映画『若おかみは小学生!』のネタバレです!
累計発行部数300万部を誇る人気児童文学を劇場アニメ化した『若おかみは小学生!』
交通事故で両親を亡くし、祖母の経営する旅館に引き取られた小学6年生の織子が、不思議な幽霊たちに助けられて、一人前の若おかみへと成長していく姿を描いた感動作になっています。
監督は『茄子 アンダルシアの夏』などの高坂希太郎、脚本は『けいおん』『ガールズ&パンツァー』シリーズの吉田玲子が務めています。
今回はそんな映画『若おかみは小学生!』の詳しいあらすじやネタバレについて触れていきたいと思います。
※注意:結末ラストまでネタバレしていますので映画を見ていない方はご注意ください。
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映画「若おかみは小学生!」のあらすじ
では、まずあらすじから。
小学6年生の関織子(通称:おっこ/声:小林星蘭)は両親に連れられて花の湯温泉へ。ここにはおっこの祖母が営む旅館がありました。その帰り道、対向車線からトラックが飛び出し、父親(声:薬丸裕英)が運転する車を直撃。
おっこは停車中の車の屋根に飛ばされて奇跡的に無傷でしたが、この事故で両親は亡くなってしまいます。身寄りのないおっこは祖母に引き取られることに。
祖母が営む「春の屋」は、客室わずか5部屋で、女将である祖母、ベテラン仲居のエツ子さん、板前の康さんの3人で切り盛りしている小さな旅館でした。
都会と違って自然いっぱいの環境に戸惑うおっこ。大きな蜘蛛やヤモリをみて思わず悲鳴を上げてしまいますが、一番驚いたのは「ウリ坊」と名乗る幽霊の存在でした。
おっこは改めて3人に挨拶をしますが、ウリ坊から「峰子ちゃん(※おっこの祖母)を助けてやってくれ」と頼まれ、思わず「春の屋の後継ぎとして、少しずつ旅館のお手伝いをします!」と口走ってしまいます。
その言葉を聞いた祖母は、さっそく着物を仕立て直し、エツ子さんを通じて若おかみとしての礼儀作法を叩き込むのでした。
ある日のこと、蔵の中から鈴の音が。おっこが箱を取り出すと、中には鬼の顔をかたどった土鈴が入っていました。その隣には古いアルバムが。アルバムには祖母の子供時代の写真が収められていました。
おっこはその写真を見て驚きます。少女だった祖母の隣に写っている少年がウリ坊だったのです。
祖母の話によれば、ウリ坊は隣に住んでいた仲良しの男の子で、屋根から落ちそうになった祖母を助けてくれた命の恩人とのこと。花の湯温泉に引っ越してからは連絡を取っておらず、祖母はウリ坊の消息を知りませんでした。
しかし、ウリ坊は12歳の時に結核で亡くなっており、幽霊となって峰子のことを見守っていたのです。
転校初日。おっこはクラスメイトの前で自己紹介をしますが、クラスメイトのほとんどは観光客相手の商売をしている家庭の子どもでした。そんな中、ピンクの派手なドレスを着た女の子が。彼女は、花の湯温泉イチの大旅館「秋好(しゅうこう)」の跡取り娘・真月(まつき/声:水樹奈々)でした。
プライドの高い真月は、同じ旅館業の娘ということでおっこをライバル視して、「あなたは若おかみじゃなくてバカおかみね!」と挑発。転校初日から2人の間には険悪な空気が流れます。
その日の下校途中、おっこは体調が悪そうな親子に遭遇。泊まる所がなくて困っていた親子を春の屋に案内しました。おっこにとってこの親子が若おかみ修業最初のお客様に。
有名作家の神田幸水(声:バナナマン・設楽統)は、母親を亡くしたばかりで落ち込んでいる息子のあかねを元気づけるため、旅行に連れてきていました。ところが、おっこは、ひねくれた態度をとるあかねと衝突してしまいます。
祖母に叱られたおっこは神田親子に謝罪。「母親の得意料理だったオムライスとケーキが食べたい」というあかねの希望を叶えるため、料理で挽回を図ります。
オムライスは康さんが作ってくれたものの、温泉街のケーキ屋がすべて閉まっていたためケーキを調達することができません。そこで、おっこは母親から教わったプリンを作ってあかねに提供。そんな春の屋のおもてなしに心を打たれた神田親子は笑顔で帰って行きました…。
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映画「若おかみは小学生!」のラスト・結末(ネタバレ注意!)
以下、ネタバレ含みます。
その日の午後、祖母からおつかいを頼まれたおっこは、大量の鯉のぼりが気持ちよさそうに泳ぐ光景に感動。その鯉のぼりは、花の湯温泉を盛り上げるために秋好旅館の跡取りである真月が企画したものでした。彼女は旅館経営について勉強している努力家だったのです。
その時、おっこの前に新たな女の子の幽霊が現れました。「美陽ちゃん」と名乗るその幽霊は自由自在に物を動かすことができ、紐で縛ってあった鯉のぼりを上空へと舞い上がらせました。
美陽ちゃんは秋好旅館の娘として生まれたものの、真月が生まれる前に亡くなっていたのです。
旅館に戻ると、おっこの前に「鈴鬼(すずき)」と名乗る小鬼が現れました。土鈴に住みついていた鬼で、客の料理を盗み食いする悪さもしますが、客を呼び寄せる能力も持っていました。
ウリ坊も美陽ちゃんも鈴鬼くんも、なぜかおっこにしか見えていませんが、4人はすぐに仲良くなり、旅館の草むしりや窓拭きなどを分担して作業する関係に。
こうして迎えた夏休み。観光地である花の湯温泉にとっては繁忙期の到来でした。
春の屋には、長い黒髪でスタイル抜群の占い師が宿泊。彼女の名前は「グローリー・水領」(声:ホラン千秋)。自分の占いを信じすぎた結果、彼氏にフラれてしまい、傷心旅行でこの旅館を訪れていました。
おっこの真心がこもったサービスによって元気を取り戻した水領は、大型ショッピングモールにおっこを誘います。ところが、車の助手席に座っていたおっこは両親が亡くなった事故を思い出して過呼吸に。
ウリ坊や美陽ちゃんのサポートで症状も落ち着き、予定どおりショッピングモールへ。水領はおっこに洋服をプレゼントしました。
夏も終わりに近づき、 花の湯温泉には御神楽の季節が。今年の舞いに選ばれたのは真月とおっこでしたが、おっこは振り付けが覚えられず、練習でも真月に怒られてばかり。
さらにこの頃から、ウリ坊や美陽ちゃんの姿が見えにくくなっており、御神楽を舞う日がお別れの時だと鈴鬼から聞かされます。
時を同じく、作家の神田幸水が書いた「春の屋」の記事が雑誌に掲載され、若おかみの写真を見た客が大勢泊まりにくるようになりました。
木瀬文太(山寺宏一)と妻の寅子、息子の翔太も、雑誌を見て泊まりにきたお客様でした。しかし、病院を退院したばかりの木瀬には厳しい食事制限が。康さんは減塩・低カロリーの料理を提供しますが、あいにく木瀬の口には合いませんでした。
「旅館に泊まったときくらい、病人食ではなく濃い味付けの料理が食べたい」という木瀬の要望を叶えるために、おっこは知識豊富な真月に頭を下げて調理法を教えてもらいに行きます。
「意地よりもお客様に喜んでもらうことの方が大事」というおっこの熱意に負けた真月は、料理本や高級牛肉を包んでおっこに待たせました。真月のおかげで薄味でも美味しい料理を提供することができ、木瀬を満足させることに成功します。
その姿をみて涙ぐむ妻の寅子でしたが、彼女の口から衝撃の事実が。トラックの運転手だった木瀬は大事故を起こして意識不明の状態が長く続いていましたが、その事故に巻き込まれた夫婦が命を落としていたのです。
何も知らずに泊まりに来た木瀬一家でしたが、その事故で命を落とした夫婦こそ、おっこの両親だったのです。
木瀬があの事故の当事者だと知って、驚きと怒りと悲しみがこみ上げてきたおっこは旅館を飛び出してしまいます。すると、泣き崩れるおっこの前に両親の幽霊が現れ、「あなたは一人じゃないわ」と優しく慰めました。
悲しみを乗り越えたおっこが旅館に戻ると、秋好旅館の送迎車が来ており、木瀬一家が出て行くところでした。
「私はもう大丈夫です。どうか春の屋にお泊り下さい」と気丈なおっこに対し、「俺がつらくてここには居られないんだよ」と木瀬は返答。その時、息子の翔太が「ここに泊まる!」と言ってぐずり出しました。
それを見たおっこは、「花の湯温泉のお湯は神様から頂いたお湯です。誰のことも拒みません。どうか春の屋にお戻りください」と言ってふたたび木瀬一家を招き入れました。
花の湯温泉の御神楽当日。おっこと美月はお湯に浸かって禊をしますが、真月は自分が生まれる前に亡くなった姉の美陽を思って涙ぐんでいました。
そして、2人は御神楽の舞台に。おっこは御神楽を舞いながら、見物客の中に両親がいるのを感じ、ウリ坊や美陽ちゃんが天に昇っていくのも感じていました…。
End
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映画「若おかみは小学生!」の感想
ネタバレを含みつつ、あらすじなどについてご紹介しましたが、『若おかみは小学生!』という題名とキャラクターの絵柄を見て、完全に子供向けのアニメ作品だと決めつけてスルーするつもりでいましたが、「大人が観ても泣ける!」との評判だったので観てきました。
そして、評判どおり泣かされてしまいました(笑)。スルーしなくて本当に良かったです。
主人公は小学6年生ですが、大切なとの別れや重すぎる現実との向き合い方など、人生でおこる普遍的なテーマが丁寧に描かれており、誰もが感情移入しやすい内容だと思います。
若おかみとしての物語はおもに3組の宿泊客を通して描かれていきますが、それぞれの客にとって最善のサービスとは何かを考え、実行に移すおっこの姿から学ばされる点も多かったです。
ライバルの真月にも同様のものを感じ、大旅館の跡取り娘としての覚悟や、つねに花の湯温泉全体のことを考えている彼女の姿勢には脱帽でした。
とはいえ2人とも小学6年生。気丈にふるまっていたおっこの感情が爆発するクライマックスや、いつもクールな真月が亡き姉を想って涙を流すシーンに、子供らしさが感じられてちょっとだけ安心する場面も。もうちょっと子供のままでいてもいいんだよって。
キャラクターの絵柄が個人的にはあまり好みでなかったものの、花の湯温泉の風景が色鮮やかで美しく(とくに鯉のぼりや御神楽のシーン)、また旅館で出される料理が美味しそうに描かれれていたので、観ていてとても癒されました。実際に花の湯温泉があったら行ってみたい!そんなふうに思えるクオリティです。
また、エンディングも良くて、本編のシーンをあえて手書きのスケッチで見せる演出が素晴らしかったです。藤原さくらが歌う「また明日」もエンディングにマッチしていました。
子供を対象にしたアニメ作品ではありますが、”大人が観ても泣ける作品”です。ぜひ映画館で!
原作・アニメ「若おかみは小学生!」との違いは?
「若おかみは小学生!」原作の小説・漫画とアニメでも放送されていました。
アニメ版は2クールで放送されていたため、全24話の構成となっています。アニメ版は細かな設定やキャラそれぞれのストーリーが描かれています。
劇場版はそれをぎゅっとまとめた感じなので、映画→アニメの順で視聴すると細かな設定などに気づけて面白いと思います!
「若おかみは小学生!」映画を観てから、いまテレビ版を見てます。映画との違いがまた面白いな😊
はじめてこの作品に入るときは、この順がおすすめ、かも。#若おかみは小学生 pic.twitter.com/mipgjA4t5K
— 菜伽 (@nachacos_now) 2018年10月22日
実際にご覧になった方もこのようにお話ししていました。
アニメは24話と長く感じるかもしれませんが、1話1話が短くまとまっている感じなので、見やすい構成となっています!
アニメ「若おかみは小学生!」を全話無料視聴する方法

映画をご覧になった方であれば、是非アニメ版も視聴してほしいと思い、無料で視聴できるサービスを紹介します。
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