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『バケモノの子』に登場するチコの正体?母親だという噂だけど…

映画『バケモノの子』はタイトルの通り、人間ではない不可思議な“バケモノ”たちに人間の少年が出会い、作中にも、主人公の九太(蓮)の師匠である熊鉄を含め、様々なバケモノが登場します。

そのなかでも特に主人公が“バケモノ”の世界に足を踏み入れるきっかけとなった、母親が亡くなった後、突如現れた不思議な生き物・“チコ”。

ふわふわとした白い毛におおわれ、てのひらに乗るほどのサイズで、普段は九太(蓮)の髪のなかに隠れている、謎の生き物ですね。

いつも九太に寄り添い、とっても愛らしいキャラクターですが、なぜ九太の元に現れたのか、どうしていつも九太に寄り添うのか、何かと謎の多いキャラクターです。

ちまたではチコの正体は九太の母親の生まれ変わりとの噂もありますが、果たしてその真相はどうなのでしょうか?

今回は映画『バケモノの子』の謎の生物チコについて、その正体に迫ってみましょう。

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『バケモノの子』で登場するチコはどんなキャラ?

 

『バケモノの子』で登場するチコは、ふわふわの白い体毛に覆われた、小さくて愛くるしい、九太にいつも寄り添っている、正体不明の生き物です。

サイズは手のひらに乗るくらいの、とても小さな生き物で、普段は主人公の髪の中に隠れていて、主人公以外の存在に対しては姿を見せません。

主人公にいつも寄り添うペット的なポジションは、スタジオジブリに働いていた細田守監督ならでは、スタジオジブリ作品へのオマージュ、あるいはその影響を受けたことで自然と生まれたキャラクターということでしょうか。

もともと細田守監督は、宮崎駿監督の『ルパン三世・カリオストロの城』の大ファン。その後も、スタジオジブリに勤めたほどでしたので、少なからずジブリ作品から影響を受けていることは間違いありません。

主人公にいつも寄り添い、時には支えてくれるマスコットキャラクターとしての存在は、まるで『となりのトトロ』のまっくろくろすけや、『風の谷のナウシカ』のテト、『魔女の宅急便』の黒猫・ジジのようですね。

ただこのチコは、ジブリ作品のマスコットキャラクターと同じく、登場時からして、謎が多く、その正体は不明です。

主人公が母親を亡くし渋谷の雑踏で街をさまよっていた時に、チコは主人公の髪のなかからいきなり現れました。

繁華街で突如現れた生き物ですから、ネズミということも考えられますが、それにしては、成長し青年になった九太(蓮)にも寄り添っていますし、寿命が長すぎます。

また、ヒロインの楓はチコの存在に気付きますが、他の人たちからはまるでチコの存在は見えていないかのようです。

なので、チコは実際の生物なのではなく、『バケモノの子』の世界だからこそ存在しうる、人智を超えた生物か、主人公と、主人公に波長の近い人にしか見えない、心の中にいる存在なのでしょう。

父親と母親を、強引に別れさせた親戚たちを憎む気持ちでいっぱい時にチコは現れたことから、主人公の蓮(九太)が心に闇を宿したことへの、細田監督なりの表現なのかもしれません。

チコの正体は?母親って噂は本当なのか?

さて、ここで気になってくるのが、チコの正体。

調べてみますと、チコは「実は、主人公の、亡くなった母親なのではいか?」という噂があるそうですが、その噂は本当でしょうか?

チコの正体が、実は主人公の母親なのではないか、という噂ですが、そういわれるきっかけとなったことには、いくつかの要因が考えられています。

まず、チコの登場時の状況です。

この時、主人公は、最愛の母親を交通事故で亡くした失意のなかにありました。

自分たちの元を去った父親、両親を引き離した親戚を憎み、そのために主人公の心の闇が具現化してしまう程の、怒りや憎しみに囚われ、哀しみでいっぱいの状況でした。

そのような時に自転車置き場に座りこみうつむく主人公の髪の中から、チコは、いきなり現れます。

繁華街のどこからか、主人公の髪の中に飛び込んだが、主人公が茫然とするあまり、気付かなかったのか、それとも、主人公の髪の中から、突如として生まれたのか…。

いずれもしても、この時、主人公は、人生で最も辛い状況でした。そんな時に現れ、そっと主人公に寄り添ってくれたのが、正体不明のこのチコなのです。

このチコはなぜかはじめから主人公に対し、深い愛情と信頼を抱いており、どこに行くにも一緒。

それどころか、主人公が闇の力に囚われそうになった時には、体を張って主人公を目覚めさせようとします。

チコは、よほど九太(蓮)のことが大事なのでしょう。このように主人公に献身的な様子は、まるで母親のようです。

また、チコはなぜか、九太(蓮)にしか見えていません。チコの登場シーンは、九太(蓮)と二人きりのシーンばかりですので、周りの人に見えているかは、不明です。

しかし、周りの人たちがチコに対してまったくコメントをしないのを見ると、見えていないのではないか?と考えられます。

そのなかでなぜか、楓だけは爆風で飛ばされそうになったチコを、キャッチすることができました。

これは、九太(蓮)が心を許した存在だから見える、波長の合う人間なら見える、など、様々な説がありますが、もしチコが本当は母親だったとしたら、母心で、楓に息子の異性としてのパートナーと認識し、チコの意志が楓には特別に反映されたのではないか、と、考えることができます。

また、チコの登場シーンは、母親の声が聞こえたり、母親を思い出すシーンであることも多いです。

これが特に、チコが実は主人公の母親なのではないか、と言われる説です。

『バケモノの子』の世界には、転生について言及されていますが、バケモノの宗師が引退すると、神格化され、付喪神に転生する、という考えがあるのです。

チコはこのような世界で存在することから、チコは母親が転生した存在、もしくは、母親の想いが思念化された存在なのではないか?と、噂されるのではないでしょうか。

チコの声を担当した声優さん

チコの声を担当した声優さんは、劇団ひまわり所属の諸星すみれさんです。

『バケモノの子』の出演時、若干十代でしたが、その演技力には定評があります。

チコは、しゃべらず、鳴き声のみのキャラクターでしたが、印象的な可愛らしい声でしたね。

『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』の、ニーナ・タッカー、細田守監督の『サマーウォーズ』にも、陣内真緒役で出演しています。細田守監督の代表作にも出演されていることで、信頼を得ているのですね。

これも不思議な縁ですが、幼少期にジブリの『千と千尋の神隠し』を見て、「湯婆婆」に憧れたそうです。『バケモノの子』は、『千と千尋の神隠し』を踏襲している、とも言われています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。謎の多い『バケモノの子』のなかで、小さな謎の生物チコ。今回はその正体に迫ってみました。

『バケモノの子』の世界では、人の「想い」がとても大切にされ、その「想い」が具現化される世界観となっています。

そのため、チコという存在は息子を想う母の愛情が具現化したもの、きっと作品の核の部分を表しているではないでしょうか。

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