてしまう、つらい体験をしていたのです。

警察での事情聴取の際、警官から拳銃を奪って自殺を図るほど、自分を罰しようと苦しんでいました。

この火事が原因で夫婦仲もギクシャクし、妻のランディ(ミシェル・ウィリアムズ)とも離婚。

家族との思い出がつまったこの町を離れ、逃げるようにボストンに移ったのでした。

ジョーの葬儀が行われる春までとりあえず、リーはこの町でパトリックと暮すことに。

そんな時、パトリックが音信不通だった母親と密かにメールでやり取りしていることをリーは知ります。

実の母である彼女が後見人になれないか、パトリックに様子を見に行ってもらいますが、母親や再婚相手との気まずい距離感に後見人をお願いするのは無理だと判断。

ある日のこと、リーは町で偶然、元妻のランディと出会います。

新しい夫との間に生まれた男の子をベビーカーに乗せていました。

この場から立ち去りたいリーを制止して、ランディは謝罪の言葉を述べました。

あの時は自分のことで精一杯であなたの心の痛みまで理解してあげられず、散々責めてしまってごめんなさい。

もうあなたのことは恨んでいないし、まだあなたを愛している…

ランディの涙ながらの謝罪に感謝しつつも、リーは逃げるようにその場を立ち去ります。

動揺が収まらないリーは近くのバーへ。
わざと他の客を因縁をつけ、殴り合いに。

友人のジョージが止めに入りましたがリーは顔面から流血。

ジョージの家で彼の妻から手当を受けている最中、こらえていた感情が一気にあふれ出したのかリーは声をつまらせて泣き出しました。

帰宅したリーは、キッチンでトマトソースを温めていましたがうっかりうたた寝をしてしまいます。

すると、死んだはずの娘たちが「パパ、私たち燃えているの?」と…。



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あまりにもリアルな夢にリーは驚いて飛び起きますが、部屋の中は煙に包まれていました。

さいわい火事にはなりませんでしたが、自分には後見人の資格がないと悟ったリーはふたたびジョージの家を訪問。

パトリックが高校を卒業するまでサポートしてもらえないかと頼みます。

そしてリーは今後のことについてパトリックに話をしました。

高校卒業まではジョージ夫妻の家に住み、今住んでいる家は貸し出すことに。

そして、パトリックが成人を迎えたら、管理している遺産をすべて譲るつもりだと。

思いがけない提案に戸惑うパトリック。

この町で一緒に暮らせないかと尋ねますが、リーの返事は…

「どうしても乗り越えられない…つらすぎる…ごめん…」

つらい過去を克服できない叔父の気持ちを汲んだリーはその提案を受け入れました。

もう一つの懸案事項だった漁船については、自宅に飾ってあるアンティークの銃を売って、その資金で新しいモーターに交換。漁船の管理もパトリックに任せることに。

春が来て、ようやくジョーの遺体を埋葬。
そこにはランディの姿もありました。

その帰り道、リーとパトリックは拾ったボールでキャッチボールをしながら、「ボストンで部屋が2つあるアパートを借りるつもりだ。パトリックがいつでも泊まれるように…」リーは楽しそうにパトリックに話しました。

(ラスト、ジョーが遺した漁船に乗って、現在のリーとパトリックが沖へ。リーの笑顔で終わります。)

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感想

ネタバレを含みつつあらすじなどについてご紹介しましたが、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』はアカデミー主演男優賞だけでなく、アカデミー脚本賞も獲得していますが、その巧妙なストーリー展開と温かくてリアルな台詞にすっかり魅了。

町の人たちの会話や回想シーンによって、少しずつ過去の出来事が明かされていく見せ方にも引き込まれましたね。

引き込まれたといえば、やはりケイシー・アフレックの演技でしょう。

お兄さんのベン・アフレックの陰に隠れ、イマイチ存在感の薄い印象でしたが、この作品ではそれを活かして(?)心に深い傷を負い、心を閉ざした男を抑えぎみの演技で好演。

感情を表に出さない難しい役どころを表情や仕草だけで見事に演じていました。

きっと誰にでもあるであろうつらい過去。

無理して乗り越えようとしなくても、また苦しかったら逃げてしまってもいいんだよと、温かく肯定してくれるような結末でした。

じわじわっと希望がわいてくる作品です。

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