ウェス・アンダーソン監督による超豪華キャストのコメディ作品。
ブルース・ウィルス、エドワート・ノートン、ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンドなどが気の抜けた大人たちを演じるなか、ストーリーは少年少女の駆け落ちの逃避行という物語。
是非、無料で見れるので映像でもお楽しみください!
映画「ムーンライズ・キングダム」のあらすじ
舞台は1965年、ニューペンザンス島。そこに住む12歳の少女スージーの元に、サムという男の子から手紙が届いた。そこには駆け落ちの計画が綴られていた。
この島で活動する、「キャンプ・アイヴァンホー」。サムはこのキャンプに所属するボーイスカウトだ。ある朝のこと、いつも通り朝食の席に着くウォード隊長。しかし空席がひとつあることに気がつく。サムの姿が無い。彼のテントを見に行くと、穴が空いており脱走していた。
急いで隊長は、島の警察・シャープ警部に連絡を取る。シャープ警部からサムの家族に連絡を取るが、サムの両親は何年も前に他界、そしてサムの面倒をみていた里親家族は彼を煙たがっていた。その為、ボーイスカウトに入隊させたのだった。もうサムのことは面倒を見れないという里親。福祉局が引き取るだろうといい、電話を切られてしまった。
一方スージーの家は、父と母、弟が3人いるが、母はシャープ警部と不倫関係にあった。スージーもまたキレやすい子供として、家族の中では問題児扱いだった。
遡ること1年前、教会で開催された児童劇を見に行くボーイスカウトの面々。劇が退屈になったサムはその場を抜け出し、楽屋に侵入する。そこで初めてスージーと出会った。彼女は腕をケガしていた。それを見たサムは、どうしたのと尋ねる。するとスージーは鏡の中を殴ったの、と答える。
お互いに一目惚れをした2人は、その日から文通を繰り返す。サムとスージーはお互い過激な超問題児。そんな2人はお互いのことを唯一の理解者とした。2人は駆け落ちを計画し、実行に移したのだった。
ボーイスカウトで養ったアウトドア知識を持って、スージーを先導してくサム。2人の目指す場所は、島の奥地にある入江だ。
一方、スージーの家出に気がついた彼女の家族。シャープ警部と彼女の父は、一緒に捜索に出かけるが、父はシャープ警部と妻の浮気に気がついていた。いくら探しても見つからないサムとスージー。シャープ警部は群警察にも依頼を出し、いよいよ捜索も大掛かりなものに。
サムが所属していたボーイスカウトのメンバーたちも捜索をしていた。サムはボーイスカウトの仲間たちから毛嫌いされていた。そんな彼らに見つかってしまうサムとスージー。スージーは持ってきたハサミでボーイスカウトの一人を刺してしまう。
やっぱり私ってキレてる、というスージーに、正当防衛さと声をかけるサムだった。2人は勝利し、ボーイスカウトたちは退散した。
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映画「ムーンライズ・キングダム」のネタバレ
そしてついに、サムとスージーは目指していた入り江にたどり着く。2人はそこの入り江を自分たちのものにし、キャンプをした。大人になったら何になりたい?と聞くサム。スージは一箇所に留まらず冒険の旅に出たいと答えた。
サムも同意見だった。そしてスージーは、私も孤児になりたい。特別な子供だもの、と話す。それは違う、と答えるサム。でも君のことが大好きだと伝えた。2人はキスをして、一晩を入り江で過ごした。
翌朝、ヘリコプターの音で目がさめる2人。テントを開けてみると、そこには両親、警部、隊長、みんなが勢ぞろいしていた。連れ戻され、引き離されるサムとスージー。スージーは自分の家に、そしてサムは帰る場所もなく、シャープ警部に一時的に預けられることに。
一方、ボーイスカウトのメンバーたちはサムが孤児だったことを知って手のひらを返した。可哀想だ、助け出そうとサムとスージーの救出作戦を考える。そしてボーイススカウトの活躍で、2人は見事逃げ出し、島を出た。そして別の島のキャンプを新たな目的地とした。
そのキャンプにいたベンという男に神父役を務めてもらい、2人は結婚式をした。法的には無理なので、心の儀式として。その後、サムたちは必死に追手から逃げた。サムたちがいる島には巨大な嵐が迫っていた。ダムが崩壊し、鉄砲水がキャンプを流した。島の人たちは、街の教会に避難することに。
またサムとスージーも教会に身を潜めていた。教会に集まる、両親、警部、隊長、福祉局の面々。彼らは今回の件で罪をなすり付け合うダメな大人たちだった。
サムとスージーは大雨の中、教会の屋根に登っていた。逃げるため、そこから飛び降りようとしていたのだ。飛び込む前に、結婚してくれてありがとうと告げるサム。
そして飛び込もうとしたその時、シャープ警部が助けに来た。サムのことを養子にしたいと告げる警部。サムはそれを受け入れ、間一髪2人は助かった。
警部の養子になったサム。パトロールに一緒について来てはスージーの家に立ち寄った。
2人が一晩を過ごした入り江は嵐で形がかわり、新たにムーン・ライズキングダムと名付けられた…。
映画「ムーンライズ・キングダム」の感想・見どころ
今や、世界中の映画ファンから愛されるウェス・アンダーソン。そんな彼が、2012年に発表した作品。本作は、12歳、超問題児の2人の逃避行ものになっている。
超問題児の主人公2人だが、周りの大人たちもロクでもない人ばかり。そんな登場人物がオフビートな笑いを誘う。
見所は、なんといっても豪華キャスト人。ブルース・ウィルス、エドワート・ノートン、ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンド…。一流の超人気スターたちが揃いも揃って、気の抜けた大人を演じている。
また、本作でもこだわり抜かれたセット、ファッションが光る。公開当時、日本のファッションブランドMUVEIL WORK(ミュベール ワーク)がムーン・ライズキングダムとのコラボ商品を発表したことで話題になった。
その後グランド・ブタペストホテル公開時もMUVEIL WORKとのコラボアイテムが登場した。
映画ファンのみならず、ファッション、インテリア好きからも人気が高いウェスアンダーソン。この作品が好きな人は、彼の作品は全てチェックすべき!