映画『ガール・オン・ザ・トレイン』のネタバレです!
大ヒットのミステリー小説を映画化した『ガール・オン・ザ・トレイン』
通勤電車の車窓から理想の夫婦が暮らす家を眺めることで、離婚の傷を癒やしていたヒロインが殺人事件に巻き込まれていくミステリー。
不倫、DV、記憶喪失、アルコール依存症…
次第に明らかになっていく登場人物たちの秘密。
殺人事件の犯人はいったい誰なのか?
最後にたどりつく衝撃の結末とは?
今回はそんな映画『ガール・オン・ザ・トレイン』の詳しいあらすじやネタバレについて
触れていきたいと思います。
※注意:結末ラストまでネタバレしていますので映画を見ていない方はご注意ください。
あらすじ・ストーリー
では、まずあらすじから。
会社をクビになってからも毎日、通勤電車に乗りつづけるレイチェル(エミリー・ブラント)。
彼女の目的は、車窓から理想のカップルが暮らす家を観察すること。
幸せそうなそのカップルを眺めることで、離婚の傷心を癒やそうとしていました。
理想のカップルの女性の名はメガン(ヘイリー・ベネット)
ベビーシッターをしていますが、幸せそうに見えた彼女にもある秘密が…
メガンの仕事先は自宅の2軒隣の家。
そこは、レイチェルの元夫のトム(ジャスティン・セロー)が再婚相手のアナ(レベッカ・ファーガソン)と暮らす家でした。
そんなアナの悩みは元妻レイチェルによるストーカー行為。
無言電話や突然の訪問、あるときは子供を連れ去られそうになったことも。
そんなレイチェルに怯えるアナでした。
ある日のこと、レイチェルはいつものように車窓からメガンの家を観察していると別の相手とキスをするメガンの姿が。
理想のカップルなのに不倫だなんて!
まるで裏切られた気持ちのレイチェルはヤケ酒してしまいます。
それでも気が収まらないレイチェルは翌日、メガンの家がある駅を降車。
メガンの家に向かうトンネルの手前で「あばずれ!」と叫ぶレイチェル。
しかし、記憶があるのはそこまででした。
翌朝、自分の部屋で目をさますと頭も服も血だらけに。
その後、レイチェルは偶然ニュースでメガンが失踪したことを知ります。
そして、レイチェルはメガン失踪の件で警察から事情聴取を受けるのでした。
現場付近でアナに目撃されていたのです。
記憶がないレイチェルはメガンの失踪に関わっているのでしょうか?
レイチェル、アナ、メガンの3人の女性がたどりつく衝撃の結末は?
[adrotate banner=”3″]
ラスト・結末(ネタバレ注意!)
以下、ネタバレ含みます。
警察の事情聴取において、何も憶えていないレイチェルはアリバイを立証することができず
疑惑の目を向けられます。
自分でも真相が気になるレイチェルはメガンの夫、スコットと会うことに。
スコットには「メガンの友人だ」と嘘をつき、メガンが失踪した日の朝、別の男とキスしていたことを伝えます。
その際、スコットから見せられた写真でキスの相手がメガンのセラピストだと知ります。
そして事件は急展開。
メガンの死体が森の中から発見されます。
まずはセラピストがそして夫のスコッットも殺人の容疑者に。
しかし、2人とも証拠不十分で釈放。
同じ頃、アナはレイチェルのことを警察に相談しますが、警察から、今でもレイチェルが元夫トムと密かに関係を続けているのでは?と言われて気になります。
アナは証拠を見つけるため、トムのかばんの中を確認。
するとカバンから出てきたのは一台の携帯電話で、その着信履歴にはメガンの携帯番号が。
いっぽう、必死に記憶を取り戻そうとするレイチェル。
しかし、まだらにしか思い出せません。
そんなとき、電車の中で偶然、レイチェルは元夫の上司と再会します。
その上司には、自分の酒癖の悪さがもとで多大な迷惑をかけてしまった苦い過去が。
そのときの失態が原因で、元夫は会社をクビになった経緯があるため、そのことを詫びるレイチェルでしたが、その上司から告げられたのは自分の記憶とは異なる内容でした。
レイチェルは迷惑などかけておらず、飲みすぎて気分が悪くなり休んでいただけ。
元夫がクビになったのは女癖の悪さが社内で問題になったからだと。
本当のことを聞かされたレイチェルはトムから日常的に暴行を受けていたことをはっきりと思い出しました。
そればかりか、自分がアルコール依存症になったのも、それが原因で記憶障害になったのも
すべてトムのせいだったわけです。
レイチェルが記憶障害なのを利用して、トムは違う記憶を刷り込んでいました。
あの晩、トンネルで何があったのかも思い出したレイチェル。
レイチェルが見たのはトムとメガンの不倫現場でした。
レイチェルはそれを見て「あばずれ!!」と叫んでいたのです。
しかし、レイチェルはトムに殴られ失神。
車で森に連れて行かれたメガンは妊娠をめぐる口論のすえに、トムに殺されていたのです。
すべてを思い出したレイチェル。
トムがメガン殺しの犯人であり、危険人物であることをアナに知らせるため、家に向かいます。
レイチェルはアナを説得しますが、アナは話に耳を貸そうとしません。
そうこうしているうちトムが帰宅。
激しい口論のすえレイチェルは離婚のいきさつからメガン殺しのことまでアナのいる前でトムの悪事をぶちまけます。
怒り狂って襲いかかるトム。
抵抗しても力ではかなわないレイチェル。
このままでは殺されると思ったレイチェルはキッチンからワインオープナーを持って庭に逃げます。
トムに追いつかれたレイチェルはトムの喉元にワインオープナーをひと刺し。
もだえ苦しむトムにとどめを刺したのはアナでした。
レイチェルの話を聞いて、我慢していたトムへの怒りが爆発。
ワインオープナーをぐりぐりと突き刺し、トムは動かなくなります。
レイチェルとアナは警察に連行。
正当防衛を主張するレイチェルの味方をしたのはアナでした。
2人に正当防衛が認められ事件は解決。
レイチェルはメガンのお墓に行き、人生をやり直すことを決意して映画は終わります。
[adrotate banner=”3″]
感想
ネタバレを含みつつ、あらすじなどについてご紹介しましたが、いっけん幸せそうに見えてもみんな心に秘密を抱えて生きている。
『ガール・オン・ザ・トレイン』に登場する女性たちも悲しい秘密を抱えていて切なかったですね。
空白の記憶におびえるレイチェル、不倫の末に殺されてしまうメガン、略奪婚したものの幸せを実感できないアナ。
同じ男にそれぞれ支配されていた3人が思わぬ形でその支配から解放される結末は、なんともいえないカタルシスでした。
世界中でベストセラーになったミステリー小説の映画化だけあって、終盤のスリリングな展開と予想外の結末は、ミステリー映画好きもきっと唸るはず。
オススメの一本です。