今回はチョット気になるB級スリラー映画『インビテーション』のネタバレ情報をお伝えします。
この映画はポスターに『27の映画館が熱狂した傑作スリラー』との触れ込みがあったので、どんだけ傑作なんだよ!(笑)との思いでさっそく観てみました。
今回はその映画『インビテーション』のあらすじとラスト結末までを感想をまじえてお伝えしていきます。
映画のラスト結末までネタバレしますのでこれから映画を見ようとしている方はご注意ください。
登場人物
・ウィル:主人公でエデンの元夫
・キラ:ウィルの現在の恋人
・エデン:ウィルの元妻でセレブ
・デイヴィッド:エデンの現旦那
・サディ:同居人のメンヘラ女
あらすじ・ストーリー
ある日、主人公ウィルは恋人のキラとともに元妻エレンと現旦那のディヴィッドから夕食パーティーに招待されます。
ウィルと元妻エデンが離婚したのは2人の最愛の息子タイが不慮の事故で亡くなってしまったことが原因でした。
その後、2人は立ち直ることができず、精神的に病んだエデンは自殺未遂を繰り返し、悩んだ末に離婚することに。
元妻エデンの自宅に到着すると、そこには大学時代の友人たちも夕食パーティーに招かれていました。
ウィルは古い友人たちとの再会を喜び、そして久しぶりにエデンと対面します。
現旦那デイヴィッドも登場しますが、なぜか気持ちの悪いほどフレンドリー。
元妻エデンも妙にテンションが高い。
以前とは違うエデンの変わり様にウィルは得体のしれない”気持ち悪さ”を感じます。
さらに家にはエデンとデイビットの他にもう1人サディという同居人の女性がいることが判明します。
サディは見るからに怪しい女性でメンヘラ体質で色気ムンムン。
(後にウィルに夜のお誘いをかけますが、ウィルは丁寧にお断りします。)
さらにパーティーの参加者として、もう1人ガタイのいい禿げた謎のオッサンがやってきます(笑)
この2人はいったい何者?
同窓会パーティーじゃなかったのか?
そんな微妙な空気など気にもせず、2人は堂々とパーティーに参加します。
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といっても、メンヘラ女と禿げたオッサンの登場で盛り上がっていた空気はシーンと…。
テンション高いのはエデンとデイヴィッド、そしてサディとオッサンの4人だけ。
こいつらいったい何なんだ?
同級生たちがビミョ~に困惑気味のなか、デイヴィッドとエデンは実は『インビテーション』という新興宗教に入会したことを皆に告白します。
しかも、同居人のサディと途中参加のオッサンはそこで知り合った友人だと。
そして夕食会を開催する前に是非とも見せたいものがあると言いだし、リビングで新興宗教『インビテーション』の勧誘ビデオを再生します。
ビデオの中で教祖みたいな男性が修行をするとあらゆる悲しみと苦痛から解放されると力説しています。
そして末期がんの患者が安らかに亡くなっていく映像が映し出されます。
ホラァ、末期がん患者もまったく苦しまずに逝けるでしょ?
と言わんばかりに…エデンとサディはありがたいお言葉に感激して涙(笑)
友人たちは全員顔が引きつっています(笑)
このあたりからウィルがブチ切れ「こんなの現実逃避!」「息子の死から逃げているだけだ!」とエデンとデイヴィッドを責めたてます。
みんなになだめられて、ひとまず落ち着きを取り戻しますがウィルは怒りでカンカン状態。
その後デイヴィッドの提案で全員で告白ゲームみたいなこと始めますが、そこでオッサンが8年前に元妻を殺害して7年間服役していたことを告白します。
オッサンは出所後に信者になったようで、教えのおかげで「罪悪感から解放されて、オレはいま最高に幸せだ!」みたいなことを笑顔で語ります。
全員ドン引き…。
…だれみてもカルト宗教に洗脳されているとしか思えない。
こいつぁ、ヤバイオッサンだ…
集まった同級生たちの間にはとてつもない重い空気が流れます(笑)
もうこれ以上は耐え切れきれないと帰ってしまう者まで出て来る始末。
ウィルはパーティが開催された本当の目的を探ろうと1人でこっそりと家捜していると、寝室に怪しい薬(抗うつ薬?)があったり、デイヴィッドの不審な行動を目撃します。
そしてウィルは自分の携帯の留守電にパーティに来ていないチョイ(韓国人)から伝言があることを確認します。
留守電によるとチョイはすでにこの家に到着していたとのことでした。
オッサンたちが何かしたに違いない!
「チョイに何をした!(怒)」
ついにブチ切れたウィルは暴れてまくって、パーティーを台無しにします。
するとそこへ遅れてチョイがやってきました…。
彼は一度はパーティーに来たものの、急遽仕事が入ったため、一旦職場に戻ったとのことでした。
全員がウィルに厳しい眼差しを…。
チョイは状況が理解できずキョトン。
完全に面目を失ったウィルは自分が間違っていたと反省してしばらくおとなしくなります。
この後、無事に夕食パーティーが和やかな空気で行われますが、その後まさかの展開が…
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ラスト・結末(ネタバレ注意!)
夕食パーティーを終えたウィルは息子の部屋で楽しかった頃を思い出します。
(このシーンは胸がつまりました涙)
ところが部屋の中でインビテーションの教祖が信者に向けたメッセージが保存されているパソコンをありました。
なんとなくそのパソコン開いてみるとなにやら終末的なメッセージが…
ここでようやくウィルはこのパーティーが宗教に絡んだなにかヤバイい儀式でないかと感じはじめます。
そこへ食後のワインを皆で飲もうとオッサンがウィルをわざわざ呼びに来ました。
みんなのところへ行くとデイヴィッドが高級ワインを用意して、小さなワイングラスに注ぎ
パーティー参加者全員に配っています。
食後の一服といい難い異様な雰囲気。
ウィルは直感的にこのワインがヤバイと悟ります。
グラスが全員に行き届き、じゃあ皆で飲もうとなった…そのとき
ウィルはそれは毒は盛ってあると叫びながら全員にワインを飲むのをやめさせます。
ところが、同級生の女性ジーナだけはワインを飲んでしまいました。
そしてジーナは突然泡を吹いてそのまま死亡します。
するとサディが儀式をぶち壊しやがってとブチ切れてウィルに飛びかかりますが、ウィルに返り討ちにあってタンスの角に頭をぶつけて人生終了。
デイヴィッドとオッサンはあらかじめ用意していた拳銃を取り出して、無言のまま参加者たちを次々と撃ちます。
ウィルはなすすべがなく、目の前で親友たちが撃たれていくのを見ていることしかできません。
もう何が何だか分からない状態。
ウィルは恋人キラと逃げますが、家中の窓に鉄格子がかかっていて外に出られない。
ここでエデンとデイヴィッドの会話からこのパーティーを開催した本当の目的が判明します。
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その本当の目的とは…
なんと集団自決でした!
オイオイ…
ちょっと意味不明ですがインビテーションの教祖の教えによると、親しい仲間たちと
一緒に死後の世界へいくことで、あらゆる苦痛から開放されるとのこと。
エデンはあの世で息子タイに会うため、デイヴィッドとオッサンに協力していたのでした。
その後、オッサンが追ってきて「安心しろ。ダイジョウブだ!」とつぶやきながら襲い掛かってきます。
ここでキラが意外なパワーを発揮して、オッサンを叩きのめしてオッサン即逝去!
元妻エデンも泣きながら「こんなはずじゃなかった…」「ウィル、ごめんなさい」と言いながら拳銃で自決します。
最後に残ったデイヴィッドも同級生の1人トミーにナイフで仕留められ、ラスボス感もなくあっけなく終了。
カルト信者たちが全員やられたことでようやく騒動はおさまります。
まだ息の合ったエデンはウィルに謝りながら「息子に会いたかっただけ…」といいながら息をひきとります。
あまりにも悲しい結末にどうすることもできないウィルですが、外をみてみる周囲からも銃声が鳴り響き、なんと街中でインビテーションによる集団自決が行われているのでした。
茫然としたウィルはその場から動くことができないまま、映画は終了となります。
以上。
感想・評価
映画『インビテーション』を観た感想をお伝えしたいと思います。
正直この映画…ちょっと微妙でした(笑)
というのも、最後のラスト結末を迎える前にある程度結末が予想できてしまったんです。
途中で元妻エデンとデイヴィッドが怪しいカルト集団に洗脳されていることはわかるのですが、その後、おそらくなんかの儀式で全員をヤるんだろうなと推測できました。
それでも何かもっとヒネリがあるはずだろうと期待はしていましたが
びっくりするくらいヒネリなし(笑)
予想通りのことが起こり、予想通りに映画が終了しました。
ひとつだけ予想できなかったのは、町中でカルト集団が同じように自決をしていることでした。
だからといって「なんと!それはびっくり!!」とはならず、「へぇ、そうなんだ…」くらいにしか思えなかった(笑)
この映画はどちらかというと、ラストの結末よりもその結末に至るまで心理描写が面白いところだと思います。
主人公のウィルの元妻エデンに対する贖罪意識だったり、怒りの感情だったり、心配する気持ちだったりと。
おそらく主人公ウィルはまだ元妻のことを愛していたのではないでしょうか?
それとカルト信者のハゲのおっさん(笑)
このオッサンの存在が微妙な空気の柱になっていたことは疑いありません。
そしてもっとも怖いのがこのオッサンでした。
たぶんこいつが一番のサイコパスです。
それと主人公の恋人キラの立ち位置がよくわからず最後オッサンをボコボコにするシーンだけが目立っただけで、それ以外に何かストーリーに関係する描写は全くありません。
むしろキラは登場しないほうが良かったのでは?
その方が元妻と元旦那に対する主人公ウィルの嫉妬の思いが色濃く出てきて、もっとグダグダしたダークな感情が心理描写として描くことができたのではないでしょうか?
なので主人公の今カノの存在ははっきり言って不要だったと思います。
とここまでは個人的な意見なのですが、映画としてはそこそこ面白かったのである程度評価はしたいと思います。
管理人評価
★★☆☆☆(2.0)