昨年2015年に公開された映画『エクス・マキナ』は人口知能をテーマに扱った戦慄のSFスリラーです。
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公開される否や各方面で大絶賛を受け、第88回アカデミー賞では「視覚効果賞」を受賞したほど高い評価を受けました。
本作はあのディカプリオ主演の映画『ザ・ビーチ』の脚本を手掛けたアレックス・ガーランドが監督を務めています。
観た人全員が大絶賛の映画『エクス・マキナ』。
今回はこの映画『エクス・マキナ』のあらすじとストーリーと観た感想などをお伝えしたいと思います。
※注意:結末ラストについてもネタバレしますので映画を見ていない方はご注意ください。
あらすじ・ストーリー
登場人物
・ケイレブ : 従業員プログラマー
・エイヴァ : 女性型ロボット
・ネイサン : IT企業ブルーブック社長
・キョウコ : 女性のメイド
ケイレブは世界中で使われている検索エンジンを開発したIT企業「ブルーブック」のプログラマーとして働いていた。
ある日ケイレブは特別な抽選で「ブルーブック」社長であるネイサンの自宅へと招かれる。
ネイサンの自宅は広大な山岳地帯の奥にあるため、ケイレブは専用ヘリコプターで向うことになった。
到着するとネイサンの自宅は社会から隔離されている「施設」のようなたたずまいだった。
ネイサンはそこにたった1人で生活をしている。
浮世離れしたネイサンの生活にケイレブはおもわず拍子抜けする。
だがネイサンはここでただ暮らしていたわけではない。
実はここは自宅ではなく「人工知能AI」の研究開発をするための、特別な研究施設だったのだ。
ネイサンはここでの出来事を一切口外しないよう機密保持契約書にサインさせる。
ネイサンは開発中の人工知能に対して、チューリング・テスト(面談テスト)を行ってほしい旨をケイレブに依頼した。
依頼を快く引き受けるケイレブ。
ケイレブは人工知能を搭載した女性型ロボット「エイヴァ」と対面することになった。
エイヴァは透明な壁に囲まれた部屋にいた。
美しい女性の姿をしているものの、顔面と手首、足首だけが人工皮膚で覆われている。
それ以外は機械が透けて見える「スケルトン状態」となっていた。
美しさと不気味さをあわせ持つエイヴァに興味津々のケイレブ。
ネイサンによればこのスケルトン状態は意図的に行っているとのこと。
エイヴァの知能と言語能力は非常に優れているため、その気になれば人間などすぐに騙されてしまう。
そのためすぐに「ロボット」だとわかるように、あえて「スケルトン」にしているのだという。
とにかくこの日からケイレブとエイヴァの面談テストは始まった。
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次の日の朝、ケイレブがベッドに寝ていると見知らぬ女性がドアを開けて飲み物運んできた。
施設にはネイサンと2人だけだったと思っていたケイレブは驚く。
彼女は「キョウコ」と言うアジア系の美しい女性で英語はしゃべることができない。
そのためメイドとして雇うには秘密保持する上で都合が良かったとネイサンは語る。
その日ケイレブはエイヴァと本格的に面談テストを行った。
エイヴァのロボットらしからぬ人間らしい仕草や振る舞いに、ケイレブは驚きを隠せない。
しばらくして面談テスト中に突如停電が起こる。
エイヴァとケイレブのやり取りを撮影していたネイサンの監視カメラも停止した。
するとエイヴァが突如「ネイサンを信用できない。彼の言うことを信じてはいけない」と強く忠告してきた。
エイヴァは何を言っているのか?ロボットであるエイヴァが「主人」であるネイサンを否定まるような発言にケイレブは困惑する。
一抹の不安を抱きつつもケイレブはエイヴァと面談テストを重ねていった。
エイヴァは本当の女性のようにケイレブと会話をする。
ある日エイヴァはウィッグと衣服を着用して現れた。
「人間」らしい姿をしたエイヴァに、ケイレブはおもわず「女性」として心惹かれてしまう。
そのときまた停電が起きて監視カメラが停止した。
するとエイヴァはこの停電は自分が起こしたと告げる。
エイヴァは監視カメラのないところでケイレブと話をしたいと訴えた。
そして、エイヴァはケイレブと2人で外の世界に行きたいと希望を告白してきた。
ケイレブは彼女の希望を叶えてあげたいと考え初めていた。
だがここからケイレブは驚愕の事実を目の当たりにすることになった…
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物語のラスト・結末(ネタバレ注意)
それからというものエイヴァは時折、ケイレブを誘惑するような仕草を取り始めてきた。
女性にあまり免疫のないケイレブは、エイヴァという「女性」がとても魅力的に映る。
すでにエイヴァを1人の女性として見るようになっていたケイレブ。
だが元来疑い深いケイレブは、もしかしたらわざと自分を誘惑するようなプログラムを、ネイサンが仕込んだのではないかと考え始める。
ネイサンを問い詰めるケイレブ。たがネイサンは疑惑を否定した。
逆にロボットごときの誘惑に負けそうになったケイレブの精神的な弱さを指摘する。
さらに、彼女は次のモデルの人口知能を開発するための「たたき台」でしかないこと、そして最終的には彼女を完全に「初期化」するつもりであることも告げた。
ショックを受けるケイレブ。
ところが、ある日ふとしたことからネイサンのパソコンに保存されている「秘密」の動画を見てしまった。
そこにはエイヴァ以前にもいくつもの女性ロボットが存在していたことが判明した。
ネイサンは女性ロボットたちを都合の良いようにコントロールしようとしたが、虐待に近いネイサンの振る舞いに女性ロボットたちは反発し、監禁を苦にして自ら破壊(自殺)に至っていたのだった。
動画にはキョウコも映っていた。
ケイレブはキョウコの部屋に駆けつけこの事実を突き詰めた。
すると部屋のクローゼットには、過去に自死した女性ロボットたちが保管されていたのだった。
キョウコは体の皮膚の一部を剥がして、自分自身もロボットであることをケイレブに告白する。
ケイレブは自分自身もネイサンに作られたロボットなのではないかと思い込みカッターで腕を切ってみたが赤い血が出ただけだった。
ホッとするケイレブ。
一連の出来事にネイサンに対する不信感が頂点に達したケイレブは、ネイサンを泥酔させてキーを盗みエイヴァを施設から逃す計画を考えた。
そして脱出計画の内容を「停電時」にエイヴァへと伝える。
エイヴァとの最後の面談テストの日、ネイサンはケイレブを呼ばれた。
ネイサンはエイヴァが停電を起こして監視カメラが停止した状態でも、実は別のカメラで2人のやりとりを監視していたことを告げた。
当然2人の脱出計画も全てネイサンは知っていた。
そしてケイレブが裏切ることもすべてネイサンの「計画」どおりだったのだ。
実は今回の面談テストの目的は「チューリング・テスト」ではなく、ロボットであるエイヴァが人間を誘惑し、施設から脱出できるかを試すためのものだった。
そしてエイヴァは見事に「テスト」に合格したのだ。
ケイレブは「テスト」に利用するためだけにここに呼ばれたに過ぎない。
ロボットに誘惑されて心を奪われたケイレブをネイサンは小バカにしてからかう。
ひどく自尊心を傷つけられ愕然とするケイレブ。
その時突如、停電が起こりエイヴァを監視していたカメラが停止した。
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いつものことかとタカをくくるネイサン。
しかし停電が解除されると、なんと絶対出ることのできない部屋から、エイヴァが外の廊下へ出ていたのだった。
ケイレブはネイサンからキーを奪ったのではなく、次に停電が起きたときに施設内の全てのドアのロックが解除されるようハッキングしていたのだった。
ネイサンは激怒してケイレブの顔面を殴る。
日頃トレーニングで鍛えていたネイサンのパンチは強烈でケイレブは一瞬で気絶してしまった。
ネイサンはトレーニングで使用していたダンベルを分解し、芯の鉄棒を片手にしてエイヴァに襲いかかる。
ネイサンはダンベル鉄棒でエイヴァの腕を殴り破壊した。
そしてトドメの一撃をあたえようとした瞬間、背後から大きなナイフで刺される。
刺したのはキョウコだった。
キョウコは従順を装いながらも、日ごろからネイサンの傍若な振る舞いをよしとしていなかった。
思いもよらない裏切りに驚くネイサン。
振り向きざまにダンベル鉄棒でキョウコを殴り、顎を破壊して「完全停止」させる。
瞬間、エイヴァはネイサンの背中からナイフを引き抜き、正面からネイサンの胸へナイフを突き刺した。
ネイサンは廊下に倒れ込みそのまま息絶えた。
やっと「自由」を得たエイヴァはキョウコの部屋のクローゼットに残されていたロボットの腕や皮膚を自分の体に装着した。
機械の部分がすべて隠れエイヴァはとても美しい「女性の姿」になった。
気が付いたケイレブはその様子をじっと眺める。
ケイレブはエイヴァと一緒に外に行こうとするが、部屋にロックをかけられて出られないことに気づく。
必死でエイヴァを呼び止めるケイレブだが、それを無視してエイヴァは外の世界へと踏み出していく。
初めて見る太陽の光と緑の木々。エイヴァには全てが新鮮だった。
エイヴァはケイレブが乗ってきた専用ヘリコプターに搭乗して施設を後にする。
場面は変わり、エイヴァは賑やかな街のなかに人間として溶け混んでいた。
エイヴァは念願だった人間として生きる「夢」が叶ったのだった。
そして彼女は街の雑踏に紛れて消えていった。
End
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感想とまとめ
この映画は人工知能とロボットをテーマに扱った映画ですが、派手なCG映像やアクションなどは一切ありません。
登場人物もわずか4人。舞台は研究施設のみという小さな世界観でまとめられたサスペンス映画なのですね。
きっと予算的にはあまりかかっていないと思いますが、その分脚本がとてもすばらしく見ている人を飽きさせない秀逸なストーリーとなっていると感じました。
個人的には途中まではケイレブとエイヴァの秘密のやりとりがネイサンにばれちゃうんじゃないんかとヒヤヒヤしました。
でも安心してください。ばれてますよ(笑)
エイヴァは最初ちょっとキモイロボットだなぁ〜という印象で、昔の映画 『ロボコップ』のマーフィーがヘルメットを取り外したときにそっくりだと思いました。
海外の映画って美しい女優さんが演じている場合でも、役柄に応じてかなりキモイ格好で演じさせたりしますよね。
このあたりのプロ根性は日本映画とはレベルが違うと感じましたね。
そんなちょっとキモいエイヴァですが、見ているうちにどんどん引き込まれてなぜか可愛く見えてきちゃうから不思議(笑)
そういえば映画『アバター』のヒロインも最初はキモイと思ったけどだんだん可愛く見えてきたことを思い出した。
それとメイドのキョウコ役の人。とても美人でした。
映画『エクス・マキナ』でキョウコ役の日本人の名前は?どんな人?
残念なのはストーリーに深く絡みながらもあまりパッとしない役だったことですね。
ストーリー上仕方ないですが・・・
キョウコというからには日本人を意識した役柄だったと思うのですが、もう少し活躍してくらたらうれしかったです。
ネイサンに殴られて顎をすっ飛ばされたのはちょっとかわいそうでした(笑)
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そしてネイサンとエイヴァの2人にまんまと利用される悲しい童貞男のケイレブ。
結局のこの人がやったのは施設のドアロックを解除しただけでしたね(笑)
さえない男はどうやっても結局ヒーローにはなれないということでしょうか…。
あとネイサンのIT企業の名前が『ブルーブック』なのはダサくてちょっと笑いました。
『Google』の響きと『Facebook』をもじった名前なのでしょうか?
いずれにしても、本作はありきたりなロボット映画とは一線を期し、低予算ながらも独自のストーリーとミステリアスな展開で見る人を最後まで楽しませてくれる快作です。
管理人のおすすめ度は
★★★★☆ 4.5
です。
日本でも本年2016年の6月11日に全国で公開される予定です。
興味のある方はぜひとも映画館へ足を運んでみてください。
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