映画ネタバレ

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ネタバレ!前提知識も解説!

鬼才クエンティン・タランティーノ監督の最新作となる『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。

2015年公開の『ヘイトフル・エイト』以来、4年ぶりの新作、さらにレオナルド・ディカプリオ&ブラッド・ピットの豪華2大スター共演とのことで、注目が集まっていました。


引用:http://www.onceinhollywood.jp/

今回は、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の前提知識を解説しつつ、あらすじを結末までネタバレで紹介します!

実際に起きた凄惨な事件を題材にしつつ、タランティーノ流に”おとぎ話”として展開させた、ある種の夢物語のような作品でした。それでは見ていきましょう!

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【解説】鑑賞前に必須の前提知識

まずは、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』という映画を楽しむ上で必須となる、前提知識を確認しておきましょう。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、1969年8月9日に起きたシャロン・テート殺害事件を題材にしています。


引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%88

今から50年前。事件当時26才、新進気鋭の女優だったシャロン・テートが、チャールズ・マンソンという男が率いるカルト集団”マンソンファミリー”の手によって、邸宅に招いていた3人の友人とともに無残に惨殺されるという事件が発生しました。

当時のシャロンは、映画監督ロマン・ポランスキーとの間にできた子供を身ごもっており、妊娠8ヶ月。新しい生命の誕生を待ち望んでいた最中での出来事でした。

ハリウッド史上最悪の「闇」とも呼ばれるシャロン・テート殺害事件。

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』では、この事件が起きる半年間を中心に、実在しない架空の人物であるリック・ダルトンとクリフ・ブースを混じえて物語を紡ぎます。


引用:https://www.huffingtonpost.jp/entry/sharon-tate_jp_5d676934e4b022fbceb60f62

スター俳優になることを夢見つつ、自身の落ち目を悟り始めている俳優リック・ダルトンをレオナルド・ディカプリオが、リックのスタントを担当しプライベートでも親友として固い絆で結ばれた相棒クリフ・ブースをブラッド・ピットが、そして題材の事件で被害者となった女優シャロン・テートをマーゴット・ロビーが演じています。

以上の前提を確認した上で、ここから実際のあらすじを見ていきましょう!

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』あらすじ:導入部

輝きを失ったテレビスターとスタントマン

人気テレビシリーズ『賞金稼ぎの掟』で一斉を風靡した俳優リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)は、映画スターへの道を拓けないまま人気のピークを過ぎてしまう。新人のスター俳優を目立たせるためだけの小さな悪役を演じる、うだつの上がらない日々を過ごしていた。


引用:https://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2019/08/9-26.php

一方クリフ・ブース(ブラッド・ピット)は、戦争からの帰還兵で、現在はリック専属のスタントマンとして雇われていた。それなりの持ち家に住んでいるリックと異なり、クリフは大型の愛犬ブランディとともにトレーラーハウスで生活している。

リックの仕事が減るとともに、クリフ自身もろくにスタントの仕事にありつけなくなってしまっていたが、それでも文句一つ言わず、飲酒運転で免許停止処分とされたリックのために車の運転をしたり、家での雑用をこなしてあげたりなど、相棒兼親友として公私ともにリックを支えていた。

涙するリック

1969年2月のある日、リックの元をマーヴィン・シュワーズ(アル・パチーノ)が訪ねてくる。シュワーズは、リックが人気絶頂だった頃の作品について賞賛を送りつつ、近年は単発の作品にゲスト出演することのみになっていることを指摘。


引用:https://theriver.jp/ouatih-4/

シュワーズはリックに対して「このままではテレビ局が売り出したい新人スターの体の良い”殴られ役”になってしまうだろう」と忠告した上で、イタリアに行ってマカロニウエスタン作品に出ることを提案する。

シュワーズと別れたのち、自身の現状について指摘するシュワーズの言葉にショックを受けたリックは、情緒不安定になり外で涙を流すほど取り乱してしまう。クリフは、そんなリックを慰め、励ましつつ、リックを自宅まで車で送っていく。


引用:https://theriver.jp/ouatih-4/

リック邸の近くまできたリックとクリフは、映画監督のロマン・ポランスキーが、婚約者の女優シャロン・テートとともに車に乗って、すぐ隣を通り過ぎるのを見かける。

ポランスキーは、前年の1968年に公開された『ローズマリーの赤ちゃん』などで大きな評価を受け、世界で最も注目されている監督の1人だった。リックは、ポランスキーが最近隣の邸宅に越してきたことは知っていたが、実際に本人を目にするのは初めてだった。

「世界的な監督が隣人になるなら、新作に呼ばれることだってあるかもしれない」という楽しい想像を膨らませたリックは少し元気を取り戻すのだった。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』あらすじ:中盤

それぞれの出来事①シャロン

シャロン・テートは、映画『吸血鬼』で共演した縁で、映画監督のロマン・ポランスキーと結婚。テレビから映画女優への転身を果たしたほか、雑誌「PLAYBOY」の創刊者ヒュー・ヘフナーの豪邸でされたパーティーに参加するなど、リックが憧れるようなハリウッドスターらしい日々を送っていた。


引用:https://theriver.jp/ouatih-4/

そんな中、自分が出演する映画が公開されると、シャロンは嬉しくなって劇場前のポスターを眺める。劇場の窓口で「この映画の出演者なの」と名乗ってみたり、上映中に観客が自分の出演シーンで楽しんでいる様子を見て感極まったりなど、自分が女優として歩めていることを心底喜んでいた。

それぞれの出来事②クリフ

スタントの仕事がもらえないクリフは、いつものようにリックの家の雑用などをこなしていたある日、ヒッチハイクをしていたヒッピーの少女を車で送ってあげる事にする。彼女たちヒッピーの集団が住んでいたのは”スパーン映画牧場”で、かつてクリフ自身もスタントマンとして撮影のために通っていた場所だった。


引用:https://www.crank-in.net/news/67438/1

映画牧場の所有者が今もジョージ・スパーンのままだと知ったクリフは、ジョージがヒッピーたちに都合よく利用されているのではないかと心配になり、ヒッピーたちの反対を押し切ってジョージの部屋に踏み入る。しかし、盲目となったジョージは、クリフのことも忘れてしまっているようだった。

クリフが外に出ると、車のタイヤにナイフが刺され、パンクしていた。クリフは、ナイフを刺したと思われる男を何度も殴り、タイヤを修理するように強要する。

ヒッピーの仲間に呼ばれ、テックスというリーダー格の男が馬を走らせてやってくるが、クリフはタイヤの修理を完了させ、走り去るところだった。

それぞれの出来事③リック

リックは、ウエスタン作品の悪役を演じることになる。しかし作品の撮影中、リックは何度もセリフを忘れてしまう。控え室で1人、自身の醜態について悪態をつくリックは、鏡に写る自分自身に、次こそは絶対失敗しないことを誓い、撮影に臨む。

続く悪役が外道っぷりを見せつけるシーンの撮影で、リックは迫真の演技を見せる。監督や共演者からも賞賛を受けたリックは、感慨深げに宙を見上げるのだった。


引用:https://theriver.jp/ouatih-3/

その後も悪役としてテレビ出演を続けるリックのもとに、人気ドラマ『FBI』に出演した際の演技をきっかけに、マカロニ・ウエスタン作品のアンチヒーロー役のオファーが来る。

リックは、クリフとともにイタリアへ行くことを決意。マカロニ・ウエスタンの名監督セルジオ・コルブッチの映画へ主演を果たしたり、イタリア人の伴侶を見つけたりなど、充実した半年間を過ごすのだった。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』あらすじ:結末

ここから映画の結末のネタバレがあります。未見の方は注意してください。

リックとクリフの帰国

半年間のイタリア滞在の後、リック夫妻とクリフは、アメリカへと帰国する。リックが結婚したことや、今後の俳優としての展望が不明なことから、リックとクリフはアメリカに戻ったらコンビを解消する事を決めていた。


引用:https://gigazine.net/news/20190522-once-upon-a-time-in-hollywood-trailer-2/

帰国し、ロサンゼルスのリック邸に戻った夜、2人は酒を飲み交わすべく出かける。一方その頃、ポランスキーとの子供を身ごもったシャロンは、妊娠8ヶ月を迎えていた。

この時ポランスキーは映画の製作でロンドンに行っていたため不在だったが、シャロンは3名の友人たちとともに食事に出かけていた。

夜遅く、リックとクリフがリック邸に、そしてシャロンと3人の友人たちがポランスキー邸に帰った後、日付が変わり、1969年8月9日を迎える。

運命の1969年8月9日

クリフが愛犬ブランディの散歩に出かけた午前0時過ぎ、マフラー音のうるさい車が一台、リックたちの邸宅がある私道に入ってくる。中に乗っていたのは、テックスらスパーン映画牧場に住み着いていたヒッピーたちだった。酔っ払っていたリックは、テックスらに罵声を浴びせて追い返す。

この時テックスたちは、ヒッピー集団のリーダーであるチャールズ・マンソンからの指示で、現ポランスキー邸に住む者を惨殺すべく向かっているところだった。一度は公道に戻ったテックスたちだったが、先ほど罵声を浴びせてきたのがテレビ俳優のリックだという事に気づいたことをきっかけに、リックたちも殺してしまうことにする。テックスたちは歩いてリック邸へと忍び寄る。


引用:https://gigazine.net/news/20190522-once-upon-a-time-in-hollywood-trailer-2/

テックスたちがリック邸にたどり着く直前、クリフとブランディが散歩から帰ってきていた。そこへ、ナイフや銃を持ったテックスら3人のヒッピーたちが押し入ってくる。

ヒッピーたちがスパーン牧場で会ったことのある3人だと気づくクリフ。少しの会話の後、テックスが拳銃を発砲しようとしたその瞬間、クリフはブランディに合図を出してテックスたちを襲わせる。

クリフは太ももをナイフで刺されたものの、刺してきたヒッピーの女の頭を何度も壁に打ちつけて撲殺する。一方ブランディはテックスの急所を襲った後、もう1人の女に襲いかかる。

ブランディに噛まれ続けて半狂乱になった女は、庭にあるプールへ飛び込み、奇声をあげながら空に向けて何度も発砲する。プールにいたせいで室内での騒ぎに全く気づいていなかったリックは、突然の女の登場とその奇行に驚きつつも、以前撮影で使った火炎放射器を浴びせ、女を焼死させる。

クリフが傷を負ったものの、ヒッピー集団の3人が死亡した以外で死者もなく、騒ぎはおさまるのだった。

クリフを救急車に乗せて見送った後、「騒ぎを聞きつけて心配になった」と言って、ポランスキー邸に招かれていたシャロンの友人がリックに事情を聞きにくる。そのままクリフは、シャロンに家に招かれる事になり、初めて隣人と顔を合わせる事になるのだった。

まとめ

以上、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のあらすじを結末までネタバレで紹介しました。

実際に起きた事件を題材にしつつ、”ワンス・アポン・ア・タイム(昔むかしあるところに)”のタイトルが示すように、リック・ダルトンとクリフ・ブースという架空の人物を登場させることで、タランティーノ流の”おとぎ話”として組み上げた本作。


引用:https://eigajoho.com/160808

事件の内容は、その実情を知れば知るほど、いかに凄惨でむごい事件だったんだろうと思わされるものですが、だからこそタランティーノが映画の”ラスト13分”で描いた展開は、奇跡のような夢物語となって胸を打つんだなぁと思いました。

同時に、ピークを過ぎて”過去の存在”になりかかった人物が、これからに期待された人物の未来を、意図せず救う事になった、という構造になっているのもニクいですね。時代が進む中で、色々なものが移り変わり忘れ去られたりしてしまう中で、”そういった過去の一つ一つが、決して無意味ではなく大事なものなんだ”という事を示すような結末だと感じました。

タランティーノ作品の中ではバイオレンスシーンがかなり少ない印象でしたが、これまで紡がれてきた過去や”映画史”への愛を感じさせる結末の付け方は、やはりタランティーノらしいものだったのではないかなと思います。

以前から「映画作りは10本でやめる」と公言しているクエンティン・タランティーノ監督。今作が9本目に当たりますが、果たして次が最後になるのでしょうか?またその場合、果たしてどんな映画を最後の作品とするのでしょうか?

次回作も楽しみに待ちましょう!

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