映画「コーヒー&シガレッツ」を見ましたので、ネタバレをご紹介します。
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コーヒー&シガレッツのあらすじ
『変な出会い』
ロベルトはコーヒーを飲んでいた。そこに来たスティーヴンという男。この2人は初対面。
2人は乾杯しコーヒーを飲んだ。
これから嫌いな歯医者に行くというスティーヴンだったが、話の流れで何故がロベルトが代わりに行くことに。スティーヴンは歯医者の時間と場所が書いてあるメモ書きをロベルトに渡す。
ロベルトは、では歯医者があるので。とその場を立ち去った。
『双子』
テーブルの上に置かれる2つのコーヒー。
2人はメンフィスの喫茶店にいた。女の子と男の子の双子だ。
そこに「おかわりいる?」とやってくる店員。
そして君たち双子?とグイグイ質問してくる店員。しまいには、ここいい?と2人の間に座り始める。
実はエルヴィスが双子だったのは知ってるかい?と店員はエルヴィスの話を永遠するが、双子はエルヴィスファンではない。店員はそこで何してる?と呼ばれようやく席を立った。
ここ音楽もコーヒーもサイテーだな。とテーブルに足を乗せる双子達だった。
『カルフォルニアのどこかで』
ジュークボックスを見て、席に戻りコーヒーを飲むイギー・ポップ。
そこにトム・ウェイツがやってきた。
この店のジュークボックスには君の曲はないよ、というイギー。
テーブルにタバコが置いてあった。前の客の忘れ物だという。2人とも現在禁煙中。
タバコをやめたら神経が研ぎ澄まされ、集中できるようになったよな!と盛り上がる2人。
しかしトムはおもむろにタバコを吸い始める。肺まで入れないよ、装飾品だと言いながら。
すると、イギーも我慢できずタバコを吸い始めた。うまいな~と笑顔で分かち合う2人。
そしてじゃあ、もう行くよとイギーは席を立つ。
イギーがいなくなるとトムはジュークボックスを見に行く。そしてなんだ、あいつのも無いじゃんと呟く。
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『それは命取り』
コーヒーを飲みながら、老人2人がなにやら揉めている。
お前はバカだ。まだタバコを吸っているのか?タバコは害だ、命取りだぞ!と警告する。
無理だ、ニコチン中毒なんだと答える。
しかしあれだけタバコをやめろ、と言っていた男の方はカフェイン中毒だった。
俺はタバコを、コーヒーをやめない、とそれぞれ言い合う2人だった。
『ルネ』
タバコを吸い雑誌を読みながらコーヒーを飲む美しい女性。そこにコーヒーのおかわりを注ぎにくる店員。
彼女は色も温度もちょうど良かったから要らなかったのにと言う。
彼女はミルクと砂糖を足し、また自分好みの色に変えていく。
そこに何回もやってくる店員。
おかわりはいらないとマグを手で塞ぐそぶりを見せる。店員は美しいこの女性と関わりを持ちたかったのだ。しかし女性は全く相手にしなかった。
『問題なし』
アレックスはコーヒーを飲み、テーブルの上に2つのサイコロを転がす。
そこにやってくるイザック。
久しぶりに会いたいと電話してきたから、何があったのかと思ったよというイザック。
アレックスはただ、お前に会いたかったと言う。
本当に相談事はないのか?俺は親友だぞ。なんでも話せというイザック。
それに対し全て順調だと答えるアレックス。
なら、もう行こうかなというイザック。
本当に何もないか?としつこく聞いた。
申し訳ないけど何とないという。
彼がいなくなりまたサイコロを、取りだす。
アレックスの投げたサイコロはいつも必ずゾロ目になるのだった。
『いとこ同士』
久しぶりと抱き合う2人の女性。顔がそっくりな2人はいとこ同士。
エスプレッソを頼む2人。ケイトは女優をやっている。そこにいとこが遊びに来たのだ。
ケイトはスーパーセレブ、いとこは貧乏な自由人だった。
この店は禁煙だが、いとこはあなたになら誰も文句は言わないわよと無理やりタバコを勧める。
ケイトはしかたなしに受け入れ、2人は一緒にタバコをふかす。
いとこはタバコをふかしながら、ケイトにさんざん嫌味を言って見せた。
そしてケイトが帰った後、再びタバコに火をつけるいとこ。
すかさずやってきた店員にここは禁煙ですと注意されるのだった。
『ジャック メグにテスラコイルをみせる』
ジャックとメグは店でコーヒーを飲みながらタバコを吸っている。
メグはジャックにテスラコイルの話をしてとせがむ。
2人の座るテーブルの横にはこの場所に似つかわしくない大きなテスラコイルが置いてあった。
そして2人はサングラスをつけテスラコイルのスイッチを入れる。
テスラコイルは電流を流し稲妻を走らせた。しかし途中でショートしてしまう。
くそッ失敗だ、というジャック。家に帰って調べようとテスラコイルを運び出した。
『いとこ同士?』
モリーナの待つ所にスティーブがやって来た。
彼らは紅茶を注いで乾杯をした。スティーブは人気俳優、モリーナも俳優だが人気とは言えない。
モリーナは偶然発見してしまったと興奮気味に家系図を出した。
家系図を指差し、実は君と僕はいとこ同士だ。と伝える。
スティーブといとこ同士なんて自慢できる!と喜ぶモリーナ。
この奇跡を何が舞台や映画とかにできないかな?というモリーナ。いとこ同士と分かった俳優2人の話!とテンションが高いがスティーブは全く乗り気ではない。
モリーナに対し失礼な態度を取りまくる。
しかしスパイク・ジョーンズからモリーナに電話がかかってきて、先ほどの企画の話をする。
なんかダメみたいよ、と電話口で話している。
ジョーンズの大ファンというスティーブンは手のひらを返した。
しかし散々失礼な態度を取られたモリーナはその場を後にする。
ドジった。と悔しがるスティーブンだった。
『幻覚』
RZAとGZAはコーヒーショップで待ち合わせをしていた。
カフェインを悪としている2人はノンカフェインコーヒーを飲んでいた。
そこに店員がコーヒーのおかわりいかが?とやってくる。
カフェインは重度の幻覚を起こすから結構だと断る。
すると店員は僕のは幻覚なのかも…と突然コーヒーをがぶ飲みする。
その店員の顔を見た2人は驚いた。俳優のビル・マーレイか?と尋ねると、
そうだが、ここだけの話にしといてくれとビルは答えた。
君たちはウータン・クランだね?と聞き返すビル。
ビルはカフェイン&ニコチン中毒だった。
そんな彼に対し、咳を止める嘘のアドバイスを教えてあげた。
ビルはアドバイス通りに洗剤でうがいをした。
『シャンパン』
老人2人はポツリと椅子にかけていた。
なんだかこの世に忘れ去られたみたいだと呟く。
こうしているとマーラーの曲が聞こえてきそうだといい、2人は耳に手を当てた。
2人がいる場所は武器庫だった。
そして今は作業の休憩中。
そして2人はコーヒーをシャンパンにみたて乾杯をした。
そして少し眠る、といった1人の老人。彼は目覚めることのない深い眠りについていった…。
「コーヒー&シガレッツ」の感想・見どころ
この作品は、人気俳優やラッパーが実名で出演するオムニバス映画。あまりのオールスターキャストぶりに、ジム・ジャームッシュがどれほど偉大かを思い知らされる。
スティーブ・ブシェミ、イギー・ポップ、トム・ウェイツ、ケイト・ブランシェット、ビル・マーレイ、ウータン・クラン…。
映画や音楽、カルチャーに詳しい人なら、ワクワクが止まらないこと間違いなし。
ストーリーは全部で11作のオムニバスになっており、彼らのくつろぐテーブルにはコーヒーが置かれている。
しかし、『いとこ同士?』の1作のみは紅茶が置かれている。
この作品に出演するモリーナとスティーブンがイギリス出身だからだろうか。ジム・ジャームッシュのオフビートな笑いと、センスのよいキャスティングや言葉選び、構図が見ていて気持ちのいい作品。