映画

『女は二度決断する』のネタバレ(ラスト結末)と感想!

映画『女は二度決断する』のネタバレです!

テロで最愛の家族を奪われた女性が、すべてに絶望する中、最後に大きな決断をくだすサスペンス映画『女は二度決断する』。

ゴールデングローブ賞の外国語映画賞を受賞した他、ダイアン・クルーガーはカンヌ国際映画祭で主演女優賞を受賞。世界各国で数々の映画賞に輝いている作品です。

もし自分の家族に同じことが起きてしまったらどうするだろうか? 彼女の決断を受け入れることができるだろうか? そんなことを問いかける、衝撃のラストになっています。

今回はそんな映画『女は二度決断する』の詳しいあらすじやネタバレについて触れていきたいと思います。

※注意:結末ラストまでネタバレしていますので映画を見ていない方はご注意ください。


『女は二度決断する』のあらすじ

では、まずあらすじから。

第1部「家族」

物語の舞台はドイツのハンブルク。ドイツ人のカティヤ(ダイアン・クルーガー)は、トルコ系移民の夫ヌーリと6歳になる息子と幸せな日々を送っていました。

カティヤは親友とスパに行くため、トルコ人街にある夫の事務所に息子を預けますが、事務所から出たところで、新品の自転車に鍵もかけずに駐輪する若い女性と遭遇。

「鍵をかけないと盗まれちゃうわよ」と声を掛けますが、「すぐ戻るから大丈夫」と女性は立ち去ってしまいました。

数時間後、カティヤが戻ってくると、事務所付近には複数のパトカーと規制線が。爆発事故が発生し、死傷者が出ているとのこと。

カティヤはひとまず救護所に案内されますが、夫と息子らしき遺体が発見されてDNA鑑定することに。警察とともに帰宅し、2人の歯ブラシを提供します。

その後、発見された遺体が夫と息子であることが判明。心配して駆けつけた家族の前でカティヤは泣き崩れてしまいます。

状況を受けとめきれないカティヤでしたが、犯人を特定するため、気丈にも警察の捜査に協力。

しかし、警察からは「夫は熱心なイスラム教徒だったか?」「政治的な活動はしていなかったか?」「敵はいなかったか?」…とまるで容疑者のような尋問ばかり。

警察は、麻薬密売の前科があるヌーリが抗争に巻き込まれたという線で捜査を進めようとしていたのです。

カティヤは、鍵をかけずに自転車を駐輪した若い女性の目撃情報も伝えました。

翌日、知り合いの弁護士ダニーロの事務所を訪ねたカティヤは、夫の身の潔白を断言したうえで、ネオナチ(※人種差別主義者)によるテロではないかと主張。

ダニーロは、少しでも悲しみが紛れればと、カティヤに麻薬を持たせました。

いっぽう、抗争事件の線で捜査を進めていた警察が、令状をもってカティヤの自宅を家宅捜索。ダニーロからもらった麻薬が押収されてしまいます。

最愛の家族を亡くした喪失感で生きる気力を失ってしまったカティヤは、バスタブの中で手首を切って自殺を図りますが、そこへ留守電のメッセージが。容疑者を逮捕したという警察からの連絡でした…。

[adrotate banner=”3″]

『女は二度決断する』ラスト・結末(ネタバレ注意!)

以下、ネタバレ含みます。

第2部「正義」

容疑者として逮捕されたネオナチの夫婦と、法廷で顔を合わせたカティヤ。

弁護士のダニーロとともに出廷しますが、容疑者側の弁護士がつぎつぎと戦略上の妨害を仕掛けてきます。

そんな中、容疑者男性の父親が証人として出廷し、爆弾の材料に使われていたのと同じ肥料や釘などが自宅ガレージにあったことを証言。

しかし、容疑者側の弁護士がガレージの戸締りについて問題点を指摘。容疑者以外の第三者がガレージに入った可能性をにおわせます。

その指摘どおり、ガレージからは特定不能な指紋が検出されてしまいました。

さらに、容疑者夫婦が事件当日にギリシャのホテルに宿泊していたことを証言する人物が出廷。証拠品として宿泊台帳が提出されます。

しかしダニーロは、その人物が極右グループのメンバーである証拠を提出。容疑者夫婦とのつながりについても証明し、彼らが結託してアリバイ工作していることを訴えます。

そして、カティヤが証人として証言台に立つ番が。その時、容疑者側の弁護士がカティヤへの薬物検査を要請。彼女の判断力、証言能力が疑わしいことを判事らにアピールしました。

ダニーロは問題をすり替えているとして猛反発。薬物検査も拒否してしまいます。その結果、カティヤの目撃証言は無効に。

そして、容疑者夫婦には無罪判決が言い渡されてしまいます…。

第3部「海」

釈放された容疑者夫婦が「国からの補償金で休暇中~」とハメをはずしている写真をSNSにアップ。その写真には、偽証した男も一緒に写っていました。

カティヤは、容疑者夫婦の居場所を突き止めるため、ギリシャへ。

男が勤務するホテルを訪ねたカティヤは、そこの女性従業員からホテルの利用客がギリシャ人のみであることを聞き出し、さらに容疑者夫婦の写真を見せて、男の証言が嘘であったことの裏付けをとります。

その後、男の車を尾行して、キャンピングカーで寝泊まりしている容疑者夫婦を発見。

カティヤは容疑者夫婦への復讐を誓い、ホームセンターで肥料や釘などを購入し、インターネットを見ながら爆弾を製造します。

完成した爆弾をリュックサックに入れ、容疑者夫婦が寝泊まりしているキャンピングカーへ。2人がいなくなった隙をみて、車の下に爆弾を仕掛けました。

しかし、容疑者夫婦が戻ってくるのを待っている間に、カティヤの心境にも微妙な変化が…。仕掛けた爆弾を撤収してしまいます。

そこへ弁護士のダニーロから電話が。上告の期限が迫っているので、明日その書類を作成しようという連絡でした。

スマホで撮った夫と息子の動画を見つめながら考えをまとめるカティヤ。彼女は決断を下します。

翌朝、容疑者夫婦がジョギングを終えてキャンピングカーの中に入っていきました。その直後、爆弾の入ったリュックを持ったカティヤが。

カティアはリュックを胸に抱え込み、ドアを開けてキャンピングカーの中へ。そして起爆スイッチを押し、容疑者夫婦とともに自爆するのでした。

周辺には爆風で吹き飛ばされた車の部品が。そして赤い炎と黒い煙が上空に…。

End

[adrotate banner=”3″]

『女は二度決断する』の感想・まとめ

 ネタバレを含みつつ、あらすじなどについてご紹介しましたが、ドイツ警察の戦後最大の失態とも言われている、ネオナチによる連続テロ事件。初動捜査の見誤りから、10年以上も逮捕が遅れ、その間もテロは繰り返されたと言います。

それをベースに作られた『女は二度決断する』ですが、3部構成になっていて、それぞれに違った緊迫感があり、どのパートも引き込まれる内容になっていました。

第1部では最愛の家族を失ってしまう絶望感を、第2部では有罪を勝ち取るために法廷で立ち向かう闘志を、第3部では復讐するべきか苦悩する姿を、ダイアン・クルーガーがまさしく熱演。

絶望や悲しみ、憎しみや怒り、孤独や嫉妬…といった心の痛みを繊細に表現しており、圧巻の演技でした。

被害者なのに悪人扱いされ、いっぽうの犯人は無罪放免で反省の色がまるでなし。そんな理不尽なことがあってはならないけれど、カティヤが下した決断と行動をどう捉えるべきなのか?

自分だったら、上告して徹底的に闘うだろうか?

復讐など考えず、新たな人生を歩きだすことができるだろうか?

犯人に復讐したとして、罪の意識を持ちつづけながら生きていけるだろうか?

三度目の決断があるとするならば、それはこの作品を観た私たちに与えらえた課題かもしれません。