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アニメ版『時をかける少女』の千昭と真琴はその後どうなったのか?ラストの解釈から考察!

細田監督アニメ版の『時をかける少女』のその後がどうなったのか?作品を観た人なら誰もが気になるところですね。

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本作は未来からタイムリープしてきた千昭と、タイムリープをする力をもつ少女・真琴のラブコメ青春ストーリーとなりますが、未来からきた青年・千昭は、紆余曲折を経て真琴といい関係になりつつも、結局最後は真琴と別れてしまいます。

ただ、真琴と千昭の関係はその後どうなったのか?やっぱり気になりますね(笑)

できればその後2人が結ばれてくれることを願いますが、実際どうなのでしょうか?そもそも再会できる可能性があるのでしょうか?

今回はアニメ版『時をかける少女』の千昭と真琴はその後どうなったのか、ラストの解釈から考察・解釈してみましたので興味のある人は参考にしてみてください。


千昭と真琴はその後どうなったのか?会えたのか?

まず本作の真琴のタイムリープ能力(時間を移動できる力)は、理科室で偶然転倒したことから始まりますが、それは千昭が未来から持ってきた特殊な装置によって発生したもの。

さらに転校生だと思っていた千昭は実は未来からタイムリープしてきた未来人でした。

彼はなぜこの時代にタイムリープしてきたのか?千昭自身によって語られていますが、それは未来に消失している『白梅二椿菊図』という絵をひと目観るため。

そんな理由で未来からやってきた千昭。

でも、真琴たちと楽しい時間を過ごすうちに必要以上にこの時代に留まりつづけてしまい、さらに真琴に対しても恋心を抱いてしまいます。

しかし、千昭はこの時代の人間ではありません。

そのため、真琴と恋仲になりかけるも、千昭自身がそれをとどめ、真琴に別れを告げて、未来へと帰ってしまいます。

その時の2人のセリフ。

千昭「未来でまっている。」

真琴「すぐ行く。走っていく。」

このセリフだけみれば、その後2人が未来で再開することは誰でも予想つきますよね。

ただしそれが「いつなのか?」ということ。また2人は本当にあえるのでしょうか?

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1983年の映画『時をかける少女』にヒントが?

実は筒井康隆氏の小説を映画化した1983年の映画『時をかける少女』でも似たようはシチュエーションがあります。

こちらの作品はかなり前のものになりますが、主演は原田知世さんで、40代以降の方なら多くが知っている作品ですね。

主題歌「時をかける少女」は当時カップラーメンのCMと掛け合わせて日本中で親しまれました。

で、アニメ版『時をかける少女』からみた1983年作品の位置づけは、アニメ版の前日譚に相当。

気づいた人も多いとは思いますが、アニメ版に登場する真琴の叔母・和子は、前作の原田知世さんが演じる芳山和子、その人です。

1983年作のあらすじは割愛しますが、アニメ版とストーリーと似ていて、このなかで登場する高柳良一さん演じる深町一夫という人物が、アニメ版の千昭に相当する人物となります。

こちらの作品でも、未来からタイムリープしてきた深町一夫が、芳山和子と出会い、そしてラストでは、和子と別れをつげて、未来へと帰ってしまいます。

この時一夫は和子といつか再会することをほのめかしますが、一夫は、和子に薬品を嗅がせて記憶を消去してしまいます。

そのため、11年後に深町一夫は再び未来からやってきますが、和子は一夫に気づかずにすれ違って物語は終了。

2人は再会できたものの、和子が記憶をなくしているため、結局2人は結ばれることはないのですね。これは切ないですね。(笑)

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そもそも千昭は何年先のどんな未来から来たのか?

そもそも千昭はどのような未来からやってきたのでしょうか?

千昭自身が語っていた未来の姿からある程度、どのような世界なのか推測することができます。

  • 川を見たことがない
  • 自転車にのったことがない
  • 空がこんなに広いとは知らなかった
  • 人がたくさんいるのを見たことがない

他のサイトでも様々な見解・考察がなされていますが、千昭の住む未来は戦争などで荒廃した世界で、シェルター、あるいは地下都市のような閉ざされた空間に居住していると考えられます。

そのような世界でタイムリープの装置が開発されたことはちょっと現実離れしてる感はありますが、

いずれにしても、その時代にはだれでも時間を往来できる技術が生み出されているようです。

なので、少なくても、真琴の時代から20年後とか30年後とかそんなレベルの未来ではありません。

1983年の作品に登場する深町一夫がいた時代は2660年頃だといわれていますので、これらを考えると千昭がいる時代は、500年以上先の未来であると思われます。

そのため、千昭が未来から再びタイムリープしてこないかぎり、真琴は千昭に会うことはできません。

「すぐ行く。走っていくから」とはいいつつも、真琴は千昭が来てくれるのをひたすら待つ形になると思いわれます。

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なぜ千昭は同じ時代にタイムリープしてこないのか?

再び会う約束をしたのは良いですが、なぜ千昭は同じ年月にタイムリープしてこないのか?

千昭が未来人であることをしらない功介は、千昭が未来へ帰ったあと、彼が自主退学したと教えられました。

つまりこれはもう千昭が、彼らが高校生の時代には戻ってこないことを意味しています。

様々なことが推測されますが、ひとつわかっているのは千昭が「ルール」を破ってしまったということ。

本来、タイムリープしてきた未来人である千昭は、過去の時代の人間にその秘密を喋ってはいけません。

そんなことをすればタイムパラドックス(時間軸に矛盾)が発生してしまい、未来が大きく変わってしまう可能があるからです。

しかし千昭は真琴にその秘密を打ち明けてしまったことで、未来のタイム警察、あるいはタイム管理局のようなものから監視対象となってしまい、数年間は身動きできない。

そのため、再びタイムループするまでにある程度、年数を重ねてしまうことは必至で、再び2人の前に現れる時は、真琴や功介たちと年齢差がでてきてしまいます。

それがわかっていたからこそ、すくなくとも同じ時代に戻ってくるのは難しいと考えたのではないでしょうか。

なので、もし千昭が再びタイムリープするとしたら、年齢を重ねたぶん、おそらく深町一夫と同じように11年後くらいではないかと。

そうなると、真琴はまだ高校生ですから、20代後半、あるいは30代になるまで待たないといけないかもしれませんね。

千昭の「未来でまっている。」とのセリフはこれらの状況を加味したものだったのかもしれませんね。

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真琴が亡くなっている可能性も…

ただ問題はルールをやぶってしまった千昭が再びタイムリープを使わせてもらえる保証はないということ。

そして千昭が存在する未来は500年以上先の未来であることから、もし千昭がタイムリープを使えなければ、真琴は千昭にあえずにそのまま寿命を迎えてしまう可能性もあります。

その場合は、その後のストーリーはどんなものなるのか?いろいろと想像してみました。

以下、管理人が想像する切ないパターンです。

いつか千昭と再会できることを夢みていた真琴。

しかし千昭はルールをやぶったおかげで、二度とタイムリープを使わせてもらえません。

そして、時間はまたたく間に過ぎ、真琴は大学時代からつきあっていた男性と結婚しました。

子供も生まれ、さらに年月を重ねるなか、孫にも恵まれ、幸せな人生を送ります。

それでも真琴は千昭のことを決して忘れていません。

ずっと胸に秘めたため、人生を過ごします。

そして最後、家族も見守られながら寿命を迎えますが、命尽きる彼女の眼に浮かんだのは夫ではなく千昭でした。

遠のく意識のなか真琴は千昭の幻影とことばを交わします。

真琴「やっと会えたね。」

千昭「遅くなってごめん」

幸せいっぱいの表情のまま、真琴は眠るように息を引き取りました。

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もし2人が再会できた場合その後はどうなるのか?

もし千昭と真琴が運良く再会できた場合はどうなるでしょうか?

もちろん正式な後日談があるわけではないのですが、個人的にこのようなパターンを想像しました。

大学を卒業し就職した真琴。大学時代にできた彼氏とは長い付き合いです。

お互いに結婚の意思はあるものの、仕事が忙しいため、微妙にすれ違っています。

真琴が27歳になったある日。

街を歩いていると遠くからこちらを見つめる懐かしい顔が…千昭でした。

真琴と同じくらい年齢は重ねていますが、当時の姿とあまり変わりません。

ずっと千昭に会いたかった真琴。目には涙が溢れていました。

久しぶりに再会した2人は食事をしながら、お互いの近況とこれまでのことを語り合います。

千昭は未来に帰ったあと、本当はすぐにタイムリープして戻りたかったのですが、ルールを破ってしまったためになかなかそのチャンスに恵まれません。

気が付けば10年以上経っていました。

やっとタイムリープを使えることになった千昭は、自分と同じように年を重ねているであろう10年後にタイムリープしてきたのでした。

しばらく会話したのちに、千昭は言います。

千昭「ところで彼氏はできたの?」

真琴は言いにくそうに

「うん…結婚を考えている彼氏がいる」

と答えます。

「そっか。そうだよな。もうそうゆう年頃だもんな。」

そう言うと千昭はそれ以上、何もいわず無言で食事をたいらげます。

食事を終えて街を歩く2人。

しばらくするとひと気もなくなります。

真琴「しばらくこの時代にいるの?」

千昭「いや、すぐに帰るつもり」

…沈黙のあと、真琴は「あの時…」と言いかけますが、千昭はそれをさえぎります。

千昭は「本当に会えてよかった。ありがとう。」というと、突然、薬品を真琴に嗅がせます。

気を失った真琴。それは記憶を消去する薬品でした。眠っている彼女を自宅に届けます。

千昭が未来から再びやってきた本当の目的は真琴の記憶を消すためでした。

目的を終えた千昭は未来へと帰って行きます。

翌朝、目がさめると、真琴はなにかとても大事なことをわすれているような、切ないような気持ちにかられますが、しかしそれがなんだかはわかりません。

「きっと失恋の夢でも見たにちがいない」と勝手に納得して、それ以上は深く考えませんでした。

そしてすぐにいつもの平凡な日常に戻ります。

千昭のことを完全に忘れた真琴。その後は付き合っていた彼氏と無事結婚し、幸せな家庭を築きました。

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まとめ

以上、アニメ版の『時をかける少女』のその後、後日談を私なりに考察・想像しました。

できれば千昭と真琴が再会してハッピーエンドになるほうが嬉しいですが、それでは個人的にちょっと面白くないと(笑)

なので、勝手に切ないその後・後日談を妄想で書かせていただきました。

1983年の作品をリアルに観た私としては、切ないラストのほうがしっくりきます。

あくまで私の勝手な解釈ですので、お気に召さない場合は無視してください。

ちなみに2010年度版の映画「時をかける少女」も存在します。

こちらはどちらかというと1983年度版の続編に相当するようなストーリーとなっています。

こちらのストーリーはアニメ版と直接リンクしませんが、本作「時をかける少女」シリーズは、全編通して和子という存在で繋がっていて、時系列上全く関係ないとはいえません。

興味のある方は鑑賞してみてください。

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