2015年にドイツで公開された映画『ヴィクトリア(原題:Victoria)』
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この映画は『ベルリン国際映画』などでドイツ映画賞を総なめにしたほど高い評価を受けました。
この映画は全編140分をワンカットで撮影されたということでも大きな話題となっています。
ストーリーは少女ヴィクトリアが4人の青年と知り合ったことで人生が一変してしまうというクライム・サスペンス系の映画です。
今回は2015年のドイツ映画『ヴィクトリア』のあらすじ・ストーリーや見た感想などをお伝えしていきます。
※あらすじ・ストーリーにはネタバレ・結末なども含まれていますのでご注意ください。
映画ヴィクトリアのあらすじ・ストーリー
登場人物
主人公:ヴィクトリア
4人の男
・ゾンネ(リーダー)
・ボクサー
・ブリンカー
・フース
映画は主人公ヴィクトリアがクラブで踊るシーンから始まる。
あどけなさの残る少女ヴィクトリア。
彼女は3ヶ月前にスペインからドイツへとやってきたばかりだったため、まだドイツ語がよく話せない。
そんなヴィクトリアだがクラブで踊り帰る途中、見知らぬ4人の青年に声をかけられる。
4人はパッと見チンピラ風だがどこか愛嬌があって悪人とは思えない。
4人の名前はスキンヘッドのボクサーと髭面のブリンカー、童顔のフース、そして気さくなリーダー格のゾンネだった。
まだドイツになじめていなかったヴィクトリアだが、思わぬ出会いに喜ぶ。
4人と意気投合したヴィクトリアはビールを飲み語り合い、楽しいひとときを過ごした。
このとき4人はある「仕事」を行う予定だった。
スキンヘッドのボクサーが刑務所に入っていた時に世話になった人に借りを返すためだと言う。
しかし、困ったことに運転手役だったフースが泥酔してしまった。
ボクサーとゾンネは困った挙句、ヴィクトリアに運転手の代役を頼む。
ゾンネの「仕事が終わったら無事に送り届ける」と言葉に信じ、ヴィクトリアは運転手役を快く引き受けてしまう。
ヴィクトリアの運転で、ボクサーとブリンカー、ゾンネの3人を乗せ「仕事」の依頼主のところへ赴く。
するとそこは「ギャング」のアジトだった。自動小銃を構えた男たちに囲まれる4人。
仕事の内容は「銀行強盗」だと言う。
4人には拳銃と興奮剤のコカインが渡された。
失敗すれば自分の命がない。だがもう後には引けない。
逃げれば殺され、失敗すれば警官に射殺されるかもしれない。
生き残る道は…銀行強盗を成功させるしかない。
覚悟を決めたヴィクトリアと3人はターゲットの銀行へと赴く。
到着するとボクサーとブリンカー、ゾンネが目出し帽かぶり拳銃を構えて銀行へ突撃した。
そして銀行強盗は無事成功したのだった。
生きるか死ぬかのプレッシャーから一転して喜びと興奮へと変わった。
そして興奮冷めやらぬ4人はクラブに戻り祝杯をあげるが…。
ここからヴィクトリアの本当の悪夢だった。
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映画ヴィクトリアのラスト・結末(ネタバレ注意)
クラブに戻り銀行強盗の成功を祝うヴィクトリアと3人。
さめやらぬ興奮のなか「成功」の喜びを確かめあった。
ヴィクトリアはいつの間にか心惹かれていたゾンネと抱き合いキスをする。
そんな中ボクサーもブリンカーが羽目を外し過ぎたため4人は警備員に追い出されてしまった。
仕方なく車へ戻る4人。
するとそこにはパトカーがいた。
予想外のことにパニックに陥った4人は反射的に逃げてしまう。
逃げる4人を警察はすぐさま察知し、追いかけて発砲してきた。
ギャングから渡された拳銃で応戦するボクサーとブリンカー、ゾンネ。
ブリンカーが背中を撃たれ、ボクサーも足を撃たれ身動きできない。
ゾンネとヴィクトリアは現場からからくも逃げ出してマンションの1室へ押し入った。
ところがそこは赤ん坊を抱えた若い夫婦の部屋だった。
ゾンネは拳銃を振り回し夫婦を脅す。
興奮するゾンネをたしなめるヴィクトリア。
泣き叫ぶ母親に床に伏せる父親。
もう警官がそこまで迫っていた。
追い詰められたゾンネとヴィクトリアは赤ん坊を抱き、夫婦を装い警官が駆け上る階段を降りていく。
赤ん坊を抱える2人を警察は犯人だと気づかない。
マンションの外に出た2人は、赤ん坊を道路脇に置き、タクシーに乗って現場から逃走する。
警官との打ち合いで脇腹を負傷していたゾンネはヴィクトリアとホテルに逃げ込んだ。
出血がひどく次第に意識が朦朧としてくるゾンネ。
もう助からないことを悟ったゾンネは、ヴィクトリアに逃げるよう促すがヴィクトリアはそれを拒否。
そして…ゾンネはベッドの上で息を引き取った。
悲しみに暮れ狼狽するヴィクトリア。
楽しい出会いからわずか2時間弱でまさかこんなことになろうとは…。
ゾンネをホテルに残し、ヴィクトリアはホテルを後にする。
ヴィクトリアの悪夢の140分間はようやく終わりを告げたのだった。
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映画ヴィクトリアの感想とまとめ
この映画は全編140分のワンカット(カメラを回しっぱなし)で撮影されています。
編集も一切されておらず俳優たちの息遣いなど生々しいリアルな描写がそのまま描かれています。
また映画を盛り上げるようなBGMや効果音なども一切加わっておりません。
とてもリアリティが高い映像に仕上がっています。
この辺はどちらかと言うと日本映画やフランス映画に近いテイストではないでしょうか。
ハリウッドのような派手な演出はありませんが、ワンカット映像という斬新な方法を用いることでリアリティのあるスリリングな内容に仕上がっています。
これはもうアイデア勝負ですね。
ストーリーとしてはクライム・サスペンスにありがちな日常から一転して悪夢へ転落するパターンです。
クライム・サスペンス系の映画を見飽きている人にとっては新鮮味にかけるストーリーですが、それ以外に人にとっては斬新なストーリーに感じるのではないでしょうか?
管理人はこの手の映画は結構見てきたのでちょっと物足りなさは感じました。
でもそれ以上にこの映画の魅力は140分間のワンカット撮りっぱなしの映像をそのまま流していることですね。
脚本はわずか12ページらしく、セリフはほとんど俳優まかせのアドリブだそうです(笑)
その間、約2時間弱カメラマンが俳優たちを追いかけて撮りっぱなしで撮影をしたとのこと。
つまり観客が見ている140分間がこの映画の撮影時間と言うことですね。
観客が見ている140分間はそのまま主人公が体験した140分の出来事なので、まるで自分が体験しているような錯覚に落ちるリアリティがありました。
見る前にこのことがわかっていればより一層楽しめる映画だと思います。
管理人的はおすすめ度は
★★★★☆(4.5)
くらいです。
とにかく斬新でスリリング。
普通の少女がわずか140分後には人生が一変してしまうお話です。
日本でも本年2016年5月から全国の劇場で公開されます。
興味のある方はぜひとも映画館に足を運んではいかがでしょうか。
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