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『素敵なダイナマイトスキャンダル』映画ネタバレを紹介!実話を元にした過激な人生に驚愕!

映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』のネタバレです!

伝説のカルチャー・エロ雑誌「写真時代」や「パチンコ必勝ガイド」の編集長だった末井昭氏の自伝エッセイを映画化した『素敵なダイナマイトスキャンダル』

18~40歳までの末井昭を演じているのは柄本佑。その妻役を前田敦子。そして、ダイナマイトで心中する母親役を尾野真千子が演じています。

1970~80年代の雰囲気が見事に再現されていて、その当時、青春時代を送っていた若者も、まだ生まれていなかった現代の若者も、ともに昭和の時代にタイムスリップできる作品になっています。

今回はそんな映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』の詳しいあらすじやネタバレについて触れていきたいと思います。

※注意:結末ラストまでネタバレしていますので映画を見ていない方はご注意ください。

『素敵なダイナマイトスキャンダル』のあらすじ

 

では、まずあらすじから。 

1984年。月刊誌「写真時代」の編集長・末井昭(柄本佑)は、雑誌が発売されるたびに警視庁に呼び出されては、猥褻な写真の掲載について厳重注意をうけ、始末書を提出させられていました。

担当刑事の諸橋(松重豊)から「こんな猥褻(わいせつ)な雑誌を作っていること、田舎のお母さんが知ったら悲しむぞ」と言われた末井は、母親について語りはじめます。

1955年。

当時は不治の病とされていた結核にかかっていた末井の母・富子(尾野真千子)は、自暴自棄になり、隣家の息子と不倫に走ってしまいます。

それを知った父・重吉(村上淳)は激怒。

家から追い出されてしまった富子は、あろうことか重吉が仕事用に持ち帰っていたダイナマイトで隣家の息子と心中してしまいます。

末井が7歳の時のことでした。

10年後の1966年。

田舎を飛び出した末井は大阪の工場で働き始めますが、軍隊のような社風になじめずに3カ月で退社。

出稼ぎ中の父をたよって川崎で一緒に暮らしますが、だらしない父に嫌気がさしてアパートを出ます。

その時、偶然見かけたデザイン専門学校のポスターに興味を持った末井は即入学。

そして、下宿先で知り合った牧子(前田敦子)と恋におちました。

1969年。専門学校を卒業しデザイン会社に就職した末井は、自分と価値観があう近松(峯田和伸)と出会い、たくさんの刺激を受けます。

そのひとつが近松の描いたキャバレーのポスターでした。

翌年、末井はキャバレーに就職。店のポスターや巨大なオブジェを製作するようになります。

ところが、斬新すぎる末井のデザインは受け入れてもらえず、行き場のない感情が爆発して、全裸で夜の歓楽街を徘徊する奇行に…。

2年後、そんな末井にピンサロの看板を描く仕事が舞い込みますが、末井の描いた看板が評判をよんで他店からも仕事が来るように。

そんな時、キャバレー時代の仲間からエロ雑誌のイラストの仕事を頼まれます。

それがキッカケでエロ雑誌の仕事を始めるようになり、1975年には雑誌「NEW self」を創刊。

ヌードグラビアよりも文章で読者の好奇心や性欲をかきたてる内容がうけて大ヒットするのでした。

すると、性欲をかきたてられた読者からのエロ電話が編集部にもかかってくるようになりますが、末井はその電話に対応するための女性スタッフを動員。

「男にとってエロ雑誌とは、見せそうで見えない永久予告編だ!」

そんな自論を得意げにもつ末井。

しかし、雑誌の文章の中に女性器をあらわす表記が36カ所も書かれていたため、猥褻文書図画販売容疑で警察の捜索が入り、「NEW self」は発売禁止に…。

『素敵なダイナマイトスキャンダル』のラスト・結末(ネタバレ注意!)

以下、ネタバレ含みます。

1977年。末井は「ウィークエンドスーパー」という新雑誌を創刊しました。

そこで写真家の荒木経惟と出会います。

彼は脱ぐのを渋るモデルにも、「これ、芸術だから」の殺し文句で簡単に脱がせてしまう凄腕のカメラマンでした。

そんな時、末井は新入社員の笛子(三浦透子)に恋をし、猛アプローチの末に肉体関係に漕ぎつけます。

しかし、実は笛子は精神を病んだ女性で、末井は後々つきまとわれてしまうことに…。

その後、「ウィークエンドスーパー」は廃刊となり、1981年には新雑誌の「写真時代」を創刊。

人気アイドルが表紙を飾っているものの内容は過激路線。

荒木経惟の撮りおろしをはじめ、南伸坊や嵐山光三郎といった著名人たちも連載ページをもつ、他に類をみないエロ雑誌でした。

これが30万部を超える大ヒット雑誌へと成長。

末井のもとに大金が転がり込むようになります。

すると、末井の金銭感覚も狂いはじめ、先物取引に巨額をつぎこんだり、行きつけのスナックの改装資金を気前よく出してあげたり、ポケットの中の小銭を路上に捨てたり、完全におかしくなっていました。

その後、雑誌が発売されるたびに末井は警視庁から呼び出され、始末書の提出を繰り返しますが、発行部数35万部をピークに、「写真時代」は廃刊となってしまいます。

1988年、今度は「パチンコ必勝ガイド」を創刊しました。

パチンコジャーナリストとして「ゴンゾーロ末井」の名でCMにも出演し、女装姿で「玉きゅん!」と言って強烈なインパクトを残しました。

その後、末井は退社。

現在は文筆家として活動するほか、サックス奏者としても活動しています。

End



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『素敵なダイナマイトスキャンダル』は実話を元に?

ネタバレを含みつつ、あらすじなどについてご紹介しましたが…

今みたいにネットもなかった時代(そしてAVもなかった時代)、エロと言ったらもっぱら雑誌でしたが、そんなエロ雑誌に革命を起こした「写真時代」

映画の中でも高校生が赤電話から編集部に電話をかけるシーンが出てきますが、そのシーンひとつとっても、当時は限られた情報の中から読者自身が妄想をふくらませて楽しんでいた様子が、懐かしく思い出されます。

規制についてもまだ曖昧で、多少過激な描写があったとしても大目に見てもらえる緩い時代でしたが、ちょっとのことでもすぐに叩かれて炎上してしまう現代では、考えられないことかもしれません。

昭和という時代は、今のように情報やテクノロジーが発達していなかったけれど、ある意味、自由があって、どこか寛容で、良い時代だったなぁ…そんなノスタルジックな気持ちにさせてくれる作品でした。

母親が若い男とダイナマイトで心中! という嘘のような実体験をもつ主人公ですが、そんな過去にとらわれてきた末井が、「母の最大最悪の事件が、僕を村から吹き飛ばしてくれたのかもしれない」と自分自身に折り合いをつける場面には妙な説得力がありました。

それというのも、社会人になってからの末井の人生がとてもエキサイティングでユニークすぎるため、そのベースに壮絶な過去があるということが納得材料になるわけです。

末井を演じた柄本佑はもちろん、他のキャストもみな好演。昭和の空気感が色濃く感じられる”素敵な”作品です。