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『彼女が目覚めるその日まで』のネタバレ!実話を元にしたストーリー

『彼女が目覚めるその日まで』の映画のネタバレです。

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『(500)日のサマー』『キックアス』で話題をさらったクロエ・グレース・モレッツ主演『彼女が目覚めるその日まで』

『ヒューゴの不思議な発明』『ダーク・シャドウ』などで注目を集めたクロエ・グレース・モレッツが主演を務め、父親役を『ホビット』三部作で大成功を収めたリチャード・アーミィッジが、母親役を『マトリックス』シリーズでヒロインを務めたキャリー=アン・モスが演じます。

プロデューサーとして、『アトミックブロンド』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のシャーリーズ・セロンが参加しています。

そこで、今回は『彼女が目覚めるその日まで』のあらすじ・結末(ネタバレあり)をご紹介したいと思います。

※記事はラストまでのネタバレを含んでいます。


あらすじ・ストーリー

スザンナ・キャハラン(クロエ・グレース・モレッツ)は、ニューヨーク・ポストで駆け出しライターとして働いています。

彼女の夢は、ボスのリチャード(タイラー・ペリー)、隣のデスクの同僚マーゴ(ジェニー・スレイト)ともに、一面を飾る記事を書くことでした。

私生活では、音楽プロデューサーのスティーヴン(トーマス・マン)と出会い、会うたびに惹かれ合うようになります。

仕事面でもプライベートでも、充実した日々を過ごしていたスザンナ。

しかし、その頃からなぜか音に対して敏感になったり、実際には存在しない人が自分の話をしているように感じるなど不思議な感覚に陥るようになります。

日に日に視界が揺れたり、会話が聞き取れなかったり、夜に眠れなくなったり、またタイプミスや文法ミスを犯すなど、締め切りまでに記事を書き上げられなくなるまでに、症状は悪化していきました。

彼女自身の言動もどんどん支離滅裂になっていくなか、恐れていたことが…

大抜擢された大切な上院議員へのインタビューで、なんとスキャンダルに引っ掛けた下品なジョークで彼を侮辱してしまったのでした。

上司リチャードからその失態を激しく責められますが、どうしてそんなことを口走ったのかスザンナ自身は全く覚えていません。

その後、スザンナはスティーブンと一緒に過ごしているときに激しい痙攣発作を起こしてしまいます。

病院に行きますが、検査結果には異常がありません。

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父親のトム(リチャード・アーミィッジ)はスザンナの体調を気遣い、自分と一緒に暮らそうと提案しますが、すでに両親は離婚していたため、スザンナは母親ローナ(キャリー=アン・モス)を気遣って、母義父とともに過ごすことにしました。

しかし、母ローナの家で過ごしているときにスザンナは再び発作を起こしてしまいます。

スザンナはMRIの受けられる病院に連れて行かれ、医師はローナに対して、スザンナは働き過ぎなのでしっかりと休ませるようにというアドバイスをしました。

次の診察までの間、スザンナはネットで自分の症状を検索しました。

そして双極性障害の症状に自分がよく当てはまっていることを発見します。

ネットの情報を鵜呑みにしたスザンナは、現在の症状は、医師から処方された向精神薬の副作用が原因だあると思い込み、薬を飲むことをやめてしまいます。

母親は彼女に薬を飲ませようとしますが、スザンナの奇行はどんどんエスカレート。

急にはしゃいだり、周りの人を罵倒したりするなど手のつけられない状態に…。

そんなスザンナの行動に母ローナは、もう自分の手には負えないと判断。

元夫トムに、スザンナの面倒を看るように頼みます。

しかし、トムもとに行ってからもスザンナの奇行は止まず、病院で再検査をして検査結果はすべて良好。

誰よりも愛する娘のこの姿に、精神的に極限まで追い詰められた両親は、意を決して彼女を入院させることにしました。

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ラスト・結末(ネタバレあり)

入院後、一人の医師がスザンナはもしかしたら「統合失調症」ではないかと言い出しました。

そしてもし彼女の行動が治療により改善されないなら、精神病院に移るべきだと両親に伝えます。

トム、ローナ、リチャードの全員がスザンナの回復のために全力を注ぎますが、スザンナの状態はどんどん悪化。

そして今度は、全身が硬直し会話もできなくなってしまいます。

これは単なる統合失調症ではないのでは?

疑問をもったナージャルという医師が彼女の症状について詳しく調査することになりました。

検査のためにスザンナに時計を描かせたナージャル医師。

円は上手く書けたものの、数字が円からずれているという結果から、彼女は双極性障害でも統合失調症でもないことを確信します。

そして、ナージャル医師は彼女の脳から細胞を取り出し、脳生検を行いました。

その結果、スザンナは「抗NMDA受容体自己免疫性脳炎」という急性の脳炎にかかっていることが判明。

ナージャル医師は、脳が発火している(Brain on Fire)という言葉を使って、その状態を説明しました。

この脳炎は適切な治療を行うことでいずれ完治が見込まれるとのことでした。

7か月後、スザンナは仕事に復帰して、回復後初めての記事を書きました。

リチャードはスザンナに彼女自身の経験について本を書くように勧めます。

スザンナは自分のデスクに座り、物語を紡ぎ始めました。

そのタイトルは『Brain on Fire(記憶から抜け落ちた謎と錯乱の一カ月)

End

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感想

『彼女が目覚めるその日まで』のあらすじ・ネタバレについてご紹介させていただきました。

『Brain on Fire: My Month of Madness(邦訳:脳に棲む魔物)』という実話の闘病記が元となっている本作。

医療記録や家族の日誌などを収めた原作を忠実に実写化した作品となっています。

原因が分からないまま家族、愛する人が壊れていくという悲しい物語ですが、これは実話であり、実際に関わった家族たちの葛藤と苦悩をスクリーンを通して疑似体験することになります。

スザンナの不調の原因であった抗NMDA受容体自己免疫性脳炎は、2007年にやっと病名が付けられるまで、適切な治療を受けることすら難しかった病です。

この映画を観るまでは、症状や病名を聞いたことすらありませんでした。

世界中には名前すらなく、治療法すら分からない病気に侵されている人が多くいます。

原作の著者であるスザンナ・キャハランは現在今作の病気について知ってもらう活動を行っています。

ある日突然発症に病魔が進行していくにつれて、自分が自分でなくなっていくという壮絶な体験を、スザンナ役のクロエ・グレース・モレッツが鬼気迫る演技で表現しました。

また、恋人や家族、医師たちを演じた役者も真摯な演技でぶつかっており、ただの闘病映画ではなく、愛やこれからの人生について考えさせられる作品となっています。

病状が進んでいく様子、家族の葛藤など豪華俳優陣の演技は、ぜひ、ご自身の目でお楽しみください。

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