映画セッションを視聴したのであらすじ・ネタバレを紹介します。
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この記事にはネタバレが含まれますのでご注意ください。
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「セッション」のあらすじ
最高峰の音楽学校、シェイファー音楽院。スタジオ内に鳴り響くドラムの音。そのドラムはどんどんテンポを上げていく。ニーマンは1人でドラムの練習をしていた。
そこに有名なフレッチャー教授が現れる。彼は自分のバンドの楽団員を探していた。彼の指示に従いドラムを叩いてみるが、その演奏を見たフレッチャーは無言で部屋を立ち去ってしまう。
フレッチャーは学校でも最高峰のバンドを率いる教授だが、いきすぎた指導で有名だった。ニーマンはフレッチャーが自分の演奏を気にかけてくれたことを嬉しく思っていた。
ニーマンは今自分が所属している楽団でも主奏者では無かった。自分が所属している楽団で練習しているとそこにフレッチャーが突然踏み込んで来る。
楽団員を探しているフレッチャーは、トロンボーン、サックスと次々ワンフレーズずつ披露させ実力を見ていった。そしてニーマンもドラムを披露。フレッチャーはドラムス来い、とニーマンを指名する。
ニーマンは初めてフレッチャーのバンドの練習に参加する。フレッチャーがスタジオに入ると空気が一瞬でピリっとした。このバンドにはドラムの主奏者はタナーがいた。タナーに変わりいよいよニーマンが叩かせてもらえる番が来た。
叩き始めるとフレッチャーがテンポがなってないと言う。遅い、早い、やや早い、遅い。しまいには、椅子を投げられる。
1•2•3•4のテンポに合わせ頬を叩かれ、他にも精神的に追い込まれるような暴言で激しく叱責される。耐えきれず、涙が溢れるニーマン。初めての練習でフレッチャーの洗礼を浴びる。
悔しい思いをしたニーマンは、手の皮がむけ血が出るほど練習に励んだ。自分を追い込みドラムを叩き続ける。
そしてフレッチャーのバンドは、オーバー・ブルック・ジャズコンテストに参加する。休憩中、主奏者のタナーに楽譜を持っててくれと渡されるニーマン。
ニーマンの不注意でその楽譜を無くしてしまう。タナーは楽譜を暗譜しておらず、ステージに立てないという。
代わりにニーマンが名乗りをあげ、ステージに出ることに。見事コンテストでフレッチャーのバンドは優勝する。これを機にニーマンは主奏者にのし上がった。
しかし、しばらくするとフレッチャーはまた別のドラム奏者を連れて来る。連れて来た新入りとニーマンとタナーを競わせる。
誰を主奏者にするか、フレッチャーは振るいにかけていた。精神的苦痛を浴びせられながら、全員で代わる代わるドラムを叩き続けた。満身創痍の中、最速のスピードで叩き続けたニーマンが主奏者に選ばれた。
ダネレン大会当日、会場に向かっているとニーマンの乗っていたバスがパンクしてしまう。死ぬ気でつかんだチャンスを失うまいと、ニーマンはレンタカーを借り急いで会場に向かう。
しかし、レンタカーの店にドラムスティックを忘れてきてしまう。出番までに自分のスティックでポジションに入れ、でなきゃ終わりだと告げられる。
車を飛ばし、スティックを取りに行くが、帰り道で事故にあってしまう。大怪我を負い血だらけになりながらも、ニーマンは諦められず走って会場に向かう。
「セッション」の結末ネタバレ
血だらけでステージに入り演奏を始めるが、やはりこの怪我じゃドラムを叩けない。フレッチャーに終わりだと告げられる。
その後、怒り狂ったニーマンはステージでフレッチャーにタックルをする。殺してやる、と取り乱しそのままニーマンは連れて行かれた。そして退学処分となった。
後日、弁護士がニーマンの家にやってくる。先日、フレッチャーの元教え子が首を吊って自殺したという。彼の行き過ぎた指導があったのではないかと、訪ねてきた。
ニーマンはフレッチャーについての全てを話した。ニーマンの密告がきっかけでフレッチャーも音楽院を去ることになった。
ニーマンはバイトをしながら、他の大学への編入準備を始めていた。とあるジャズバーの前で足を止める。そこでフレッチャーがピアノを演奏していた。
彼の演奏に思わず聞き入ってしまうニーマン。ニーマンに気がついたフレッチャー。二人は久しぶりに話すことに。
フレッチャーは自分が目指していたものをニーマンに話し始めた。みんなを期待以上のところまで押し上げるにはあの指導が必要だったと。
世の中甘くなった、だからジャズが死ぬわけだと。そして別れ際、フレッチャーは自分の今率いてるバンドにニーマンを誘う。
今度コンサートがあり、曲目はいつもやっていた「Whiplash」と「Caravan」だから参加しないかと。ニーマンは素直に嬉しかった。
コンサート当日。ニーマンはフレッチャーのバンドに参加することにした。ニーマンのことを心配していた父も見にきてくれている。
今回はたくさんのスカウトマンが見にきている、スカウトマンは一度見た人間を忘れないからチャンスだ。と伝えるフレッチャー。ステージに立つ。演奏がはじまる前にフレッチャーが演説をする。今日は新曲の「Upswingin’」を演奏すると。
ニーマンは愕然とする。自分が一度も演奏したことのない曲目だったからだ。フレッチャーがニーマンの元に。「私をなめるなよ、密告者はお前だろ。」と告げる。
フレッチャーの仕返しだったのだ。もちろん、演奏はズタボロ。心も折れ、ステージを後にするニーマン。袖で見ていた父が「もう帰ろう。」とニーマンを抱きしめる。
しかし、ニーマンは再びステージに戻る。そしてフレッチャーが演説をしている中、勝手にドラムを叩き始めた。「どういうつもりだ」と怒るフレッチャー。
しかし、ニーマンはやめない。俺が合図する!と言い返し周りの楽団員も巻き込み「Caravan」を演奏する。
ニーマンのドラムは素晴らしかった。魂の内側から全てのエネルギーがドラムに注がれていた。
それを見たフレッチャーも、次第にニーマンの演奏を受け入れ、心から楽しんでいた。フレッチャーが求めていた極限以上の演奏がそこにはあった。
その瞬間、二人は絶対的な信頼関係で結ばれたようだった。最高のパフォーマンスを見せたニーマン。そして次の曲が始まる………。
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感想・みどころ
これは、監督デイミアン・チャゼルが自分の学生時代の話をベースに作り上げた作品。彼は音楽を志していた青年でした。
元々20分ほどの映画として作成されましたが、それがサンダンス映画祭で注目を浴び、長編として製作することになりました。見どころは、ニーマン役のマイルズ・テラーの渾身の演奏。
彼はもともと10年以上ドラムを叩いていましたが、本作の撮影にあたり過酷なレッスンをしていました。
劇中のドラムはほぼ本人の演奏で構成されています。劇中、ドラムセットについていた血しぶきも彼のものでした。
またJ.K.シモンズもはまり役で、パワハラ演技が抜群です。その内側にある、孤独や虚しさもしっかり演じきっており、怖すぎるフレッチャーもどこか憎むことができません。
そしてラスト20分、ニーマンのドラムとフレッチャーとの演技合戦は息を止めてしまうほどの迫力があり、とても大きなカタルシスとなります。
ニーマンとフレッチャーの間に一瞬だけ芽生える信頼関係、そして幸福感。その後の2人の音楽人生は破滅的かもしれませんが、ラスト20分には爆発的な煌めきが確かに収められています。
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