サスペンス

映画『ビューティフル・デイ』のネタバレ!孤独な男による少女救出のサスペンス作品

映画『ビューティフル・デイ』のネタバレです!

行方不明の少女を探し出してほしいという依頼を受けた孤独な男が事件に巻き込まれていくサスペンス映画『ビューティフル・デイ』。

主演は、アカデミー賞に3度ノミネートされたホアキン・フェニックスです。

『少年は残酷な弓を射る』のリン・ラムジー監督の6年ぶりの新作で、第70回カンヌ国際映画祭では脚本賞と男優賞をW受賞しました。

今回はそんな映画『ビューティフル・デイ』の詳しいあらすじやネタバレについて触れていきたいと思います。

※注意:結末ラストまでネタバレしていますので映画を見ていない方はご注意ください。


映画『ビューティフル・デイ』のあらすじ

行方不明者の捜索を請け負うことを仕事にしている元軍人のジョー(ホアキン・フェニックス)は、年老いた母親とニューヨークで2人暮らし。

幼少期に受けた父親からの虐待と、戦地での壮絶な体験がPTSDとなり、頭の中ではツラい記憶がフラッシュバック。自殺願望を抱えていました。

仲介人から仕事の成功報酬を受け取ったジョーに、つぎの依頼が舞い込みます。依頼主は選挙を控えたアルバート・ヴォット上院議員で、家出した娘のニーナを救出してほしいというものでした。

金持ち相手の売春組織で働かされているという情報をもとに、ニーナが監禁されている建物の前で張り込むジョー。

建物から出てきたチンピラを脅して内部の情報を入手し、ホームセンターで購入したハンマーを持って建物の中へ。ガードマンらをハンマーで殴り殺し、ニーナの救出に成功します。

ところが、ニーナは無表情のままで心ここにあらず。彼女をヴォット上院議員に引き渡すため、ホテルの部屋でひとまず待機しますが、テレビでは「ヴォット上院議員が投身自殺した」とのニュースが。

その直後、銃をもった警官が現れ、ニーナは連れさらわれてしまいます…。



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映画『ビューティフル・デイ』のラスト・結末(ネタバレ注意!)

以下、ネタバレ含みます。

連れさらわれたニーナの行方を追うため、ジョーは仲介人のもとを訪ねますが、すでに何者かに殺された後でした。さらに自宅へ戻ると、母親までもが殺されていました。

家の中に誰かが潜んでいると察したジョーは、潜伏中の男に向けて銃を発砲。致命傷を負わせます。

その男を拷問して真相を聞き出すと、この事件の黒幕は州知事のウィリアムズでした。

ウィリアムズ州知事がニーナのことを好いていると知ったヴォット上院議員が、政治的恩恵を受けるために娘を売っていたのです。

ウィリアムズ州知事は、救出されたニーナを奪い返すため、警察にまで手を回していました…。

ジョーは、殺された母親の遺体をビニール袋に包み、車に乗せて湖へ。自らの洋服のポケットにも石を詰め込み、母親の遺体とともに湖の中へと入水しますが、

沈みゆくなかでニーナのことを思い出したジョーは、ポケットの中から石を投げ捨て水面まで泳ぎ、ふたたびニーナの救出を誓います。

ジョーはウィリアムズ知事の車を尾行し、彼の豪邸へと潜入。ボディガードを殺して、州知事がいる寝室へと入りました。

しかし、ウィリアムズ州知事は喉を切り裂かれてすでに死亡。キッチンでは、血まみれのニーナが無表情で食事をしていました。

ジョーは州知事の豪邸からニーナを連れ出し、ひとまずカフェで休息をとります。

2人は店の中で朝がくるのを待ちますが、ニーナがトイレに立った瞬間、ジョーの頭の中には猛烈な自殺願望が。ポケットから銃を取り出し、アゴに当てて脳天を撃ち抜きました。

しかし、それは疲れ果てたジョーの見ていた悪夢で、トイレから戻ったニーナはジョーを優しく起こし、「今日はいい天気ね」と声をかけました。

外も明るくなり2人は席を立ちますが、「どこに行くの?」とニーナがたずねると、ジョーは「俺にもわからない」と言って店を出ていくのでした…。

End



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映画『ビューティフル・デイ』の感想・レビュー

 

ネタバレを含みつつ、あらすじなどについてご紹介しましたが余計なセリフや説明などを用いずに、スタイリッシュな映像と音楽だけで登場人物の悲壮感や虚無感を訴えてくる『ビューティフル・デイ』。

劇中、何度も挿入されるジョーのフラッシュバックの映像を見ていると、まるで彼のトラウマを追体験しているような気分に。忘れたくても自分ではどうすることもできない彼の苦悩がリアルに伝わってきました。

心が不安定なジョーを演じたホアキン・フェニックスですが、深い闇を抱えた表情の演技はもちろんのこと、傷だらけの背中で見せる演技もすばらしく、スクリーンから漂ってくる孤独感には圧倒。

いっぽう、感情を失ってしまった少女を演じた子役の表情にも引き込まれてしまいましたが、つらい現実が早く終わってほしいという思いを込めて数字をカウントダウンする場面には胸が締めつけられました。

心が壊れてしまった中年男性と、感情を失ってしまった少女が迎えるラストにもグッときましたが、『YOU WERE NEVER REALLY HERE(あなたは本当はここにはいない)』という原題のとおり、どこに行ったとしてもトラウマからは逃げることができず、現実の世界に居場所を見つけることができない可能性も。

そう考えるとやるせない気持ちになってしまいますが、『ビューティフル・デイ』という邦題のように、素晴らしい未来が2人に訪れることを願います。