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映画『インクレディブル・ファミリー』あらすじ・ネタバレ(ラスト結末)と評価・感想!キャスト声優も紹介

映画『インクレディブル・ファミリー』のネタバレです!

14年ぶりに帰ってきた『Mr.インクレディブル』の続編となる、ピクサーの長編アニメーション最新作『インクレディブル・ファミリー』。

ヒーロー活動が法律で禁止された社会で、普通の人として暮らしはじめたインクレディブル・ファミリーに新たなミッションが!

スーパーパワーで平和を守るヒーロー家族の日常を描いた、ユーモアとアクション満載の作品になっています。

母と息子の物語を感動的に描いた同時上映の短編映画『Bao』も必見!

今回はそんな映画『インクレディブル・ファミリー』の詳しいあらすじやネタバレについて触れていきたいと思います。

※注意:結末ラストまでネタバレしていますので映画を見ていない方はご注意ください。


『インクレディブル・ファミリー』主な登場人物と声優

ボブ(Mr.インクレディブル):CV クレイグ・T・ネルソン(三浦友和)


妻と子供たちを愛する心優しいパパ。猛スピードで走る電車を止められるほどの怪力を持ち、かつてはヒーロー界のスターでしたが、ヒーロー活動が禁止され、慣れない家事と育児に悪戦苦闘します。

ヘレン(イラスティガール):CV ホリー・ハンター(黒木瞳)


ボブの良き妻で子供たちの良きママ。ゴムのように自由自在に形を変えられる身体能力が。スーパーヒーローの復活をかけた計画が舞い込み、家事と育児をボブに託して任務につくことに。

ヴァイオレット:CV サラ・ヴォーウェル(綾瀬はるか)


家庭のことや恋に悩むこの家の長女。自分の周りにバリアを張って攻撃をはね返し、身を守ることができるパワーを持っています。

ダッシュ:CV ハック・ミルナー(山崎智史)


好奇心旺盛で元気いっぱいなこの家の長男。時速300㎞という超高速で走り抜けることができるパワーを持っています。

ジャックジャック:CV イーライ・フシール(同一人物)


この家の末っ子で、怖いもの知らずの活発な赤ちゃん。目から緑色のビームを出したり炎を放ったり、空中浮遊や分身の術などパワーは未知数。

フロゾン:CV サミュエル・L・ジャクソン(斎藤志郎)


ボブの古くからの親友で、空気中の水分から氷を発生させたり、すべてのものを瞬時に凍らせることができます。

エドナ・モード:CV ブラッド・バード(後藤哲夫)


いつも自信満々な態度の、ヒーローのスーツを手がけるカリスマ・デザイナー。

スクリーンスレイヴァー:CV ビル・ワイズ(相馬幸人


人々をあやつり大事件を引き起こす謎の存在。事件の背後には、世界中を恐怖に陥れる陰謀が!

『インクレディブル・ファミリー』のあらすじ

では、まずあらすじから。

超巨大ドリルに乗って地底から銀行を襲ったアンダーマイナーを追跡中のインクレディブル・ファミリーとフロゾン。見事な連携プレーによって、暴走する超巨大ドリルがシティホールへ激突するのを阻止したものの、アンダーマイナーを取り逃がしてしまいます。

死傷者は出ませんでしたが、建物や道路には甚大な被害が。インクレディブル・ファミリーは禁止されているヒーロー活動をしたことで捕まってしまいます。

政府関係者の口利きで釈放となりますが、安モーテルで身を隠すことに。

肩を落とすインクレディブル・ファミリーでしたが、大手通信企業デフテック社のウィンストンCEOからヒーロー活動を支援したいとの申し出が。Mr.インクレディブルとイラスティガールはデフテック社へ向かいます。

ウィンストンCEOには、共同経営者で技術開発者の妹エヴリンがいました。

父親を強盗によって殺された過去をもつ2人は、ヒーロー活動を禁止する「スーパーヒーロー保護プログラム」を撤廃して、ヒーローたちを復活させるべきだと主張。そのためには世間の人たちにヒーローの必要性を知ってもらうことが大事、ということでPR活動への参加を持ちかけました。

それを聞いて舞い上がるMr.インクレディブルでしたが、任務をまかされたのはイラスティガールの方でした。

いったん返事を保留した2人でしたが、「家のことは僕に任せて、君はヒーロー活動に専念して」の言葉に背中を押されたイラスティガールは任務を引き受けることに。

ウィンストンはインクレディブル・ファミリーのために豪邸を手配。豪邸での生活が始まります。

ヘレンはボブに留守を任せ、犯罪が多発する都市部へ。着いて早々、開通したばかりの列車が暴走するという事件に遭遇。イラスティガールは大事故になるのを食い止め、一躍ヒーローに。

ニュース番組に出演したイラスティガールはヒーローの必要性についてPR。留守を守っているボブは、そんな妻の活躍に複雑な表情でした…。

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『インクレディブル・ファミリー』ラスト・結末(ネタバレ注意!)

以下、ネタバレ含みます。

その後、イラスティガールはヒーロー活動を支援する大使とも面談。ヒーロー復活の希望が見えてきますが、大使を乗せたヘリコプターが操縦不能に。

イラスティガールの活躍で大使は無事に救出されますが、事故の原因はパイロットが催眠にかかっていたからでした。同様にニュース司会者や番組スタッフが催眠で操られるという事件が発生。これらの催眠は「スクリーンスレイヴァー」と名乗る犯人の仕業でした。

イラスティガールは技術開発者のエヴリンとともに、スクリーンスレイヴァーを捕まえるための作戦を決行。

テレビを電波ジャックしたスクリーンスレイヴァーの居場所を逆探知することに成功。イラスティガールの活躍で犯人は逮捕されますが、逮捕されたのは催眠をかけられたピザ屋の配達員でした。

この活躍でイラスティガールへの評価は急上昇。デフテック社では、イラスティガールの活躍に触発されたスーパーヒーローたちが集められていました。

いっぽう、慣れない家事と育児に悪戦苦闘のボブは、赤ちゃんのジャックジャックがスーパーパワーを持っていることに気づきます。ビーム、分身、異次元移動、巨大化、凶暴化などパワーが暴走し、手に負えなくなってしまいました。

そこで旧知の仲であるエドナ・モードにジャックジャックを預かってもらます。家事と育児でストレスが溜まり、寝不足だったボブは久しぶりに熟睡することができました。

翌日、ジャックジャックを迎えに行くと、エドナはジャックジャックのパワーを制御できるリモコンを発明していました。

その頃、デフテック社ではヒーロー活動の合法化に向けた調印式の準備が着々と進んでいましたが、逮捕された青年がどうしてもスクリーンスレイヴァーとは思えないと感じていたイラスティガールがモニター室で記録映像を確認。その映像を見て、スクリーンスレイヴァーの正体がエヴリンであることに気づいてしまいます。

正体がばれてしまったエヴリンは、イラスティガールを気絶させて椅子に拘束。催眠映像が流れるゴーグルを装着しました。

エヴリンは、兄のウィンストンとは違ってヒーローたちを憎んでおり、ヒーローたちに対する信頼を失墜させようとしていたのです。そのため、豪華客船で行われるヒーロー活動合法化の式典を彼らの手で壊させようとしていました。

エヴリンは、デフテック社に集められたスーパーヒーローたちにも催眠ゴーグルを装着。さらに、呼び出したボブにも催眠ゴーグルを装着しました。

その頃、子供たちを誘拐しようと催眠状態のスーパーヒーローたちが家にやって来ました。助けに来てくれたフローズンのおかげでなんとか逃げ出すことができたものの、フローズンは催眠ゴーグルをはめられてしまいます。

ヴァイオレットとダッシュは、両親を助けるためにヒーロースーツを着て豪華客船へと向かいました。

いっぽう、船内ではヒーロー活動合法化の調印式が行われ、テレビでは生中継が。その時、催眠をかけられたイラスティガール、Mrインクレディブル、フローズンがテレビに向かって宣戦布告を。豪華客船は港に向かって暴走をはじめました。

船に潜入した子供たちはスーパーパワーを使いながら3人に装着されたゴーグルを外し、催眠を解くことに成功。正気に戻った3人と子供たちは、猛スピードの豪華客船が港に激突するのを阻止するため力を合わせます。

Mrインクレディブルは海中に潜り、怪力で舵を動かしました。フローズンは海水を凍らせ船が衝突するのを回避。間一髪のところで大事故を阻止したスーパーヒーローたちは市民から大喝采を受けます。

エヴリンは小型飛行機で逃走を図りますが、イラスティガールが彼女を捕獲。事件の黒幕であったエヴリンは逮捕されました。

妹の逮捕に衝撃を受けながらも、ウィンストンはヒーローを支援する方針は変えないと宣言。スーパーヒーローたちはふたたび合法的に活躍できるようなりました…。

End

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『インクレディブル・ファミリー』の感想

ネタバレを含みつつ、あらすじなどについてご紹介しましたが、14年ぶりの続編でありながら前作のエンディング直後から始まる『インクレディブル・ファミリー』

冒頭、インクレディブル・ファミリーが街を暴走する超巨大ドリルを一致団結して食い止めるシーンから目は釘づけに。そんなスケール感あふれる山場のアクションシーンが劇中に何度も登場し、ラストまで手に汗にぎってしまいました。

各キャラクターのスーパーパワーを活かしたアクションもアイデア満載で、そのクオリティの高さに驚かされます。さすが、ピクサー・アニメーション!

60年代スパイアクション風の音楽や美術がこれまたオシャレで映像的にも楽しめました。

ホームドラマとしても今日的なテーマが多分に取り入れられており、女性の社会進出や男性の家事・育児への参加、自分の存在意義について悩む中年男性のミッドライフ・クライシス問題など、家族のあり方について考えさせられました。大人にこそ響く作品かもしれません。

同時上映の短編映画『Bao』も、赤ちゃんを育てるストーリーという点では『インクレディブル・ファミリー』に通じる点が。命が宿った中華まんが主人公の、とてもウルッとくる作品になっています。